1mm方眼紙に直線だけで描いた顔
1mm方眼紙に直線だけで描いた顔にトレーシングペーパーを被せて描いてみた顔
始めたきっかけ
始めたきっかけとして、大きくは以下の二点がありました。
- 自分自身がもうひとつ壁を越えて絵が上手くなりたい
- 誰もが絵が上手く描けるためにどうしたら良いか練習方法を考えてみたい
1mm方眼紙に直線だけで描いた顔の説明
整数の座標をもとに直線でつなぐとか、円形や正方形などの単純な図形の組み合わせで絵を表現できないかと試行錯誤して今回のような形状になりました。
顎の部分は正方形を45度傾けて半分に切ったものです。直角二等辺三角形ともいえます。(90度の角の先端は最後に少し切り取ります。)
頭の上部は半円形です。(今回は紙に定規だけで描いているため正16角形を半分に切ったものです。)
頭頂部から、顎の先端(90度の角の先端)までは180mmで横幅の一番広いところは120mmです。つまり 縦3 : 横2 の比率です。
このように自分自身での描きやすさや、誰かに説明するときの説明しやすさなども念頭に置いて、顔の輪郭形状や目や口の配置位置を定義してみました。
もちろん絵を描くときはキャラクターによって面長だったり丸顔だったり色々ありますし、作品によっても大きく違うので、一概に決めつけるものではなく目安を数値化したり、説明しやすいように言語化する意図です。
ひとつひとつの点の、細かな座標は今のところ記載していませんが、座標を記載することで誰でも同じように描けると思います。
1mm方眼紙に座標化してみて気付いたことなど所感
非常に多くのことに気付きました。
これまで自分自身がなんとなくの勘みたいなもので漫画などの絵を描いてきたので、誰かに説明をするとなると非常に難しいと感じましたが、それを頑張って分解していくことで自分自身の学びになりました。
また、漫画を描いたときに、同じキャラを描いたつもりが一コマごとになんか違う顔になってしまうことに悩んでいたものの、具体的には何も対策してこなかったことに気付きました。
今回、顔の縦横比や目などの位置の目安をなんとなく意識するだけでも絵が安定すると感じました。
鼻、耳、唇、瞼などのの凹凸、髪の毛の生え際、これまでなんとなく描いてきたものをより注意深く観察して、ときには言語化、数値化することで、今まで気づかなかったわずかな凹凸が自分の中で意識されました。
絵が上手くなるためにただなんとなく数をこなすように描いてきたこともありましたが、写真や実物などの詳細な観察を通して、その形状をできることなら誰かに説明できるほどに言語化して理解することが近道なのではと現在感じています。
ここはへこんでいる、ここは出っ張っている、180mmのうち、目は上から100mm程度の位置にある。眼球の形状にそって瞼に丸みがある。頭蓋骨の形状にそって眉毛のあたりや頬の凹凸がある。などもっと観察して理解していきたいと思います。
表面に見えている形状には、骨や筋肉などが大きく影響しています。
また、何も見ずに描くためには記憶もしていくことが必要だと思います。写真のような2Dとしての記憶と、立体としての理解が進むとただ数をこなすよりも上手くなれそうな気がしています。
考えることと、手を動かすこと。バランスよくやっていこうと思います。
理解や記憶が不十分なうちから見本を見ずに想像で描くことは、成長を鈍化させたり止めたりしてしまうと思うので、もっと謙虚に見本を観察していこうと思います。