民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜 #09[字][多][デ]【高橋一生が副市長に!】 2017.12.18

1812月 - による admin - 0 - 未分類

(記者)ニューポート建設はどうするんですか?
(智子)もう一度検討し直します。
(誠)市長から副市長就任の打診がありました。
リコール?
(犬崎)市民があんたを首にするっていうことだよ。
この町をもっと豊かにもっと幸せにする。
そのためのニューポートだ。
(井上)泣き落としには乗らねえよ。
(未亜)汚い手使って反対派丸め込んじゃったんですから。
許せないんですよ。
何かみんな寄ってたかって佐藤さんをいじめてるみたいで。
政治のための政治なんかもうしません。
市民の生活を見詰め市民の声に耳を傾ける。
(智子)ただそれだけをひたすら頑張ってまいります。
(誠)あなたには僕が必要みたいですから。
(誠)副市長お引き受けします。
(若宮)お連れしました。
(犬崎)いや〜どうもどうも。
ようこそ。
「あなたは幸せですか?」佐藤市長は今も市民一人一人にそう問い掛け続けています。
市民の幸せを実現すること。
それが自治体のトップである市長本来の仕事です。
それ以外の政治はいらないと佐藤市長は言います。
政治は清濁併せのむもの。
そう教えられて育てられてきました。
でも果たして本当にそれでいいんだろうか?本当にそうなんだろうか?私が佐藤智子という人間に出会ってから常に抱き続けてきた疑問です。
そしてそれに対する答えが副市長就任です。
理念だけの政治家いいじゃないですか。
私が議会に副市長就任を承認された暁には佐藤市長の理想とする市政を実現するべく尽力し支え続けていきたいと思います。
質問の方どうぞ。
(記者)副市長の就任犬崎派は承認されるでしょうか?承認するべきだと思います。
市民のことを本当に考えているのであれば。
(記者)藤堂さん。
(誠)どうぞ。
(記者)今の市政の混乱は犬崎さんが原因だというんですか?市長が任命した副市長を正当な理由なく承認しないというのは市民のためにはなりません。
政治は感情ではなく理性で行うべきです。
(犬崎)このガキ…ケンカ売ってんのか?こうなったら徹底的にやるぞ!
(若宮)はい。
(犬崎)お前らやること分かってんだろとっとと動け!
(前田)しかし藤堂家も絡んでいるとなると…。
(富田)ここは慎重になられた方が…。
藤堂家だ?お前ら何か読み違えてねえか?プリンス面してるがなとんだはみ出し者なんだよ。
あおば市には多くの不必要な予算が計上されています。
(園田)副市長就任おめでとうございまーす!
(未亜・智子)おめでとうございます!僕まだ就任してないですよ。
状況分かってますよね?
(園田)いや分かってますよ。
これでしょ?「藤堂誠氏副市長承認要求」ねえあたしたちさ間違ってないよね?正しい方向に進んでるよね?ええ。
じゃあいいじゃん。
はいじゃあ乾杯。
乾杯!
(園田・未亜)乾杯!まあ前途多難ではありますが今夜はパーッと騒ぎましょうよ。
そうだね!飲んじゃお飲んじゃお。
(未亜)ねえねえ…その前にさ一つ。
佐藤さんはニューポートの件は反対なんですよね?その方向は正しいんですか?絶対反対ってわけじゃないよ。
でも反対してる人がいるのに進めちゃ駄目でしょ?え〜…でも全員賛成なんてあり得ませんよ。
でもさ反対してる人がいるのに切り捨てちゃ駄目でしょ。
そういう話になると思い出す映画があるんですよね。
映画?『プライベート・ライアン』って知ってます?知ってる!あたし大好き。
どんな映画なんすか?ノルマンディー上陸作戦から始まるんですけど。
4人兄弟をね戦争に取られちゃったお母さんのところに上3人が戦死しちゃったって知らせが届くんですよ。
で末っ子のライアン君だけは絶対に死なせてはならんぞって軍のね偉い人からの命令でトム・ハンクスがね部下を連れてライアンを助けに行くんだけどその途中で部下が何人も死んじゃって最後はねライアンを助けたトム・ハンクスまで死んじゃうって話なの!嘘!?ざっくりだなあ…。
そんなんじゃ感動全然伝わってこないよ?そもそも感動するような話ですか?感動しますよ。
ねえライアン君助かってよかったって。
そのために何人死んだんですか。
あっ…確かにね。
人いっぱい死んじゃってるもんね。
えっ…そうなんですか?
(誠)ええ。
主人公のライアンに着目すれば感動的な話になるかもしれないですけど死んだ兵士に着目すると理不尽な話なんですよ。
ああ…なるほどね。
その死んじゃった人たちにも家族はいるかもしれないもんね。
なるほどね…。
(園田)うーんでも目の前の人一人を幸せにするために周りの人を不幸にするのは駄目ですよね。
ええ。
目の前の1人の陰には見えない99人がいるんですから。
それさ前にも聞いたんだけど目の前の人一人一人を笑顔にすることによってゆっくりかもしれないけど100人全員幸せにできるかなって。
じゃあ1億2,000万人だったらどうでしょう?あおば市に1億もいないよ?そうなんですよね。
佐藤さんの目の前の人を幸せにしていくっていう政策は僕は素晴らしいと思うんですけどそれがどのくらいまで通用するのかなって。
どのくらいって何?
(園田)1億人は無理でしょうね。
いやあおば市のね100万人だって無理だよ。
何を言ってんだろうねいまさら。
もう言ってやって?藤堂さん。
まあどこまでやれるか頑張ってみましょう。
乾杯だ!
(未亜)はいはい。
乾杯!
(未亜・園田)乾杯!
(女性)よろしくお願いします。
(女性)お願いします。
ありがとうございます。
どこまでやれるのか頑張ってみようってどういうこと?
(公平)いやだから…それだけ挑戦ってことなんじゃないの?智ちゃんは今までどおり頑張ればいいんじゃない?
(駿平)いいんじゃな〜い?う〜んもう!駿ちゃんありがとう。
ママね駿ちゃんのこと大好き!僕のママは市長です。
みんなを幸せにするお仕事なんだけど色々と大変みたいで…。
はいおはよう。
(未亜)何かバッタが変なもの配ってるんですけど。
あおばランドですって。
え〜何か楽しそうなんですけど。
何それ?いいやとにかく急いで行くね。
じゃあね。
駿ちゃんごめん。
ママね行かなきゃいけなくなっちゃった。
最近はいつもこんな感じです。
いいんじゃな〜い?いいんじゃな〜い。
(男性)こんにちはあおばランドです。
ありがとうございます。
(女性)ちょっとミズノさん。
アミューズメントパークっていいよね。
ねえ。
あたし賛成。
造ってほしい!
(男の子)風船もらったよ!チラシ下さい。
(女性)はい。
あおばランド?これいつできるんですか?早く造ってくださいよ。
(女性)あおばランドです。
どうぞよろしくお願いします。
(女性)あおばランドができるんですって。
(和美)ねえ。
藤堂誠が副市長になるのどう思う?
(西村)驚いたね。
まさか市議辞めてまで佐藤智子につくなんて。
(和美)でしょう?藤堂英一朗の息子よ。
どうせ選挙で国政に行くから今のところは好きにさせとこうってことなんじゃないか?う〜ん…ホントにそうなのかなあ?今国政も大変だろ。
産廃処理場の問題がこじれちゃって英一朗にしても現政権を支えるのに必死で誠に構ってる余裕なんてないんじゃないのかな。
だとしたら明がしょっちゅう地元に戻ってきてるのはどうして?
(西村)藤堂明?
(和美)そう。
ちょっと調べただけでもこれだけ地元入りしてるの。
何かあるでしょ。
誠に縁談の話があるっていうのは聞いてるか?縁談?
(西村)うん。
相手は辻宮重工のご令嬢。
辻宮重工ってニューポートに絡んでる?うん。
がっつり食い込んでるね。
ということは藤堂家としては犬崎と組んでニューポート建設を進めたい。
となると明が地元にしょっちゅう戻ってきてるのも分かる。
しかし藤堂誠が副市長になるのはますます分からない。
藤堂誠は純粋に佐藤智子を応援してるってだけなんじゃないか?親に逆らってまで?
(西村)人が言うほどサラブレッドじゃないのかもしれないよ。
そうなのかな…。
(西村)釈然としないか?
(和美)うん…。
そもそもニューポートって何?
(西村)えっ?いや…藤堂家が乗り出してくるほどうまみがあるものなの?うん…確かに言われてみれば。
ちょっとごめんね。
えっ!?
(和美)うん?前田が記者会見するって。
(和美)前田が?
(前田)あおば市の経済発展の起爆剤にすべく私たちはニューポート建設を軸に様々な計画を立案してきました。
それもこれも佐藤市長が推し進めている福祉政策を実現するためです。
佐藤市長の福祉政策は市民の夢です。
その夢を現実にするにはお金が掛かるんです。
財源が必要なんですよ。
残念ながら佐藤市長はそこが分かってない!だからわれわれが財政面を支えるべく進めてきたのがこのニューポート関連計画なんです。
(前田)はい。
アミューズメントパークを造るという話が突然出てきているようですが。
(前田)これまで具体的なプランが整っていなかったので発表を控えておりましたが…。
ニューポートに隣接する地区をリゾート型の一大アミューズメントエリアとして国内外の観光客にアピールしていく計画です。
大型客船が寄港できる港とアミューズメントパーク。
これにより雇用も増加しますし市の収入も増え福祉政策の財源を賄えるだけでなくゆくゆくはいいですか?皆さんの税金も下げることも可能になるかと思います。
こんな計画があったんだ。
聞いてんだけど藤堂さん。
ああすいません。
こんな計画があったんだったらさあれあるよね?りんりんりん…。
稟議書ですか?そうそうそう。
ないですよそんなの。
えっ?そうなの?全部目通しましたから。
さすがだね副市長!まだ承認されてないですけど。
でもさあおばランドに賛成したらニューポートも賛成になっちゃうよね?ええ。
このあおばランドを使ってニューポート賛成は市民の望むところだと主張し反対している佐藤市長をリコールに持ち込む。
それが犬崎の狙いですから。
そのやり方が汚えんだよな。
一緒に行こっか。
へえ…うまいもんですね。
(井上)何年漁師やってると思ってんだよ。
(井上)あんた藤堂英一朗の息子だって?はい。
(井上)親父さんにも頼んでくれよ。
俺たちの仕事奪わないでくれってよ。
もう市長さんじゃ犬崎の野郎止めらんねえんだろ。
すいません。
これでも頑張ってるつもりなんですけどね。
(井上)だったら何なんだ。
うん?あのあおばランドって。
井上さんも知ってたんですね。
(井上)バッタが来て大喜びで子供たちは風船もらってたよ。
(井上)あんなことされちまったら反対してる俺たちが悪者にされちまう。
(井上)犬崎は反対してるのはもう俺だけだと言ってるがそんなことない。
見ろよ。
声あげないからいないことにされちまってるだけだ。
そんなことないです。
私がそんなことさせません。
あんたから見たらつまんねえ暮らしだろ?うん?あんたそんな奇麗な手したまま生きていけてんだもんな。
俺たちは先祖代々この海に感謝してこの海から魚もらってそうやって暮らしてきたんだ。
人から見ればつまらねえ人生かもしれないがうちの親父もおふくろもじいさんもばあさんもその先代もそうやって暮らしてきたんだ。
いまさら変えられないんだ。
今までどおり暮らしたいってそんな大それた望みか?けっ…。
やっぱりあたし守ってあげたい。
井上さんたちの生活。
(女の子)ねえねえ遊園地いつできるの?
(母親)いつかな?
(女の子)あーちゃん早く行きたい。
(母親)そうだねいつできるかな?
(女の子)あしたかな?
(母親)あしたは無理かな。
(女の子)じゃあ来年?あの人たちは気付いてないんだよね。
あおばランドができたら井上さんたちの暮らしが犠牲になるって。
ちょっと寄る所があるんで。
えっ?・「あおばランドにいくバッタあおばランドで待ってるよ」・「あおばランドにいくバッタあおばランドで待ってるよ」
(記者)市長!
(記者)市長。
あおばランドも市長は反対なんですか?あおばランドもニューポートもそれができれば生活が奪われる人たちがたくさんいるんです。
その人たちが納得しないかぎり賛成はできません。
(記者)前田さんは福祉財源にすると言ってますよね。
(記者)それでも反対なんですか?それは前田さんがおっしゃってるんですよね?
(記者たち)市長が知らないだけじゃないんですか?ずっと秘書任せだったんでしょ?ちゃんと確認しました。
あおばランドという話は出ていません。
失礼します。
(記者)市長に対するリコールの動きも出てます。
(記者)あおばランドを喜んでる市民も多いんですよ?
(記者)それでも反対なんですか?
(前田)結構集まってきたな。
(若宮)はい。
(前田)だけどもう少しだな。
(若宮)ああ…そうっすね。

(ノック)
(誠)失礼します。
藤堂先生。
どうされました?裏工作でもしに来られましたか?
(誠)裏工作をするにも程度ってものがありますよ。
(犬崎)何の話でしょう?
(誠)アミューズメントパーク。
そんな構想ありませんよね。
(犬崎)おい完成図お見せしろ。
(若宮)はい。
こちらです。
どうです?いいでしょ?あおばランド。
発表したばかりだというのに市民大喜びですよ。
だからこんなもの造りませんよね?失敬だな。
造りますよ。
(誠)10年先ですか20年先ですか?予定というのは遅れるもんですからね。
僕も政治家の息子です。
表にはとても出せないような裏工作も少なからず見てきました。
ただ民衆をバカにするようなやり方は承服できません。
藤堂誠さん。
俺前から聞きたかったんだがあんた俺の敵か?それとも味方か?そんなことにこだわってるんですか。
犬崎さんあなたホントに小さい人間だ。
じゃああんたはどんだけでかい人間なんだよ。
でかいのは藤堂家の看板だけじゃねえのか?たたき上げのやっかみですか。
僕もうそういうの慣れてるんで。
看板背負うのにも慣れました。
(犬崎)ほう…そうか。
ハハハハ…!あー…何だっけな?あの女の子の名前。
金村沙希ちゃんか。
ご存じでしょう?藤堂さん。
(誠)さあ。
犬崎さんそれ看板が違ってますよ。
ああ!そうかそうか。
本名なんか知るわけないか。
デリヘルの莉子ちゃんって呼ばなきゃな。
(犬崎)莉子ちゃんショック受けてたよ。
縁談の話聞いて。
(誠)彼女に会ったんですか?お坊ちゃんは演説は上手だが女の捨て方が下手だな。
(莉子)《カッコ悪いがカッコイイ時代が来るかもしれないから》《それまで頑張りましょ》
(莉子)《挑戦?っていうか冒険》《楽しかった。
全然自分っぽくないことするのって》
(前田)で縁談の方はどうなんですか?順調に進んでるんですか?辻宮重工のお嬢さんか…。
ホントうらやましい。
(犬崎)おいおいかなうわけないだろデリヘルのお嬢ちゃんじゃ。
(前田)そりゃ悔しくなって写真ぐらい売ろうって気になりますよね。
(犬崎)ハハ…ああどうぞどうぞお持ちください。
週刊誌に売るほどありますから。
(莉子)《藤堂誠。
ありがとう》名前なんかどうでもよかったんです。
ハァ…。
(和美)うん?まだ気にしてんの?会見のこと。
だってさあおばランドに反対するのが悪いみたいになっちゃってんだもん。
(和美)まあね…一気に歓迎ムードになっちゃったからな。
あれ?この人前にもいた。
(和美)うん?これこれこれ。
これとこれ。
前にもいたよね?ちょっとこれ見てみて見てみて。
前撮ったやつ。
ちょっと待って!ほらここにもいる。
ここにも。
ほら。
このコートの人と…。
えっ?ほら。
(和美)あっ!ホントだ。
このコートの人もここにいる。
このカップルもほら。
ここにいるよ。
見て。
(和美)やだ!ホントだ。
ちょっと…これサクラだよ。
サクラにまんまとしてやられたわね。
あの犬崎の野郎まったくもう…こんな汚いまねしやがって。
(公平たち)・「あおばランドにいくバッタ」
(駿平・あかね)・「あおばランドで待ってるよ」ねえママ。
あおばランド行きたい!
(あかね)あかねも行く!行かない!あっ…ごめんね。
違うの違うの怒ってるんじゃない…。
怒ってないよ?
(公平)違うんだよ今さスーパー行ったらあおバッタくんがチラシ配ってたから子供たち大喜びでさ早く行きたいって。
行かない!!はい。
・「あおばランドにいくバッタあおばランドで待ってるよ」
(一同)・「一緒に行こうあおばランド」・「一緒に行くよあおばランド」
(男性)ありがとうございます署名はこちらになります。
(女性)あおばランドに反対しあおば市の発展を妨げている佐藤智子市長をリコールしましょう!市民の声を届けるために署名をお願いします!ありがとうございます。
皆さん声を届けるために…。
やっぱり市長は大変です。
僕ももう寝ます。
皆さんおやすみなさい。

(公平)智ちゃん電話だよ。
藤堂さんから。
うん?寝ちゃった…。
もしもし。
珍しいねこんな時間に。
(誠)すいません。
(誠)もしかしたら僕のせいでご迷惑をお掛けすることになるかもしれません。
迷惑?えっ何したの?えっ何何?裏工作うまくいきませんでした。
裏工作?そんなもんできなくていいよ。
もしもし?大丈夫?ええ悪いことはしてないんですけどただ親父には怒られるかもしれません。
分かったスキャンダルでしょ!ねえ誰?相手。
言って?あっ分かった。
不倫だ!でもね私たちね大丈夫。
もう乗り切ったからね。
うん?もしもし?大丈夫?ねえねえ誰なの?教えて?それは出てからのお楽しみってことで。
(和美)何これ?
(西村)今日の夕刊一面で出すよ。
えっ…ちょっと待ってよ。
これでたらめだって。
(西村)そういうと思った。
けどうちだけ落とすわけにはいかないよ。
(和美)落とした方がいいよ。
間違いなんだから。
裏は取れてるわけ?
(西村)怪し過ぎるぐらい揃ってるんだ。
犬崎のリーク。
(西村)ゆうべ各社一斉に届いた。
(和美)そんなの…。
俺じゃ止められない。
ジャーナリズムとは報じられたくないことを報じることだ。
それ以外のことは広報でしかない。
あなたが教えてくれたのよ。
こんなのは犬崎が報じたいだけじゃないの。
新聞は犬崎の広報じゃないのよ!俺に怒るなよ。
フリーのジャーナリストってわけじゃないんだから俺たちは。

(ノック)
(誠)失礼いたします。
ゆうべはありがとうございました。
まだ出てないよ?楽しみにしてたのに。
ああそれよりさこれ見て。
これこれ。
これもこれも…これもこれも全部犬崎が雇ったサクラだよ。
信じらんないよね。
(誠)フフッよく見つけましたね。
はいはーい。
(和美)今行ってもいい?えっ今?どうしたの?外しましょうか。
(和美)いえ。
一緒に見てください。
先にいいですか?
(和美)どうぞ。
えっ?何これ。
(和美)あなたが不正献金受け取っているっていう記事。
あたしが?そしてこれが送られてきた証拠。
いつ出るんですか?
(和美)今日の夕刊。
でももうテレビでは報道し始めてるかもしれません。
あたしこんなことしてないんだけど…。
(アナウンサー)佐藤智子あおば市長の後援会にパーティー券や朝食会の会費名目で献金している企業があることが発覚しました。
さらに後援会に多額の寄付を…。
あたし後援会なんか作ってないし。
(アナウンサー)実体のない企業からの献金が政治資金規正法に抵触するかどうかも含め調査が進められています。
(未亜)もう何やってんだか佐藤さんったら…。
ただでさえリコールされそうだってときなのに。
さすがの佐藤さんでも乗り切れないかもな…。
(未亜)先輩?
(遼)うん?ねえどうしますか?行ってみますか?佐藤さんの所。
(遼)俺はちょっと…。
じゃあ何かあったら連絡しますね。
いってきます。

(ノック)・
(未亜)失礼します。
あっ平田和美さん。
千葉報知新聞の記者さん。
私の友達。
(和美)こんにちは。
(未亜)初めまして小出未亜です。
で?大丈夫なんですか?大騒ぎですよ。
大丈夫じゃないよだから嘘の証拠の嘘探ししてんだよ。
嘘ってやっぱり不正献金なんかしてないですよね。
してるわけないじゃんかよ。
また犬崎にはめられたってことですか?だからその証拠をここで探してるの。
じゃあ私もお手伝いします。
お願いします。
(未亜)はい。
失礼します。
パーティー券って佐藤さんパーティーなんかしたことありましたっけ?一回もないよ。
政治家がよく不正献金に使う手口ですよ。
見てこれ。
パーティー会場の領収書。
200万なんてそんなの身に覚えもないよ。
だとしてもみんなあなたやあなたの後援会が絡んでることだからね。
だから後援会自体ないじゃん。
(誠)でも書面上は存在してるんです。
そんなとこまで捏造されてるんですね。
ハァ〜。
私ね記者会見やるわ。
それで分かりません知りませんを繰り返すんですか?確かに納得する人なんていませんよね。
そうね。
これだけ証拠が捏造されてればね。
完璧な捏造なんてあり得ません。
きっとほころびが見つかるはずです。
探しましょう。
やめよう。
ほらみんなもういいよいいよやめよう。
だってねこんなことやったってね意味ないもん。
捏造の証拠なんて見つかるわけない。
だってさほらはんこが本物だもん。
やる気になったらね簡単に捏造されちゃうんだよ。
書類だって私人任せだったしさ。
私のことはめるなんて簡単だったんだよ。
確かに。
ここにある書類全部クーデター前の日付でした。
じゃあ智子さんが逆らうのを見越して準備してたっていうこと?自業自得だね。
(女性)あんたたちちゃんと議会やってんの?
(男性)俺らのダイコンさPRしてくれるっていう議案はどうなってんだよ?
(女性)選挙公約なんて嘘ばっかりじゃない。
すいません。
また委員会が延期になっちゃったんですよ。
あんたらさ疑惑だとか不正とかばっかりしてて俺たち市民のことなんか何にもやってくれてないじゃんか。
この嘘つきめ!おうみんな帰ろう!ちゃんとしっかりとやってます。
ちょっと…。

(ノック)・
(園田)失礼します。
市長すいませんが一言言わせてください。
どうしたの?いきなり。
こんなこと僕だって言いたくないですけど。
だから何?佐藤さんが市長になってから市政が止まってばっかなんですよ。
ちょっと待ってくださいよ。
それ佐藤さんのせいじゃないですよね?そうですよ。
そうかもしれませんが犬崎は市長が辞めるまで何度だって攻撃してきますよ。
そのたんびに議会日程延期されて市政は混乱しちゃってこっちは仕事になんないですよ。
(未亜)それは言い過ぎじゃない?いや…。
園田さんの言うとおり。
やっぱり私ね市長なんか辞めた方がいいんだよ。
だって不正献金なんてさあらぬ疑いかけられちゃってんだよ?《「汚職まみれの人がいます」》
(遼)《内部告発者》
(望月)《臆測で疑うのはもういいかげんにしてください》《市長はクロだ》
(河原田)《潔白でございます》
(河原田)《私の秘書が自殺しました》《独断でしたことです》《市長になってくれないか》《私はあなたの味方よ》私ね河原田さんに会ってくる。
(園田)何で河原田さんが出てくるんですか?河原田さんは犬崎にはめられてたの。
えっ?でもだってそれは秘書の望月さんが…。
モッチーもはめられてたの。
(未亜)えっ?やっぱり河原田さんに会ってくる。
あ〜そうどこにいるか調べて。
岡本さんだったら。
(遼)河原田さんの連絡先?
(遼)えっ?
(遼)佐藤さんが会いたいって言ってます。
いつでもお待ちしてますって伝えて。
(未亜)岡本さん河原田さんと一緒でした。
えっ?
(未亜)たぶんニュース見て河原田さんのこと思い出したんじゃないですかね。
本当にすみませんでした。
今まで育ててもらった恩も忘れて。
何があっても河原田さんを信じるべきだったのに。
ホントに後悔してます。
あなたより私の方が罪が深いわ。
私は望月を信じてやれなかった。
それこそ何があっても信じてあげるべきだったのに。
ホント後悔してもしきれないのよ。
あのときあなたが私を信じられなかったことは理解できるの。
でも理解できてもあなたを許しちゃいけないような気がするの。
あなたを許したら…。
自分のことも許してしまいそうで。
(西村)藤堂英一朗に会いたい?
(和美)うん。
今回の件も河原田前市長の件も犬崎の陰謀なのよ。
だったらいっそのこと総本山に当たろうかと。
藤堂誠は藤堂家の意向をくんでないってことか。
面と向かうとそう信じたくなる。
息子でさえそうなんだから英一朗なんかに会ったらすぐに取り込まれるぞ。
会ったことある?取材で一度。
でもな本当に藤堂家が黒幕だったとしたらお前がどう頑張っても佐藤智子は持たないんじゃないか?河原田さんすみません。
私犬崎の…。
私のことならいいの。
もう終わった話だから。
よくないです。
だって私犬崎の陰謀だとも知らないで河原田さんのことを…。

(ノック)
(河原田)どうぞ。
小野君以前あおば市役所の福祉課にいたの。
(小野)僕が青葉士郎なんです。
えっ?青葉士郎ってあの佐藤さんに情報をリークした?僕奨学金借りててそれに利子が付いちゃって。
どんどん借金が膨らんでいって。
そんな話が上司の耳に入ったみたいで。
「お前金が必要なんだろ?」って。
「河原田市長の秘書をやってる望月って子は同性が好きみたいだからお前行ってこい」って。
全部僕が悪いんです。
上司に言われるままに…。
望月君は僕の言葉を…。
全部河原田さんのためになるんだっていう僕の言葉を信じて。
モッチーは小野君のこと本気で好きになって知らないうちに加担させられてたってこと?さっき福祉課って言ってましたよね?上司って富田さん?はい。
富田ってあの富田?
(河原田)そう。
あなたの秘書だった富田よ。
それでつながってたんだ。
私たちの事件。
これで真相は分かってもらえたでしょ。
私はあなたに分かってもらえればそれで十分。
(遼)小野君さっきの話証言してもらえないかな。
そうすれば2人の冤罪も晴れるから。
私からもお願い。
犬崎の陰謀暴くためにも。
証言って…。
公表してほしいの。
お願い。
それは私からお断りします。
どうしてですか?犬崎の陰謀暴きたくないんですか?暴きたいのはあなたでしょ?そうです。
でも犬崎にニューポート造らせないためにも…。
だって河原田さんだって反対してたじゃないですか。
ええ今でも反対よ。
でもだからといって人を傷つけていいわけじゃない。
誰が傷つくっていうんですか?その話を公にすれば望月の性的嗜好も公になる。
望月は恥ずかしいことでも何でもないとは言っていたけど公表していない。
なぜだと思う?それは…。
(河原田)「まだ日本の社会は受け入れてくれない」「親に申し訳ないから」って。
河原田さんモッチーのプライバシーを守れればいいんですよね?ええ。
だったら小野君よりももっと証言させるべき人がいますよね?ええ。
絶対あいつに証言させてやる。

(犬崎)これでリコールは目前だな。
ついでに藤堂誠の方もたたいとくか。
それは…。
(犬崎)何でだよ?あんなくそ生意気なガキほっとけねぇだろ。
しかしそれで縁談が壊れたりしたら藤堂家も敵に回すことに…。
だからそうならないようにやるんだよ。
(犬崎)おっ。
やっと謝る気になったか。
富田さんどこ?首にしといていまさら何の用ですか?あなたは富田さん?あんたホントうまいよな?人を怒らせるのが。
ありがとうございます。
だてに人生経験積んでないんで。
で?富田さんは?だから何の用なんだよ?伝えといて今日中に連絡くれなかったら秘書だけじゃなく役所全部首にするって。
おい待て。
俺に挨拶もなしか?あなたにする挨拶なんてもったいないんで。
歌を忘れたカナリアはかわいげがあるが恩を忘れたおばさんはかわいげがねぇな。
あなたにもらった恩なんて東京湾に沈めてやりますよ。
ふざけるのもいいがそろそろ民衆のこと考えてやったらどうだ?はっ?私はいつだって民衆のこと考えてますよ。
だったら分かるだろ?民衆が何を求めてるか。
もしかしてあのあおばランドのことですか?あれってあんたたちがニューポート造りのために勝手に盛り上がっちゃってるだけでしょ?どうやら市長さんは自分が置かれてる状況が分かってないようだ。
分かってますよ。
あなたがいるかぎり民衆のために私は働けないって。
だから私決めたんです。
あなたをつぶすって。
やってみろ。
あんたにこの犬崎和久がつぶせるか。
やってみろよ。
やっぱり最後にお礼言っときます。
私はあなたのおかげで自分のやるべきことが分かったんです。
目の前の人を幸せにしていきたい。
それが私のやるべきこと。
あなたがその覚悟を決めさせてくれたんです。
だからこそあなたに邪魔はさせません。
(女の子)あおばランド楽しみだね。

(リポーター)度重なる不祥事に加えあおばランドの反対を表明したことから佐藤あおば市長の支持率は下がり続けています。
先の市長選では市民の圧倒的な支持を受けて当選したばかりとあって市民からは「裏切られた」「だまされた」との声が多くあがっています。
リコールに向けた署名活動も市内各地で進んでおりリコールを決定する住民投票は時間の問題とみられています。
(男性)市長さん俺たちの声聞いてます?どこまであおば市を私物化するつもりだよ?
(女性)私たちの最大の不幸は佐藤智子を市長にしたことですよ。
市長これがあなたの言ってた市民の幸せですか?
(男性)がっかりだよ。
表じゃ福祉だ何だっていい顔してさ裏じゃ金もらってただなんてよ。
(女性)佐藤さんお願いです。
一刻も早くあおば市のために辞任してください。
ニューポートに何で反対なのか分かんない。
(女性)ねえ市長のニュース見た?
(女性)見た見た。
結局あの人も私たちの生活なんて何にも考えてないのよ。
(女性)私たちの幸せなんて二の次よね。

(記者)市長コメントを。
(男性)市長!あんた俺らをだましてんのか?
(男性)俺たちから巻き上げた税金何に使ってんだよ!すいません。
そのことに関してはまたあらためて…。
(男性)今説明しろよ!信じてください私は…。
ちょっと待って。
何する気ですか?ちゃんと説明したいの。
証拠もないのに信じろというのは難しいことかもしれません。
でも私はまったくの無実です。
必ずそれを証明します。
ですから皆さん私を信じてください。
お願いします。
(男性)信じられるわけねぇだろ!
(一同)そうだ!私はいつでも皆さんの味方です。
(男性)笑わせんな!
(男性)市長なんか辞めちまえ!
(騒ぐ声)
(女性)《幸せにしてよね私も》《あんたに期待してんだから》あんたは民衆の敵なんだよ。
2017/12/18(月) 21:00〜21:54
関西テレビ1
民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜 #09[字][多][デ]【高橋一生が副市長に!】

今夜もやります、副音声企画!トレエン斎藤と出演者の●●が爆笑トークを繰り広げる!物語は最終章へ!佐藤智子(篠原涼子)が絶体絶命!?民衆の敵はお前だ!

詳細情報
番組内容
佐藤智子(篠原涼子)が頼んでいた副市長就任を藤堂誠(高橋一生)は了承した。だが、市議会の承認を得たわけではない。特に犬崎和久(古田新太)が認めるわけはなく、市長リコールに向けて動き出す。
智子、小出未亜(前田敦子)、園田龍太郎(斎藤司)は居酒屋で誠の副市長就任承諾の祝杯をあげた。その席で、誠たちはもう一度、智子の政治姿勢を考える。目の前の1人を幸せにするために、多数の人々を犠牲にできるかどうかだ。
番組内容2
智子は1人ずつ幸せにしていくことで、徐々に数を増やすというのだが、それで良いのか…。未亜と園田は難しいと水を差すが、誠は「とりあえず進めてみよう」と言う。
翌朝、智子は未亜から市のキャラクター・あおバッタ君がおかしなチラシを配っていると連絡を受ける。あおバッタ君が配っていたのはアミューズメントパーク「あおばランド」建設計画のチラシだった。
一方、平田和美(石田ゆり子)は誠が副市長就任を了承したこと
番組内容3
に疑問を抱いていた。エリート政治一家の息子が議員を辞めてまで副市長になる意味があるのだろうか?また、誠の兄・明(山中崇史)が最近、頻繁に地元であるあおば市に戻ってきていることも気になっていた。
そんな時、前田康(大澄賢也)が記者会見を開く。それはニューポート建設に伴う地区開発で「あおばランド」を作るというものだが、智子はもちろん、誠も寝耳に水の話だった…。
出演者
篠原涼子 
高橋一生 
古田新太 
前田敦子 
千葉雄大 
斎藤司(トレンディエンジェル) 
若旦那 
細田善彦 
今田美桜
 ・ 
余貴美子 
渡辺いっけい
 ・ 
大澄賢也 
田中圭 
石田ゆり子 


スタッフ
【脚本】
黒沢久子 

【音楽】
井筒昭雄 

【主題歌】
AAA「LIFE」(avex trax) 

【プロデュース】
草ヶ谷大輔 

【演出】
金井紘 
石井祐介 
相沢秀幸 

【制作】
フジテレビ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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