2017.12.16暮らし

宝くじ当選者の約4割はA型 当選者に共通すること

Text : 宮﨑 真紀子

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毎年恒例の年末ジャンボ宝くじ。発売初日には長蛇の列がニュースになります。ですが、身近で当選した話は聞きません。当選したら何に使う?という夢物語は皆が語りますが、実際当選した人はどうなのかも気になるところです。

当選の秘訣は継続にあり

今年の年末ジャンボ宝くじの概要は、1等7億円、前後賞を合わせると10億円です。1枚300円で、販売期間は11月27日から12月22日までで12月31日に抽選が行われます。10万円以上の当選本数が昨年の4倍(45,550本)に増えています。
 
「宝くじ公式サイトhttp://www.takarakuji-official.jp/  によると、平成28年度の1年間に宝くじで1000万円以上の当選金を受け取った人にアンケートをしたところ(回答者数1277人)、回答者数は男性(63%)>女性で、血液型はA型がトップ(37%)でした。
 
また年齢別にみると60歳以上が4割を占めています。
職業は会社員が45%。イニシャルで多いのは男性の1位はK.Kさん30人、女性はM.Kさん16人だそうです。これは逆に、こういう属性の人が宝くじに関心が高く、たくさん購入しているということかもしれません。
このサイトでは当選者のレポートも掲載しています。当選者の方達は、以前から継続して購入されているようで、ビギナーズラックのようなケースは少ないようです。
 
先日NHKのEテレ番組「ねほりん ぱほりん」に、宝くじの1億円当選者が登場していました。この番組は登場者がブタのぬいぐるみになって、インタビュアーのモグラのぬいぐるみと赤裸々トークをします。彼女も継続して宝くじを購入し、過去に1000万円が当選した後も買い続け、ついに1億円が当選したそうです。当選金は住宅ローンの返済と新車の購入に使ったとのことでした。
 
1億円の当選金は夫と半分ずつ分け、兄弟には話しているものの、子どもには秘密にしているとのことでした。子どもが知ってしまうと当てにするので、と話していました。その際に「その日から読む本」が話題に上りました。
 

使い道は、落ち着いて検討する

「その日から読む本」は、当選者が、みずほ銀行で高額当選宝くじを換金する際に手渡される本だそうです。内容が気になるのですが、非売品で入手は出来ないようです。ネットで検索してみるとその内容についてさまざまな情報があります。出典の確認は出来ませんが興味深いものでした。
 
内容は、冷静に落ち着くこと・とりあえず銀行に預けること・当選を知らせる人をリストアップすること・使い道を慎重に考えること(ローンや借金の返済を優先する、残ったお金でしたいことを考える、決めた使い道を見直す機会をつくる、運用法を考える)など、具体的にアドバイスが書かれているようです。
 
大金という意味では退職金や相続時と同様で、着実な使い道を考えましょうということです。でも折角、宝くじに当選したのですから、念願の豪華クルーズで散財しても良いと思います。旅行から帰ったら贅沢は終了、普段の生活に戻ることが大切です。
 
宝くじが当選して人生が狂った、という話も多いと聞きます。覚えのない旧友が現れたり、怪しい儲け話を勧められたり、先の女性が語るように子供が当てにしたり…。当選というラッキーな話は内密にするのが無難なようです。高額当選者は身近にいないと思っていますが、実はお隣さんが当選者かもしれませんよ。
 
Text:宮﨑 真紀子(みやざき まきこ)
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

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宮﨑 真紀子

Text:宮﨑 真紀子(みやざき まきこ)

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい…。そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。