ちなみに今三十半ばで、物心ついた頃から見続けてるファンっす。
一緒に観に行った彼女は、最近俺につられてスターウォーズ見始めた人なんだけど、その彼女も、見終わったあと興奮した面持ちで、お互い「いやー、良かったね!」て言いながら家路に着いた。
それで、ネットの評判も気になって見てみたら、酷評されててびっくりだよ。
酷評してる人の評価みると大体、今までのスターウォーズシリーズで培ってきた世界観をほとんど覆してしまった、というのが主な所なのかな。
まあその気持ちはわからないでもない。俺も、ルークがあんな飲んだくれのおっさんみたいな感じになってるの最初違和感あったもん。
でも、皆が違和感覚える部分、俺は最終的にそれなりに納得できてしまってたんだよね。そこが評価の差のような気がする。
例えば、ルークに関していえば、よくよく考えるとすげー壮絶な人生送ってるわけよ。輝いてたのは最初のデススター壊した時くらいで、あとは暗い事しかなかったわけ。
それで年取って、ああして人生に後ろ向きになるのも、まあ当たり前だよなと思うんだよね。逆にあれでエピソード4の時みたいにハツラツとしてたらそれこそ違和感。
あと、レイが散々ファンに素性を予想させておいて、実は何者でもなかった、というのも、俺は自然に受け止められた。
あそこでもし、誰かの娘だったりしたら、それってもはや血統主義の世界観だと思うんだよね。良い血筋でないとヒーローになれないのか、という。自由と正義を求めるスターウォーズの世界観には合わないと思う。むしろどんな奴でもヒーローになれる世界であるべきじゃないか。
フィンとかローズとか、名もなき兵士でしかなかった連中がクローズアップされたのも同じで、何でもないやつでもヒーローになれる、っていうのが今回のテーマなんだと思う。ラストシーンで突然フォースを使った少年然り。あの紫色の髪のおばさん然り(名前忘れた)ああいう無名の人達の頑張りで世界は救われるみたいのがテーマな気がする。
いや、そんなこともないと思うんだよね。
思えば、初期のルークだって、片田舎の惑星で悶々としてるただの農夫の若者でしかなかった。そこからヒーローになった。それに、フォースも宇宙に偏在してて、石や木の間にもあるようなものだということをヨーダも言ってた気がする。それなら実は誰でもヒーローになれるんじゃないのか。
(こうやってフォースの設定とかに言及すると、設定周り詳しい人から、色々ツッコミが入るかもしれない。スターウォーズ歴長い割にこの辺りの設定の認識は俺は甘い。こういうのはどうせ後から継ぎ足されるもんだろ、くらいの気持ちで見てるからかもしれない。実際、あの作品は後から後から設定が足されている。なので大目に見てほしい)
何はともあれ、俺はスターウォーズの精神性とか、旧三部作との連続性をある程度感じとっていた。だからあまり違和感なく楽しめた。結構山場も多かったし。
ルーク死んじゃったり、反乱軍の流れをくむレジスタンスがほぼ全滅に近かったり、個人的にもかなりショッキングだったけどね。
ただ言いたいのは、実はそこまで前作までと隔絶した作品ではないんじゃないか?ということだ。
人の感じ方はそれぞれだけど、そんな感じで見直してみるのもありかと思うんだよね。どうだろう。
ローグワンで描ききったようなことまたやるんだあって思った。 そういう部分が好評だったんだろうけどね。