セルカンアワードについての覚え書き

セルカンアワードが提唱されたのは2012年、yomoyomoさんのツイートである。そのあと、yomoyomoさんご自身のブログでも言及されている。

私はかねてより経歴詐称というものに興味があって、このセルカンアワードもすごく面白いなと感じていた。

私はもともとライフログ研究者で、最近こそ道を外れてしまったが、データ分析みたいな仕事をしてきた。学歴や職歴はおろか、毎日の一挙手一投足まで逐一記録されるのが今の世の中であろう。

そんな時代に、嘘というか虚構によって、自分の人生を作り替えていくというのは、まわりの人には迷惑だろうけど、率直に言うと、なんだかうっとりするものがある。だって、私が突然、プリンストン大学の客員教授だったとか言い出したらおかしいでしょう。でも、そういうことが現実にある。

私自身でさえ、周囲で全然仕事をしない人が「あれは俺がやった」みたいなことをビジネス誌で語っちゃう様子を実際に目撃したことがある。これはリアルなマジックリアリティである。

残念ながらセルカンアワードは実際の催しにはなっていないが、不思議なことに、その年の受賞者と決めても差し支えないような人は、ほぼ毎年のように現れる。こういう時事ネタは書いておかないとすぐに忘れるので、思いつく限りまとめておく。

個人的に受賞に重要と思う条件は、個人であること、なんらかの権威を借りた存在であったこと、マスメディアを十分に騙していること。あと、本人が問題を部分的にでも認めていることを重視したい。つまり、係争中の案件には関わらない(関わりたくない)、ということ。あとはまあ、海外の論文不正など挙げるとキリがないので、日本を対象に制限しても良いのではないか。

ともあれ、以下がとりあえずのリストである。

  • 2010年:アニリール・セルカン氏の東大博士号が剥奪。セルカンアワード元年と言える。
  • 2011年:思い浮かばない。京大の入試不正とか?
  • 2012年:森口尚史氏のIPS細胞騒動が一番か。次点が加藤嘉一氏の経歴詐称、金正勲氏の経歴詐称。
  • 2013年:思い浮かばない。
  • 2014年:小保方晴子氏の論文不正であろう。次点が佐村河内守氏のゴーストライター問題か。
  • 2015年:佐野研二郎氏の盗作問題を該当させるか悩ましい。
  • 2016年:ショーンK氏の経歴詐称であろう。

他の候補者があれば教えてください。今年の話はまだ差し控えておきます。

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