図書館で借りたのだけれど、
この本は買っちゃおうかと思ってます。

劇的クリエイティブ講座
佐藤 可士和 川上 未映子 松任谷 正隆 大宮 エリー 藤村 忠寿 FROGMAN 石川 光久 堤 幸彦
イースト・プレス
売り上げランキング: 12397
おすすめ度の平均: 3.0
5 ライブ感が伝わってくる。
1 誰のために働くのか?


2008年10月に行われた「劇的3時間SHOW」を書籍化したもの。

このイベントめっちゃ行きたかったけれども、去年の10月といえば1週間に1回イベントを主催していて、司会やら催眠術トークやら人集めやらでてんてこまいだった上にスポンサーキャラバンをしつつ10月15日に世界一周に向けて出発したわけで。スケジュール的にどうしても行けなかったのです。

(その様子は本で!ちゃっかり宣伝→わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか?

でも「あれ、本になってるじゃない」と思って借りてきて。
これがやばい。良かった。今更ながら行きたかった。

トップクリエイターの方々の口から発せられる言葉はそれぞれに重みがあります。本でこんなにぐわーんってなるなら生で聞いたらきっとすごい衝撃なんだろうなぁ。

佐藤可士和さんのインタビューなんてあらゆるところで読み尽くしてるのにそれでもまだ刺激をもらうし、川上未映子さんって喋り方から小説みたいだなってすごく好きになってしまったし、「生きるコント」を読んで以来大ファンの大宮エリーさんの「そもそもなんで作品を作るのか」という話は私自身の「なんでブログを書くのか」ということと繋がったし。ほんと、最初から最後までメイン料理!って感じの本でした。

ちょっと脱線するけれども藤村忠寿さんのインタビューのところで、映像ディレクターの嬉野雅道さんが「いっしょにいる理由が無かったら誰だっていっしょにいないのよ」と発言しているのですが。この一言が妙に心に残ります。先々週くらいから仲良し達と「人はなぜ結婚するのか」という議論で盛り上がっていたのです。で、これを読んだとき「そっか、結婚とか付き合うって一緒にいる理由を作るってことだよね」ってすとんと腹に落ちました。別れた人とか昔仲が良かった人と疎遠になるのは一緒にいる理由がないからなんだよね。今でも好きなことに変わりはないんだけど。理由があるって、大事だなぁ。


あとね、いい話繋がりで。岸先生のインタビューが公開されているのでリンク。

岸勇希 | 1-click Award

ここで紹介されている「A Blind Call」っていうキャンペーン、知りませんでした。世界で通用する物を私もいつか、作ってみたいです。作ってみたいですじゃなくて作りますとか言った方がプレッシャーかかっていいのかな。まあいいや。

勉強になるのが岸さんの語る「広告は妄想が重要」論。

誰が見るのか、どうやって見るのか、いつ見るのか、どんな気持ちで見るのか、誰と見るのか、見てどんな気持ちになるのか、その人はどんな性格で、どんな洋服を着ていて、見た後に何をするのか、誰かに話すのか、後から思い出すのか…を考える。自分が動かないキャンペーンで、人が動いてはくれない。広告はアートではないので結果が出せるかどうかが重要…という岸さん語録。もう何度読んで何度聞いたかわからないけれど、まだまだ自分には出来ないわけです。これが、能力と経験値の差なんだな。分かることと出来ることは違う。圧倒的な壁を感じます。

岸さんからは、たまに愛のある(?)電話を頂いたりしますが、それはそれはびしばしと容赦なく言って下さいます。

「お前は端的にいうと…頭が悪い!」とか言われます。そんなこと親にも言われない。頭が悪いって、どうしようもない、笑。

でも、どういう風にどこが悪いのかっていうこともちゃんと教えてもらってるので、そこを強化するのが、ここんとこの課題です。あ、ここに書いてるのは文句じゃなくて、その逆。すごくありがたいんです。

私はたまに、自分の置かれている状況が恵まれすぎていて、、このままどんどん楽な方へ楽な方へ流れてしまわないか心配になるのですが、ちゃんとこうやってダメ出しをしてくれる人がいて幸せです。

だからちゃんとその人達に「伊藤はやっぱりだめだな」って思われないように。見捨てられないように頑張らねばと思います。

岸さんの本も、最後に宣伝。広告の本なのに、元気が出る本。

コミュニケーションをデザインするための本 (電通選書)
岸 勇希
電通
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おすすめ度の平均: 4.5
4 ローカルの広告営業では必須のスキルでしょう
4 共有させることに上手な人
5 プロセス設計を広告を題材として学べる教科書
5 社内の勉強会で使いました。
4 これからのCDは、コミュニケーションデザイナー?