HOME > メンテナンスについて > 外壁材(窯業系サイディング)のメンテナンス
ロングライフ住宅の実現に向けた外壁の性能維持には、適切なメンテナンスが重要です。
窯業系サイディングは、太陽光、雨水、風雪、台風などの自然環境条件やメンテナンスの実施程度によって、その耐用年数に大きな影響を受けます。
住宅の長寿命化を実現する一助として、外壁の性能を維持するためには、適切なメンテナンスが重要であり、そのことにより外壁に要求される諸性能(美観・防水性能・防耐火性能・耐風圧性能など)に対し長期にわたり性能を維持することが期待できます。
※点検はお施主様の責任でお願いします。
1.モエンの機能・性能を十分に発揮させる
2.モエンによる不具合を未然に防止する
3.モエンの寿命を伸ばす
①窯業系サイディングの清掃など
②後工事の注意点
①モエン本体の点検
モエンに亀裂が発生していないか、欠けなどの欠損がないか目視で点検してください。
地震発生後などは、特に釘打ち周囲の亀裂や板のズレがないか点検してください。
②モエンの塗膜の点検
塗装面に汚れ、褪色、白化が目立つようになりましたら再塗装が必要な時期です。
下表のメンテナンススケジュールを参考にして点検してください。
③シーリングの点検
シーリングを目視して、剥離、亀裂などが発生していないか点検してください。
④付属部材の点検
金属製部材の錆や化粧部材の欠損などが発生していないか点検してください。
点検時期の目安
入居時に初回の点検を行い、それ以降は下表のメンテナンススケジュールを目安にして、点検を行ってください。
※これらの点検により、気になる変化を見つけた際には工務店様・専門業者様にご相談の上、再塗装やシーリングの打ち替えなどお早めのお手入れをおすすめします。メンテナンス費用はお施主様負担となっております。
※このメンテナンススケジュールは、あくまで目安としてください。
【ご注意】
推奨
プラチナシールは30年以上の耐久性能(自社試験)を有していますが、地震などの揺れにより「切れ」や「はく離」が起こることがあります。
特に負荷のかかる「外壁材本体どうしの継ぎ目」のシーリングにつきましては、15年から20年経過した時点での打ち替え工事をおすすめしています。
①窯業系サイディング本体のメンテナンス
ひび割れなどは割れ部分をVカットしてパテ埋めして塗装補修してください。
部分補修ですまない場合には窯業系サイディングを新しいものに取り替え
てください。
②窯業系サイディングの再塗装
窯業系サイディングの再塗装方法は、モノカラー(単色塗装)品の場合にはエナメル塗料(有色塗料)で、多色塗装品の場合にはクリア塗料(透明塗料)で再塗装してください。
なお、塗り替えの時の高圧水洗浄の水圧は接合部目地からの漏水のおそれがありますので専門業者様にご相談ください。
③シーリング材の打ち替え
部分的なシーリング材の打ち替えは必ずその部分の既存シーリング材を撤去し、適合プライマーを塗布して打ち替えてください。既存シーリング材を撤去せずに剥離やひび割れ部分に充填しても防水効果は得ることができません。外壁の塗り替えの際にはシーリング材全体を撤去して打ち替えてください。
④付属部材の再塗装、取り替え
水切材などの金属製部材が錆びたり、塗膜がはがれたりしてきた場合には、再塗装してください。また、窯業系サイディングの再塗装時期には金属製部材も併せて再塗装してください。
①メンテナンス工事は原則として建築物を建築された住宅会社様・工務店様にご相談ください。
②シーリング材は、原則として弊社純正品からお選びください。やむを得ない場合には日本窯業外装材協会推奨品をご指定願います。
③窯業系サイディングの再塗装時期には、化粧部材(破風・幕板・付け柱など)や金属製役物(水切材、見切緑など)の点検・塗り替え・取り替えなどもおすすめします。
■再塗装や補修工事は専門会社様にご相談ください
●再塗装や補修工事などについては、住宅会社様、工務店様にご相談の上、専門工事会社様にご依頼ください。
●お施主様ご自身で再塗装や補修工事をするのはおやめください。高所作業による、落下事故や怪我の原因となります。
■マスキングテープについて
マスキングテープの品種、施工方法などにより、外壁材の塗膜に剥離を引き起こす場合があります。
シーリング工事の際、次の点にご留意ください。
(1)付着力の強いマスキングテープはご使用にならないでください(弊社推奨マスキングテープは下記表参照)。
(2)マスキングテープを1日以上貼り置きしないでください。また、雨天中の貼り置きは避けてください。
(3)マスキングテープを勢いよく引き剥がさないでください。
(4)マスキングテープからはみ出したシーリング材・プライマーは、シーリングクリーナー(JF6000)を含ませた布で拭き取った後、
乾いたウエスにてもう一度拭いてください。
(5)マスキングテープが糊残りした場合は、お湯または水を含ませた布で、糊を膨潤させながら拭き取ってください。
【推奨マスキングテープ/カモ井加工紙(株)】
■既存設定品:一般外壁材商品向け
品 番・品 名 | 注意事項 | お問い合わせ先 |
---|---|---|
SB246S | COOLメモリア・イルミオには使用しないでください。 | カモ井加工紙(株) 倉敷:086-465-5811 東京:03-3271-3888 |
■既存設定品:マイクロガード商品向け(COOLメモリア・イルミオ以外)
品 番・品 名 | 注意事項 | お問い合わせ先 |
---|---|---|
SB246 | COOLメモリア・イルミオには使用しないでください。 マイクロガード推奨品は「S」がつきませんのでご注意ください。 |
カモ井加工紙(株) 倉敷:086-465-5811 東京:03-3271-3888 |
■新規設定品:COOLメモリア・イルミオ向け
品 番・品 名 | 注意事項 | お問い合わせ先 |
---|---|---|
『ミラクルミント』 | ・製品表面が乾燥している時に貼り付けてください。 ・貼り付け後は早期にシーリング作業を開始し、シーリング充填後は直ぐにマスキングテープを剥がしてください(貼り付け時間は長くとも2~3時間程度としてください)。 マスキングテープを貼り付けたままで日をまたぐことは絶対に避けてください。・マスキングテープが貼られた状態で、雨などで水に濡れると、糊残りを助長させますので、必ず天気の良い日に作業をしてください。 |
カモ井加工紙(株) 倉敷:086-465-5811 東京:03-3271-3888 |
※推奨マスキングテープをご使用された場合でも、多少の塗膜剥離が発生することがありますので、できるだけゆっくり丁寧に剥がしてください。
■窯業系サイディング製品保証のしくみ
①住宅の外壁は、外壁材(窯業系サイディング)とその施工工事により構成され、はじめて品質・機能が発揮されるものです。
②外壁材の品質性能およびその維持管理には適切な施工およびメンテナンスが必要です。
(詳しくは、窯業系サイディングのメンテナンスを参照)
③ これらが充分に行われた上で、外壁材の製品に起因する不具合に対し、下記フロー図の通り弊社と住宅会社様の間で製品保証させて
いただくしくみがあります。
④ 万一の不具合発生の場合は住宅会社様にご相談ください。住宅会社様の要請を受け、弊社による不具合現象調査確認および保証対象の
判断をさせていただきます。