今年もいよいよ暮れが近づき、年の切り替わりを感じる季節になりました。
12月22日に迎える「冬至」は、この年の変わり目において重要視されてきた節気です。
この日を縁起良く過ごして、さらなる幸運を呼び込みましょう!
こんなにたくさん!冬至の意味
そもそも「冬至」とは、天文学上の太陽の位置で決められ、
春分の日を0度とする太陽黄経が270度となる日を言います。
この日は一年間で最も太陽の南中高度が低くなり、昼が短くなる日です。
北極圏では極夜に、南極圏では白夜となるそうですよ★
(出典:冬至 - Wikipedia)
そんな「冬至」は、様々な歴史上で深い意味を持つ日とされてきました。
東洋での冬至
東洋医学や占術で使われる「陰陽五行説」では、一年間を陰陽に分けたとき
冬至の日から夏至の日までを「陽の期間」、夏至から冬至までを「陰の期間」としています。
そして、夏至の日を「極陽」とし、冬至の日は「極陰」となります。
6月の夏至の日から増えてきた「陰の気」が、冬至の日に最大となって
ここから陰陽が逆転し、夏至に向かって「陽の気」が徐々に増えていきます。
これを「陰が極まり、再び陽に戻る」と考え「一陽来復」と呼ばれます。
この「昼が最も短く、陰が最も強い」日は「太陽が新しくなる日」と捉えられ
四柱推命や算命学の流派によっては、冬至を年の切り替わりとしているところもあります。
一年を一日に例えると、冬至は0時0分にあたり
「最も暗く、ゆえに新しく明けてゆく境目」になるときなのです。
いわば「新月~満月」のサイクルと同じで、
これから「太陽の力が強まっていく」というところから、
極陰の日を「スタートの日」としているのです。
西洋での冬至
西洋占星術では、冬至=太陽が山羊座に入った日となります。
占星術の十二星座は太陽黄経に沿っていて、太陽黄経0度=春分の日が
牡羊座の始まり=十二星座の始まり、となっています。
そして、太陽黄経が270度になる「冬至」の日は、一年の3/4を迎えた日として
「冬の季節」の極点と考えられています。
日本のしきたりとしての冬至
日本で冬至といえば、なんといっても「ゆず湯」ではないでしょうか。
日本も 「一陽来復」の考え方を取っているため、
冬至の日は「来年の陽気が生まれ始めた日」と扱われ、
翌年も、健康に幸運に過ごせるよう祈る行事として親しまれています。
冬至といえばの「ゆず湯」「かぼちゃ」も、この願いを込めた意味があり
新しい年に向けて、厄を払い幸運を呼び込むためのしきたりとなっています。
開運のための過ごし方☆
そんな重要な節目である冬至に、より開運するためのおすすめの過ごし方をご紹介します!
ゆず湯に入る
「冬至」には必ず言われる「ゆず湯」ですが、これは元々「お清め」の意味があります。
陽気の時期に切り替わり、すぐ後に新年を迎えるこの節目に
今年の厄を払い、身を清めておくという意味で行われるようになりました。
柑橘類や梅干しのような「クエン酸系」の香りには、厄払いの効果があるとされていて
特に冬の時期に旬を迎える「柚子」は、年の瀬の厄落としに最適だと言い伝えられています。
生の柚子を使えるのがベストですが、なければ入浴剤でもかまいません☆
エッセンシャルオイルを使う場合は、皮膚刺激を起こす場合があるので
重曹と混ぜて使用してくださいね。
中でも、今年は「一白水星」が回座する年なので
粗塩やバスソルトを一緒に入れるとラッキーです!
「塩」には協力なお清め効果がありますが、今年は特にお塩と相性が良い年なので
ぜひとも取り入れてみてください!
余談ですが、カピバラさんもゆず湯に入るそうです♡
(参考:Qetic-2017/12/15)
かぼちゃを食べる
同様に、冬至の行事食といえば「かぼちゃ」が代表的です。
一陽来復の冬至の日に、「ん」の付く食べ物を摂ると「運」が呼び込めると言われていて、
かぼちゃの他にも、にんじん、れんこん、ぎんなん等も良いとされています。
かぼちゃは別名「なんきん」と呼ばれるため、「ん」の付く食べ物に含まれますが、
「南瓜」は「南」=つまり「陽」へ向かう、という意味があるため
特に良い食材と言われています。
来年に使うものをおろす
また、新しい年の陽気が始まる日なので、来年の準備を始めるのにも最適な日です。
まだ手帳を使っていない、お正月準備をそろそろ始めたいという方は、
この日を事始めにすると良い日です!
陰陽の節目は、幸運を願うとき!
冬の季節の「極」である冬至は、太陽の動きからも神聖視されてきました。
新しい年を幸運に迎えるため、厄払いをすると同時に
体に良いものを吸収して、幸運を願う日でもあります。
良い年を迎えるために、ぜひ活用してみてくださいね!