この記事は SHIROBAKO Advent Calendar 2017 の 19 日目の記事です。 今日は社会人になってからSHIROBAKOを視聴し直してみて、心に残ったセリフを書き留めたいと思います。
SHIROBAKO には心に刺さる名言がいくつもありますよね、SHIROBAKO は何度か視聴しているけど何度効いても胸を突き刺さります。 ただ、今年学生から社会人になってからSHIROBAKOを視聴してみて、これまではとは違うセリフが心に強く残るようになりました。立場が変わって視界が変わると作品の見方も変わるものですね。
あたしらの仕事だって厳しいじゃない。厳しさの種類が違うだけだよ
アニメーターの仕事が上手くて情熱のある人じゃないと生き残れないのかも、ということに対して宮森が「厳しいですね...」といったことに対する矢野さんのセリフ
なんかこのセリフ好きです。隣の芝生は青いってよく言うけど、それの反対版?
他所ばっかりよく見える(けど実際は他所だって辛いことがたくさんある)のと同じように、他所ばっかり大変そうに見えても自分たちの仕事だって十分大変だったりする。だから自分たちだって気は抜けないし、そんな大変な中頑張ってる自分たちは偉いなって思えて良いですね。
そうそう、自分のことだけ一生懸命にやるのが一番
落合さんが他者に移って絶賛炎上スケジュール中のプロジェクトに携わること、プルテンの過酷だったスケジュールの話を山田さんと宮森で話していたときの山田さんのセリフ。
周辺の会話もすごく好き。
山田さん『よそのスケジュールディスってたら絶っ対ブーメラン返ってくるもんなんだよ、これ業界あるあるな』
宮森『嫌です!明日は我が身っ』
山田さん『そうそう、自分のことだけ一生懸命にやるのが一番』
本当に明日は我が身っ...!今日も頑張る...!
予定通りってことは、もの凄くもの凄く珍しいことなんだよ
宮森『んとねー、今日は仕事が予定通り順調に進んでー』
ねいちゃん『はぁ?予定通りって当たり前でしょ?』
宮森『わかってる。わかってるけどねえちゃん、あのね、予定通りってことはもの凄くもの凄く珍しいことなんだよ』
珍しいことだというか、仕事が予定通りに順調に進むことってすごく難しいことで、それをうまくいくように支える制作進行/マネージャーも、実際に作業に取り掛かるプレイヤーも凄いよね...みんな偉い...
宮森さんがアンデスチャッキーを観て笑顔になってくれたのなら、こんな嬉しいことはないよ
宮森にアンデスチャッキーがすごく好きで、子供の頃もすごく影響を受けて、今も大好きだということを伝えられたときの杉江さんのセリフ
このときの宮森のアンデスチャッキーが好きだということを伝えるときのセリフもすごく好きなんだけれど、自分の作った作品が誰かに(良い意味での)多大な影響を及ぼしていたということを、面と向かって言われるのはすごく嬉しいだろうな〜と思った。少し涙ぐんでしまった。 素直にこうして自分の気持を伝えられる宮森はすごい
やらなければいけないのなら、やるしかないな
第三飛行少女隊の一話の作業中に、急遽PVを作成するために先行して別のカットを挙げてほしい旨を佐藤さんに伝えられた際の渥美さんのセリフ
頼まれた側(渥美さん)としては絶対に嬉しくなくて、頼んだ側(佐藤さん)としても心苦しいことで、文句言いたくもなるような状況なのに、佐藤さんに文句も言わずこう言って引き受けてくれる渥美さん、すごく格好良くて高感度がバク上がりしたシーン。かっこよすぎ。
全部を一度には無理でもね、小さなことからコツコツやればいつかは終わるよ
トラブルにトラブルが重なり、それに加えて安藤さんと佐藤さんとタローからもヘルプを求められて、処理が落ち着かずにパニクってしまったみゃーもりに対する(?)ロロのセリフ
僕は同時実行能力があまり高くなくて、同時にいろんな仕事が舞い込むと、あたふたしてしまうことが多いのですが、ロロが言ってくれているように当然 当然全部の仕事を一度にやる必要はない(できない)し、目の前にある今できる仕事をひとつひとつこなしてTODOリストを小さくすれば意外となんとかなることが多い。
このセリフ頭の中でよく唱えてる気がします。
これは僕には描けないな、安原さんにしか描けない画だ。良いね
絵麻が描いたアリアと猫が触れ合うカットを観た杉江さんの感想
このカットは絵麻が自分からやりたいと言って受けた仕事で、杉江さんは絵麻にとって憧れのアニメーターで、そんな憧れである杉江さんが少なくともこの分野では敵わないし、この仕事は君にしかできないっていうことをいって言ってもらえたの、すごく嬉しかっただろうな。
こんな褒め方ができる杉江さんはやっぱり格好良いし、このあと目を潤ませて「ありがとうございます!」っていう絵麻が本当に素敵。そしてそれを見て一人で会議に出席する決意をする久乃木さんも良い。本当に良いシーン...
まとめ
SHIROBAKO 毎年一度は視聴しているのですが、今年も泣いてしまった...
ところで最終話で、第三飛行少女隊に関わったスタッフの集合写真を撮るのシーンがあるのですが、この集合写真のほとんど全員の顔を見て、「ああこの人はあの仕事をしていた人だ」って思い返すことができる。一人ひとりがどんな仕事をしていたかを思い返すと、こんなにたくさんの人が関わって1クールのアニメが出来ているんだな、実際だともっとたくさんの人が関わることになるんだろうな、みんなで力を合わせてひとつのものを作るのって凄く素敵なことだなと感じます。
SHIROBAKO なんど見ても良かった。来年も観ます。そして来年もまた違うことを感じて、また泣いてしまうんだろうなと思う。