アップルが独自の宇宙SFドラマ制作。『ギャラクティカ』『新スタートレック』のムーアが総指揮
米ソ宇宙開発競争・宇宙兵器競争が終わらず続いていたら?というIFの作品
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アマゾンやNetflixに対抗して独自の映像コンテンツ制作に力を入れるアップルが、宇宙SFものドラマシリーズを発注したことが分かりました。
新プロジェクトを指揮するのは、『スタートレック TNG』等の脚本や、リブート版『GALACTICA』(バトルスター・ギャラクティカ)で知られるベテランの ロナルド・D・ムーア。ほかドラマ版『ファーゴ』の共同エグゼクティブプロデューサー Matt Wolpert や Ben Nedivi が制作陣に名を連ねます。
(トップの写真は2003年~の『ギャラクティカ』より)。
アップルはアマゾンやNetflixといった映像配信のライバルに対抗してオリジナルの映像コンテンツ制作に取り組んでおり、これまで音楽やアプリ開発を扱ったリアリティ番組 Carpool Karaoke や Planet of Apps を配信してきました。
今年はさらに10億ドル規模とも伝えられる予算を投じて、オリジナルのドラマシリーズや映画にも進出します。今回明らかになったSFシリーズは、アップルが製作中のドラマシリーズとしては3作品目。
このほかスピルバーグによる『世にも不思議なアメージング・ストーリー』のリブートや、リース・ウィザースプーン等が演じる米国のニュース番組制作者を描く作品が製作中と伝えられています。
ロナルド・D・ムーアの起用を独占で伝えたのは米国のエンタメ情報サイト Deadline 。アップルから正式なリリース等はありませんが、当の制作陣やムーア本人はすでに公に語っています。
ロン・ムーアといえば、大学中退後に職を転々としつつ脚本を書き溜め、「新スタートレック」の撮影セット見学の際にいきなりスタッフに手渡したことをきっかけにプロの道に入った脚本家・プロデューサー。
新スタートレック(TNG)やディープ・スペース・ナイン、ヴォイジャーといったシリーズの脚本で頭角を現したのち、みずから総指揮を務めたリブート版『バトルスター・ギャラクティカ』(2003年~)で地位を不動のものにしました。
最近の作品はタイムトラベル歴史もの『アウトランダー』(2014年~)や、P・K・ディック原作アンソロジーシリーズ 『Philip K Dick's Electric Dreams』(2017年~)など。
アップルのオリジナルSFシリーズについては、宇宙開発競争が終わらず続いていたIFの世界を描くとされています。ムーアは出世作『Battlestar Galactica』 (邦題『GALACTICA / ギャラクティカ』)で、宇宙ものでありながら第二次世界大戦を意識した戦争ドキュメンタリー風の「リアル」演出で高い評価を得ており、現実から続く架空の未来史ドラマを描くには適任といえそうです。
新作のタイトルは未定。Deadline はパイロットだけでなくシリーズ制作が決定済と伝えていますが、公開時期についての情報はありません。
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