釜山への職員派遣に申し入れ

福岡市の姉妹都市となっている韓国プサンの日本総領事館の前に慰安婦問題を象徴する少女像が設置されたことをめぐり、福岡市が局長級の幹部を派遣し、懸念を伝える考えを示していることについて、慰安婦の支援を行っている市民らが市役所を訪れ、「双方の対立をあおるものだ」などとして、派遣を行わないよう申し入れました。
慰安婦問題を象徴する少女像が、去年12月、韓国プサンの日本総領事館の前に設置されたことを受けて、プサンと姉妹都市の提携を結んでいる福岡市の高島市長は、交流事業の円滑な運営に影響が出ているとして、局長級の幹部を近く派遣し、直接、懸念を伝える考えを示しています。
これをめぐり、18日、慰安婦の支援などを行っている市民14人が市役所を訪れ、申し入れ書を手渡しました。
それによりますと、「プサンの市民が少女像を設置したのは、日本政府が日韓合意の精神を守っていないからだ」としています。
その上で「踏み込んだ高島市長の発言が、双方の市民の対立をあおっている」として、幹部の派遣をやめるよう求めています。
これに対し、市の担当者は、「定期的にプサンとの間で情報共有を行っており、派遣はその一環だ」と述べました。