ザイフ取引所が独自に発行しているザイフトークン。海外の仮想通貨取引所では、トークンを発行して手数料が安くなるなどのサービスを展開しているところもありますが、ザイフはどのようなトークンなのでしょうか?
これまでのチャートの動きから、今後の将来性などを含めて予想していきたいと思います。

ザイフトークンがガンガン上昇中!チャートから見る今後の価格

ザイフトークンは、ザイフ取引所を運営しているテックビューロ社が発行しているトークンです。
単位はZAIFで発行上限はないと表示されていますが、カウンターパーティのサイトなどを見ると8,999,999,999でロックされているので90億枚ほどだと考えられます。主に日本円・ビットコイン建てなどで取引されています。

トークンとは、既存の仮想通貨のブロックチェーンをベースに開発された物です。
ザイフトークンは、誰でもオリジナルの通貨を作ることができるカウンターパーティを利用して発行されています。

2016年7月にはザイフ取引所に上場し、アカウントを持っていれば誰でも簡単に売買できるようになりました。
現在はカウンターパーティをベースに運用されていますが、将来的にはNEMへ移行する予定だそうです。
そうしたら発行上限は変わるのでしょうか、追加発表に注目したいですね。

上場直後の2017年6月には1ZAIF=1円のレートからスタートし、同日の最高値は5.2円でした。
一瞬とは言え一日で5倍になるなんて、すごいことです。

しかし、その後しばらくザイフトークンは低迷期に入ってしまいます。
というのも、当時は使い道が特になく取引所のチャットサービスで投げ銭に使われるくらいだったのです。
そんな環境を受け、

1zaif=1円以下で推移することが多くなっていきました。

もっともひくい時には0.01円ほどの時もありました。

しかし2017年に入ってテックビューロ社がICOを開催すること、ザイフトークンで参加できることなどが発表されると、再び投資家が集まり値段も上がっていったのです。

ICO開催直前には2.5円にまで高騰し、順調に利用者を獲得することに成功しました。
その後テックビューロ社のICOは大成功に終わり、トークンセール後には緩やかにザイフトークンも値を下げていきました。
しかし12月に入ってから再び値を上げ、2017年12月17日現在では1ZAIF=約3.5円で取引されています。

時価総額はどれくらい?

ザイフトークンは、発展途上でまだまだ取引の規模が小さいためマーケットにより時価総額が大きく上下します。

時価総額の算出方法は1ZAIFの価格を発行量に掛ければ分かります。
1.4円×90億で315億円ほどですね。

しかしベースのブロックチェーンを変更するなどの要因で発行枚数が変われば時価総額も変わるので、だいたいの目安として考えておいて下さい。
取引量の少ない銘柄は個人投資家の売買でも影響を受けるので、今後もっと大きなニュースが入ったりしたら変化します。

ちなみに仮想通貨全体の時価総額は約50兆円ほどで、ビットコイン単体だと30兆円を突破しています。
時価総額だけで比較すると世界的な大企業と並ぶもので、シティグループやVISAを超えてます。
また、この金額はフィンランドやギリシャなどの国家予算よりも高いもので、仮想通貨は新興の枠を超えて金融取引の一大ジャンルにまで成長したことが分かります。
ビットコイン以外のアルトコインやトークンも全体的に値を上げており、このまま行けばより巨大なマーケットに変化すると予想されています。

※これは時価総額のみで比較した場合の意見です。実際に経済規模として比較するには保有している資産や将来性、リスクなどが考慮に含まれます。

ロックアップって現在されているの?

先ほどザイフのトークンの発行上限は90億枚であると説明しました。
ビットコインは2100万、イーサリアムは今後2億に上限を設ける予定で、これらの通貨と比べても桁違いに多い発行量です。
しかし、今後予定されているベースのブロックチェーンの変更などでさらに増える可能性も大きいです。

ICOが終わった現在の状況で需要を大きく上回る量のザイフトークンが流通したら…、自分の持っているトークンは値を下げてしまいますよね。
取引所によっては、市場を不正に操作して自社が利益を得るようなこともあり、このようなニュースが報じことも珍しくありません。

こういった市場のバランスを考えると参入しにくいな、と考える投資家が多くザイフトークンが高騰しにくい理由の1つでした。

しかしザイフトークンを運営するテックビューロ社は、2017年12月末まで総発行量の1/4にあたる22.5億ZAIFをロックアップすることを発表しました。

これを受けある程度の市場が安定すると見込んだ投資家がザイフトークンに投資して、価格が上場したのです。
同じように発行量が多いリップルでも長期間のロックアップが発表されてからチャートが大幅に上がったこともあります。

ザイフトークンは何故値段があがる?これからも値段があがる事はありうる?

ザイフトークンを運営しているテックビューロ社は、顧客対応がマメなのが大きなポイントです。
SNSを通じて、常に最新の情報を発信しており利用者も安心して取引ができる環境づくりがされています。
海外の取引所の中にはサポート体制が整っておらず、問い合わせにも答えてくれないなんてところもあります。
取引所が誠実な対応をしてくれるのは、それだけで大きなアピールポイントになり得るのです。
もともと、テックビューロ社は開業から数年は会社の利益より業界のインフラを整備することを優先していると明らかにしています。
そのため他者に先駆けて自社トークンを発行したり、ICOを開催したり常に新しいサービスを提供しているのですね。

チャートを正確に予想することは誰にもできませんが、ザイフトークンはこれから上昇する要素がたくさんあると思います。
日本だけでなく国際的にも仮想通貨市場は大きな需要があるので、将来海外の取引所に上場したら今よりももっと価格が伸びることが予想されます。

しかし、ザイフトークンはそれ以外にも価格上昇し得る要因がいくつかあるのです。

ザイフトークンの値段が上がる材料

ザイフトークンが今後上昇すると考えられる要素は下記の通りです。

  • ・ICOで使える

過去、Zaifが大きく値を上げた理由のひとつにICOで使えるようになったことが大きいです。
テックビューロ社のICO第1号として行われたCOMSAは、結果として109億円を集め当時の記録で歴代7位につけるほどの成功を収めました。

テックビューロ社はそのICOへの支払い手段にザイフトークンを使えるようにしたり、CMSトークンと交換できるようにしました。
日本のICOは今後活発になると予測されており、それに伴ってザイフトークンの人気が高まる可能性もあります。

  • ・ボーナスがもらえる

トークンセールでザイフトークンを決済手段として使うと、5パーセントのボーナスが貰えます。
ザイフ取引所はもともと取引手数料がマイナスだったりして、利用者に優しかったですが、5パーセントも還元されるならICOへ参加する層も広げられそうですね。

  • ・チップとして使える

ザイフ取引所には情報交換のためのチャットサービスが搭載されています。そのチャットでザイフトークンが投げ銭としてプレゼントできる機能があるんです。
この機能がモナコインのようにsnsでも使えるようになれば、トークン利用者の間でコミュニティが生まれて経済圏ができそうですよね。

  • ・他の計画やイベントで使えるかも

ザイフでは定期的に、利用者が楽しめるようなイベントが開催されています。
ザイフトークンももちろんそのイベントで使えるようになっており、実生活で実用化したときのシミュレーションができるんですよ。
さらにテックビューロ社の代表の朝山氏は、NEMとも関わりの深い人物でブロックチェーンを使うためのビジネスへ積極的に参加しています。
ザイフトークンも今後mijinなどと提携すると噂されているので、実現すればビジネスシーンで活躍するかもしれません。

ザイフの今後の懸念材料にはどんなものがある?

ザイフトークンにはたくさんの利点がある一方で、懸念すべき点もありす。それ下記のような要素です。

  • ・規模が小さい

ザイフトークンはまだ使用できる場が少なく、明確な仕様意図もないので市場予測が困難です。
取引所が発行するトークンのテストとして誕生した印象が強いので、いまいち投資家を取り込めていないのが現状です。
今後の仕様変更などによって方針をクリアにしていけば、この状況を打開できるかもしれません。

  • ・サーバーが不安定

これは取引所の問題なのですが、とにかくザイフはサーバーが落ちやすいです。
たとえばビットコインのニュースを受けて、少しアクセスが集中するとすぐサーバーダウンしたりエラーが起こってしまいます。
ICOが開催されたときもサーバー増強が間に合わず、売買注文が通りづらかったと感じるユーザーがたくさんいたようです。
取引のための環境を整えるのも大切な仕事なので、早急な改善が求められています。

そんな話題のザイフトークンは何処で購入する事が可能なの?

zaif-トークンチャート

ザイフトークンは現在、ザイフだけで販売されています。
海外で取り扱われる可能性もありますが取引所発行のトークンのため、国内では他では取り扱われないかもしれませんね。

ザイフのアカウントを持っている人はログインして、最上部左にある「BTC/JPY」のタブをクリックすると、他のペアが表示されるのでZAIF/JPYかZAIF/BTCを選択すれば購入画面に移ることができます。

取引画面で任意の数量を希望して注文を確定すれば、他の通貨と同じように売買できます。

現在の状況を鑑みると、ザイフトークンはまだ価格が安いので余剰資産で持っていてもいいかもしれませんね。

ザイフは仮想通貨とトークンが買える取引所!そのメリットとデメリット?