のんびりmathematicー数学主婦のブログ

大学院まで数学を専攻していた主婦によるのんびりブログ

数学Ⅱまでの知識で味わえるガロア理論!~2017年度早稲田理工の入試問題より

お久しぶりです!

最近、忙しくて、全然ブログを書けてませんでした…

(書きたいことはいっぱいあるのに…)

今回の内容は、別の機会に、詳しーーく書きたい内容なんですが…

ひとまず、どーーーーしても紹介だけしたいことがあります!!

 

最近、めちゃくちゃ感動して、夜中に大泣きしたことなんです。

 

それは、

2017年度 早稲田大学の入試問題

のこと。

 

解きながら、「うわあああ」と叫び、そして泣きました…

 

↓下記URLの(Ⅴ)です。

https://www.waseda.jp/inst/admission/assets/uploads/2016/12/262728_2017_ippan_sugaku.pdf

f:id:nekomath271828:20171202000825j:plain

 

難しそうに見えるかもしれませんが、数学Ⅱまでの知識があれば解けるので、

ぜひ解いてみてください!

 

 

この問題、最近お会いした数学者の方に教えてもらいました。

「感動するから、解いてみて」と。

 

実際に解いてみたら、予想以上に感動して、もう眠れなくなってしまうくらいでした。

 

 

 

なんか、もう、愛がすごいんですよ……。

 

 

以前、こんな記事を書きました。

nekomath271828.hatenablog.com

 

以下、私自身のブログ記事の引用ですが…

 

「入試問題はお手紙だ」

って思うようになりました。

 

もちろん、評価して、合否を決定する道具でもあるけれど。

 

でも、一方で、

「これから君たちの見る世界は、こんな世界だよ」

って、教えてくれているお手紙だなあって思うんです。

 

しかも、数学者の職人技で、超難しい最先端の研究を、「高校生でも触れられるカタチ」に仕立て上げるという。そんなこと、なかなかできることではありません。

 

入試問題は、愛情と贅沢の極みだなあって思います。

 

大学入試問題って、実は、「高校の後の数学」に繋がっていることが多いんです。

 

「高校の後の数学」、つまり、「大学に入ってから学ぶ数学」は、

すごく抽象的で、わけがわからなくて、「高校まで偏差値70でした!」みたいな人を、ガンガン蹴落としていきます。

 

そんな、わけがわからなくて、恐ろしいほど難しくて、

でも、美しさ、とか、夢とか、いっぱい抱えた「高校の後の数学」を、

「ほら、こんな世界だよ。ようこそ!」って、ドアを少しだけ開いてくれるのが、大学の入試問題なのです。

 

 

今回紹介した入試問題は、その要素がビシビシに入りまくった問題。

 

この入試問題の先に見えるのは、ガロア理論

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早稲田であれば、数学科の学生が、大学3年頃に学びます。

 

ガロア理論は、

「5次以上の方程式は代数的に解けない」

(5次以上の方程式の解の公式は存在しない)

ということを証明するのに使います。

 

 

問題を教えてくれた数学者から、こんなLINEが来ました。

 

「きっと、解いた子たちは、ガロア理論を習ったときに感動すると思う」

 

うん。

私も、そう思います。

 

設問に無駄がなく、

すっごくキレイで、愛情深くて、

ずっとずっと残っていく名作問題になるんじゃないかしら。

 

数Ⅱまでで、ガロア理論を味わえちゃうんだもん。

 

 

この問題の解説記事は、いつか必ず書きます!

愛が届きますように!

 

(つづきます)