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富山

ライチョウ生息 安定 勉強会 見回り隊など活動報告

朝日岳の周辺で生息が確認されたライチョウの雄=BO-GA提供

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 ライチョウの保護活動や、生息地域などを学ぶ勉強会が十七日、富山市安住町の「サンシップとやま」であった。今夏に北アルプスの朝日岳でライチョウの生態を調べた調査会社の活動も報告され、安定した生息が確認された。

 生態調査を行ったBO-GA(福井県敦賀市)は六、七月に朝日岳周辺の登山道でライチョウの観察を実施した。その際に十九羽の個体のほか、生息している痕跡となるふんや砂浴場などを計百五地点で発見。発見数と痕跡から推定した結果、四十二羽が生息していると発表した。

 朝日岳周辺の生態調査は二〇一一年にも実施され、当時は四十四羽を発見。報告をした百瀬剛氏は「減少はしているものの、一時的な変化の範囲内と考えられ、朝日岳のライチョウの生息環境は安定しているといえる」と話した。

 生息地域内にはライチョウの天敵となるキツネやイタチなど、小型の哺乳類のふんが多く発見されたことも説明し「生態系の変化や気候変動が生息に影響を及ぼすことがある。引き続き観察していくことは重要」と訴えた。

 勉強会では、ライチョウの生息地の見回りをするボランティア団体「ライチョウサポート隊」の活動報告もあった。代表者は立山連峰の室堂平で発見したライチョウの個体数や、遊歩道を乗り越えてライチョウを撮影していた観光客に注意をしたことなどを明らかにした。 (向川原悠吾)

 

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