世の中にはまだまだ知らないローカルラーメンチェーンがあるのです。
あなたはニュータンタンメンを知っているだろうか。神奈川県川崎市を中心に広がるラーメンチェーンである。濃厚なゴマが香るスープにひき肉が乗った担々麺ではない。ニューが付いている。おいしいので紹介したい。
1988年神奈川県生まれ。普通の会社員です。運だけで何とか生きてきました。好きな言葉は「半熟卵はトッピングしますか?」です。もちろんトッピングします。
前の記事:「サンドイッチに怒っているので新しい具を考える」 人気記事:「8番らーめんの魅力を確認しに行ってきた」 ラーメン好きと一緒に行くニュータンタンメン1人で食べ歩いてもおいしさが伝わらないかもしれない。そこで今回ガイドの方をお呼びした。デイリーのライター玉置さんの知り合いであるマダラさんである。ラーメンを自作するほどのラーメン好きなので心強い。
どこのお店に行くか話し合った結果、マダラさんが好きな新丸子のお店に行くことになった。基本的には同じだが、お店によって味のバランスなどが違うらしい。
ひき肉の量やスープに入っているニンニクの刻み方、スープの味が少しずつ違うらしく、それを味わうのも魅力の一つである。 東急東横線新丸子駅から徒歩2分のところにある新丸子店。
仕事帰りのマダラさん。
ラーメンに詳しい人とラーメンを食べるのは緊張もするが、動物園をムツゴロウさんと一緒に回るぐらい興奮もする。楽しみだ。
まずはメニューを頼む。
料理が来るまでの間、普通の担々麺と違う点を聞いてみた。
「まずは一般的な担々麺がごまだれなのに対して、ニュータンタンメンはスープが塩ベースです。そこににんにくと唐辛子が入り、具はかき玉とひき肉が入ってます。」 おいしいだけではなく元気にやせられる、魔法のラーメン。(諸説あると思う)
そして、辛さを選ぶことができる。ひかえめからメチャ辛までは一般的だが、お店によってはそれ以上に辛くすることができる。
「ちなみに辛さによって、出てくる順番が違います。ひかえめから段々と唐辛子を入れていくので、辛くなればなるほど麺がやわらかめになります」
厨房を観察しながら「あの韓国唐辛子、買うと結構いい値段するんですよ」と自作するゆえの悩みを漏らしていた。
待つこと10分弱。ついにニュータンタンメンがやってきた。
これがニュータンタンメン。見た目が赤い。
唐辛子の赤さと、卵の黄色が美しく食欲をそそる。よく料理は見た目だというが、一番おいしい色は赤と茶色だと思う。ただ、かなり辛そう。
――赤い!? 辛くないんですか? 「実はそんなに辛くないんですよ。韓国唐辛子は辛さの中にも独特の甘さとうま味があって辛くしてもおいしいんです。」 聞きながらもにんにくの匂いが胃を刺激してくる。早く食べたい。 たまらず食らいつく。
マダラさんの言う通りそこまで辛くなく、ピリッとした辛さがあるがそのあとに広がるうま味がすごい。スープやニンニク、ひき肉から出たダシ、韓国唐辛子のうま味がひろがる。
麺もぷりぷりしてる。
決して高級な味ではない、ジャンクな味だ。しかし、たまに食べたくなる味である。
「飲んだ後に来ることが多いんですが〆に最適です。他のラーメンみたいにスープに油を使ってないので、さっぱりと食べられるんですよね。」 確かに見ためはエネルギーを感じる色合いだがさっぱりとしている。 レンゲがでかいのもニュータンタンメンの特徴。具をすくって食べやすい。
口が小さい人だと入らないのではと思うぐらい大きなレンゲも特徴である。普通のレンゲだと、口に入るスープや具が物足りないときがあるが、ニュータンタンのレンゲだとガッツリと食べられる。
「かっぱ橋で売ってますよ」とマダラさんが教えてくれたので、カバンに入れて持ち歩きたいと思う。マイレンゲ。 忘れてはいけないみそ餃子ニュータンタンに来たのならラーメンの他にも食べてほしいものがある。それがみそ餃子である。
こちらがみそ餃子。たれの茶色はおいしさの証だ!
焼き餃子ではなく、水餃子にみそだれをかけた一品。甘酢がきいたこのたれはさっぱりとしていて、思い出すだけで食べたい気持ちになる。このたれをたっぷりとつけて食べるとビールがすすむし、ご飯もすすむ。中身も豚肉も野菜がしっかりと入っていて、かなりクオリティが高い餃子だ。
どこから目線で言っているがわからないが、王将の餃子を5皿食べた自分言うのだからおいしい。この餃子を食べるためだけに来てもいいほどである。 実は川崎には「かわさき餃子みそ」というのがあり、餃子に力を入れている地域なのだ。 というのをマダラさんに教えてもらった。
別のお店で聞いたところ、ニュータンタンでかかっている餃子みそのたれは川崎餃子みそのたれと少し違い、ピリ辛にしているところが多いらしい。
別のお店のみそ餃子。こちらは唐辛子がかかっている。
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