始めに
※ネタバレを含んでいます。ネタバレしたくない方はお戻りください。
仕事帰りに「スターウォーズ/最後のジェダイ」を観に行ってきました。
ネットから予約した時は全然席が埋まっていなかったのに、当日スクリーンに入ると大勢の人がすでに席についていてビックリ。
つくづくスターウォーズの人気を思い知らされました。
先に結論から言わせて頂くのであれば、私にとっての評価はあまり高くないです。
過去「スターウォーズ/最後のジェダイ」関連の予想考察記事を上げてきましたが、今回はその予想が覆され外れるものとなりました。
予想が外れる事は全然構わないのですが、気になっていた詳細は何も無かったかのように次に進んでいく展開に唖然。
それで終わり?、え?
と思うような展開が幾つもありました。
ここで簡単に今回のあらすじを紹介
エピソードⅤと同じようにレジスタンスにデス・スターを破壊されたファーストオーダーの反撃は熾烈を極め、レジスタンス基地から撤退を余儀なくされるところから始まります。
ポー・ダメロンがレイア将軍の命令を守らなかったせいで、レジスタンスは多大な犠牲を出した。そしてハイパースペースでの逃亡を図る。ハイパースペース中にフィンが意識を取り戻す。
一方レイは伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーに助けを請うが拒否される。
レイはフォースの影響で別の場所にいるカイロ・レンと繋がる事ができた。
カイロ・レンとフォースで繋がる内にある事実を知ることになる。
レジスタンス艦隊はハイパースペースで逃げる事に成功したと思われたが、実は失敗していた。
レジスタンスはスター・デストロイヤーを破壊したことで逆にファーストオーダーの怒りを買ってしまい、ファーストオーダーから更に反撃されることとなってしまう。
反撃の狼煙を上げたのはカイロ・レン。前作での失態で最高指導者スノークにお咎めをうけていた。スノークの期待に応えるため自分の母であるレイア将軍も殺そうと、戦闘機に乗ってレジスタンス艦隊に攻撃を仕掛ける。レイアのいる操縦室に向かいミサイルのスイッチを押そうとするも留まるが他のパイロットが攻撃してしまう。
その攻撃をくらったレイア将軍はしばし昏睡状態に陥ってしまう。将軍代理を任されたのはホルド中将。ホルド中将はファーストオーダー艦隊にシールドが破られない距離を保ち、燃料の底が尽きるまで長期戦に持ち込み最終的には輸送船で逃げる作戦を立てるが、ポーはその作戦に反対し独自にある作戦を立て秘密裏に動き出す。
その内容とはファーストオーダーが特殊なワープ信号を読み取る機器を使用し、レジスタンスがどこに逃げても追う事が出来ると気がつく。スター・デストロイヤーのシールドを破り潜入し、その機器を停止させる作戦であった。
シールドを破るためにはハッカーが必要で、マズ・カナタからハッカーの居場所を教えてもらう。そのハッカーを見つけにフィンとローズは別の惑星に飛び出す。
一方、レイはフォースを通じて自分の過去やレンをダークサイドに落とした張本人がルークだと知り、ルークに事実を問いだす。
ルークはレンの心の中の闇に怯え、その闇を消し去るためにレンを殺そうとしたと話す。レイはレンを更生できると信じ、ルークが引き留めるのを無視してレンの元へ向かう。
ルークは今後ジェダイは必要ないとジェダイ聖書に火をつけようとしたが躊躇う。そこに霊体化ヨーダが現れ、雷を起こし火をつける。
ヨーダはルークに対し、重要なのは聖書ではなく失敗することが成功するためには必要で失敗を恐れてはいけないと諭し消えていく。
一方、フィンたちは無事目的の惑星に辿り着きはしたが、当初の人物とは違うハッカーDJに協力してもらう羽目になる。
レン元に着いたレイは最高指導者スノークの元へ案内され、スノークに仲間になるように勧誘されるが拒否をし続ける。痺れを切らしたスノークがレンにレイを殺すように仕向けるが、レンはスノークの手元に置いてあったライトセーバーをフォースで発動させ、スノークを殺害。
フィン達は急いでファースト・オーダー艦隊の元へ戻る。そしてポーは非常時大権を元にホルド中将らを拘束し、ハイパースペースをする為に場を操縦室に移し占拠した。
次々とレジスタンス艦隊の燃料が尽き徐々に撃沈していく。そんな中ホルド中将は一瞬のスキをついてポーの仲間達を拘束する。
フィンたちはスター・デストロイヤーに乗り込み目的の機器の前まで辿り着くが、兵士に捕まってしまいキャプテン・ファズマの公開処刑が始まろうとしていた。ポーはフィンたちが捕まった事を知り作戦失敗を悟ると同時に、意識を取り戻しドアをブチ破って入ってきたレイア将軍の攻撃で意識を失う。
捕まった事で取引相手をファースト・オーダーに変えたDJはフィンたちの作戦をファースト・オーダーに教え解放されていた。レジスタンスは本船から複数の小型輸送船に乗り換え、近くの惑星に移動を始める。ホルドはレイア将軍の代理を最後まで全うしようと本船に残ることを決意。
ポーは輸送船の中で目を覚まし、レイア将軍からホルドの真の思惑を聞かされ猛省する。ホルドの作戦は完璧であったが、DJの情報を元にファースト・オーダーはレーダーで小型輸送船を探知、輸送船が攻撃され次々と輸送船が破壊されていく。
本船からその光景を目にしたホルドがハイパースペースで敵艦隊に突っ込むことを決意。
レンはレイに新たな理想を掲げ協力するようにお願いするが、構成できずダークサイドに飲み込まれた事を知ったレイは協力を拒否しレンを倒そうとフォースでライトセイバーを取ろうとするが、レンも応戦しフォースのぶつかり合いでライトセーバーが真っ二つに割れ爆発。
ホルドの決死の攻撃でファースト・オーダー艦隊が爆発していく。
その爆発で処刑から逃れられたフィン達はキャプテン・ファズマと戦闘。爆発の影響が功を奏しファズマに一撃をお見舞いする。そして次々と起こる爆発で足場を失ったファズマは落下し爆発の渦に巻き込まれ消えていった。フィンたちはBB-8と共に敵戦闘機に乗り脱出をした。
ホルドの攻撃で難を逃れ生き残った輸送船は近くの惑星に辿り着き、そして昔使っていた反乱軍の基地で救難信号を送り籠城していた。
ハックス将軍がスノークの元に訪問すると、そこにはスノークの死体とレンが倒れ、レイの姿はなかった。ハックスはレンの始末を試みようとしたがその時レンが意識を取り戻した。レンはハックスに対しスノークを殺したのはレイだと説明する。フォースによりハックスを屈服させファースト・オーダー最高指導者のポジションを手に入れ、レジスタンスの元へ向かう。
レジスタンスとフィンらが合流したのもつかの間、複数のタイファイターとAT-ATを従えたカイロレン筆頭のファースト・オーダーが攻め込んでくる。
レジスタンスはスピーダーなどやレイとチューイが乗ったミレニアム・ファルコン号で応戦もするが、ファースト・オーダーの圧倒的兵力差の前に次々と戦力を減らされる。
レジスタンス基地の扉が破壊され絶対絶命かと思いきや、ルークが登場。
ポーはルークの意図に気がつきルークが応戦している最中にレジスタンスは基地からの逃亡を図る。
カイロ・レン指示のもと、ファースト・オーダーの所有する全兵器を用いたレーザー攻撃をルークにお見舞いするがルークは無傷で立っていた。
レーザー攻撃でもルークを仕留められないと知ったレンは、自らルークと戦闘しようとルークの眼前に立ちルークと戦闘を始める。
レジスタンスは出口を見つけるが岩で塞がれ出られないことに落胆するが、ポーらの居場所を察知していたレイが出口の反対側からフォースで岩を持ち上げレジスタンスを非難させることに成功する。
ルークはライトセーバーを収め、今までの胸中をレンに説明する。そして最後のジェダイは他にいることを告げる。
その発言に怒りを露わにしたレンがルークにライトセーバーをお見舞いし殺したかに思えたが、それはルークがフォースによって具現化させた分身であった。そしてルーク自身は隠遁していた惑星からフォースを使用していた。
レンはすぐさまレジスタンス基地を調べるがもぬけの殻になっていた。
レイらレジスタンスはファルコン号に乗り込み出発しようと準備する。
全てのフォースを使い切ったルークは役目を果たしフォースと一体化する。レイアとレイはフォースでルークが去ったことを知る。
場面は変わり、ある惑星の少年らがルークの話をして盛り上がる。
少年の内1人がフォース・プルでほうきを引き寄せ掃き掃除を始める。そして星空の流れ星を見てレジスタンスに希望を寄せるシーンで幕が閉じる。
疑問点
かなりざっくりとした説明となりました。もっと細かい詳細を知りたい方は是非映画を見て下さい。
ここで私が腑に落ちなかった疑問をいくつか上げようと思います。
①スノークに関して
今回、何の詳細も紹介されぬままカイロ・レンに殺されてしまいました。
フォースに関してはルーク抜きで考えると断トツで強かった印象でした。(ちなみにフォースは皆持っていますが、使用できる人はごく一握り。)
あそこまでの強さをシディアス死後、ルークに悟られぬまま身につけられるとは思えないんです。あのベイダーやシディアスの闇には立ち向かう事の出来たルークがカイロ・レンの潜在する闇には恐れ、消そうとしていました。それほどの力をレンが持っていることには違和感はありません。アナキンの血筋を引いているので。
しかしルークはスノークに対し恐怖は抱いていないように見えました。
ルークにとってスノークはレンほどの存在ではないという認識なのか?
前述した通りフォースはごく一部の人しか使用できません。見よう見まねで使い方を覚えたり、修行しないでもカイロ・レンと同等の強さのフォース使えるレイが特殊なだけです。
スノークはそんなレイのフォースにフォースで余裕でせり勝ち、レイとレンをフォースで繋げたのもスノーク、そしてライトニング・フォースまで使いこなす立派なシス卿でした。ライトニング・フォースを使うにはそれなりにフォースが強くなくては使えません。シスの奥義と言っても過言ではない技です。スノーク自身、銀河帝国の興亡を目撃した存在です。シディアスやヨーダ、ルーク、ベイダーの目もかいくぐり続けたということになります。
一子相伝のシスの技を使えるのに疑問が残ります。
弟子に裏切られるのはシスの運命と言ってもおかしくはないが、レンの小細工に気がつかないような実力ではなかったはず。
フォースの強さの根源は?
シスの技を身につけた方法は?
やたらフォースのバランスを気にしていたけど?
色々と疑問が残る存在です。
②レイに関して
今回、レイの両親はただの人ということが判明しました。
カイロ・レン曰く、何の価値も存在でレイを売り出したクズ。
という事はレイのフォースの根源とは?
ちょっと訳が分かりません。
③キャプテン・ファズマに関して
出す意味があったのかレベルです。
フィンの一撃により仮面が割れ、目だけ確認できました
生き残ってる可能性が高く、次作で登場する可能性あり。
予告編でのファズマのピックアップの仕方には悪意がある。
④ルークに関して
それなりの修羅場を潜り抜けたレジェンドが身内の教育失敗くらいでうろたえ過ぎ。
親父がベイダーの方がよっぽど堪えると思うけど・・・。
と隠遁に至った理由が弱いです。
フォースを使い切ったせいなのかは分からないが、死ぬって。。。
⑤カイロ・レンに関して
レイアを殺すのを留まったり、スノークを殺した時にライトサイドに戻るかと思いきや更にダークサイドの深みに嵌まっていき、あのルークやレイアが遂に諦めるほど。
しかしそのハマりっぷりは不自然。しかしスノークを殺した途端なぜあんなにダークサイドが強まったのかが謎です。
最後に
冷静に振り返ると「スターウォーズ/最後のジェダイ」の最後のジェダイを紹介しただけ。
決して内容が濃いと呼べる代物ではなかったと私は思います。
スノークも死ぬし、ルークも死ぬ、ファズマも死ぬ。
主要なメンバーで生き残っているのは、レイ、フィン、BB-8、レイア、ポー、チューイ、ローズ、ハックス、カイロレン。
次作どうするのだろうか・・・。
スピンオフ作品のようにシディアスがフォースによって魂を違う肉体に宿らせる能力があったのならスノークのライトニング・フォースもカイロ・レンの闇や不自然な深みのハマり方だったりと説明がつく部分も増えてくる。
ただレイに関しては本当に良くわかりません。
次作どう収集つけるのか知らないが、本当にこれで良いの?とディズニーには説いたい。懐かしい演出をすればファンが喜ぶと勘違いしているのかと。
コアなファンが考察をネットで公開することによってネタを潰し、脚本家も必死にネットの考察と被らない様に配慮しているのかは知らないが、それほど今作に関しては矛盾だらけのなんの面白みもない作品だなと思いました。
なので今後スターウォーズを楽しく見たい方は自分が覚えているスターウォーズの設定等を忘れ、そして詳しくなり過ぎない事。
好きだったしても適度に距離を置いて何も考えずに観る事です。
次作が3部作でいう最後の作品になりますが、納得いく作品になるように願っています。