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【社会】

中高生や大学生「つなぐ場に」 元シールズ・奥田さんが企画

イベントのワークショップで労働問題について映像を交えながら議論する参加者ら=17日午後、東京都千代田区で

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 中高生、大学生の若者が大人と政治や社会問題について語るイベント「Youth Conference(ユース・カンファレンス)」が17日、東京都千代田区の上智大学であった。昨年解散した若者グループ「SEALDs(シールズ)」のメンバーだった奥田愛基さんが代表を務める民間シンクタンク「ReDEMOS(リデモス)」が主催した。

 参加者は「外交・安保」「ジェンダー」など六つのワークショップに分かれ、ジャーナリストや大学教授ら専門家と討論。弁護士の白神優理子さんらが講師を務めた「憲法・人権」のワークショップでは「自分たちの将来につながることなのに、憲法の勉強会に若者が少ない」「なぜ学校で戦争体験を聞く授業がないのか」など率直な質問があがった。

 後半はCMディレクターの下田彦太さんが、問題意識や学んだことをどう社会運動につなげるかについて講演。効果的な発信方法などについて話した。

 企画は、奥田さんが今春、高校生から「社会問題を同世代と話し合いたいが機会がない」と相談を受けたのがきっかけ。奥田さんは「同じことを考えている若者をつなぐ場ができ、新しい動きが生まれてくれれば」とイベントを企画。運営には高校生も関わり、当日は司会進行を務めた。

 ワークショップ終了後、奥田さんは「学んだことを周りの人と話し合って広めてほしい」と呼びかけた。参加した上智大1年の岩崎結衣さん(18)は「同世代がいたので自分も話しやすかった。もっと広がってほしい」と話した。 (原尚子)

 

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