クリエーター向けパトロネージシステムのPatreonは12月8日に発表した新料金体系を撤回した。新システムへは18日に移行する予定だったが、Patreonは13日に撤回を発表。「多くのクリエイターがパトロンを失い、収入を減らしたことはお詫びのしようもない」とCEOのジャック・コンテ氏は謝罪した。
新料金体系はクリエイターの取り分が増えるということだったが、マストドンプロジェクトへのPatreonを経由した支援で生計を立てているオイゲン・ロチコさんはパトロンを失い、収入が減るだけと痛烈に批判。Patreonを使いたくない支援者はLiberapayから寄付することを提案した。
コンテCEOは、利用者とのコミュニケーションが不足していたことを認め、1-2ドルのパトロンにとって不利益が生まれたこと、アグリゲーションに価値があることを分かっていなかった点、ビジネスの決定権はPatreonではなくクリエイターにある、と今回の料金システム改定が誤っていたポイントを列挙した。
しかし、いったん去った支援者がクリエイターの元に戻ってくる保証はない。信頼回復にはしばらく時間がかかりそうだ。
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