心を落ち着かせて時間効率アップ。集中力が高まるデジモノを選んでみた!【自慢の家電ランキング】

【自慢の家電ランキング】

近年、魅力的な家電が続々と登場している。それらに最も詳しいのが、日々家電製品の取材を行い、検証している、こちらの16人の家電の賢者たちだ。今回は彼らが実生活で使い続けている『自慢の家電』をランキング形式で掲載。これぞ、どこよりも正直な“真に買って間違いない家電”カタログなのだ!

精神を安定させて時間効率を高めるギアを揃えました

ドヤ家電老師/小口覺さん
雑誌、Webメディア、単行本の企画・執筆などを手がけるライター。日経MJの発表した「2016年上期ヒット商品番付」では、命名した「ドヤ家電(自慢したくなる家電)」が前頭に選定。現在は、人々の「ラクしたい」「モテない」など意識の低さに注目した「意識低い系マーケティング」を提唱しており、同テーマの書籍を執筆中。

1位
スマホを見ないから集中できるように

単体でApplePayによる支払いなどができる第3世代のApple製スマートウォッチ。新たにSIMを内蔵するセルラーモデルを用意し、iPhoneを持ち歩かなくても通話できるようになった。また、音楽のストリーミング再生にも対応予定だ。

アップル
Apple Watch Series 3
実勢価格:3万6800円~

iPhoneなしでも通話が可能になった

今回のテーマは、精神と時のハック。それでなぜ『Apple Watch 3』が1位? と思われるかもしれませんが、メンタルや時間の使い方に与える影響が多々ありました。

私も含めて腕時計をしない人は多いと思いますが、たいていの理由は、「スマホで時間がわかるから」ですよね。しかし、時間をスマホで見る、SNSなどの通知をチェックする。これらの行為が、ついついSNSやらニュースアプリを見ることに繋がり、ダラダラと時間を浪費してしまうことはありませんか。

Apple Watch 3を着けるようにしてから、とくに移動中にスマホをいじる時間が大幅に減りました。メールやメッセンジャーの通知も、ある程度内容までわかるので、急ぎでなければそのままスルー。歩きスマホをすることも、なくなりましたね。

Apple Watch 3はLTE対応になり、iPhoneとセットで持ち運ばなくても、通知や通話が可能になっています。ちょっとした散歩や買い物は手ぶらでOK。通話は、基本ハンズフリーになるので、人のいる場所では使いにくいですが、自動車を運転している時の対応もできそうです。

あと、細かいシチュエーションですが、トイレは、スマホを席に置いたまま行くようになりました。これで、トイレにスマホを水没させることもありません。極端なことを想定すれば、地震で瓦礫の下敷きになり身動きが取れなくても電話できるので、命が助かるかもしれません。

電車の発車時刻をカウントダウンしてくれるアプリ「駅.Locky」もApple Watch対応。終電が迫っていても歩きスマホしなくていい! 単体で動くアプリがもっと増えることを希望。

 

2位
体調のように脳の状態がわかります

頭部に装着することで脳波を検出できるヘッドバンド型脳波計。スマートフォンと連携でき、計測した脳波を数値化することで脳の疲れなどを可視化できる。さらにリラックスしたり、集中状態を作るためのトレーニングもできる。

GAIAM
Muse(脳波計)
実勢価格:2万9150円

脳波を計測して脳の状態を可視化

2位の『Muse』は、スマホと連携する脳波計。今流行りのマインドフルネスなどの各種瞑想、ヨガで脳波をモニターして記録するデバイスです。目をつぶっていても、音声でフィードバックされるので、自分の脳の状態がリアルタイムにわかります。禅の修行でお坊さんが肩を木の棒で叩くのって、集中力が落ちているのを注意しているんですが、それを機械がやってくれるわけです。

なぜ瞑想なんかしているのかというと、原稿書きって、割と時間が読めない作業でして、1本を30分で書けることがあれば、3時間でも終わらないこともあるんです。リラックスかつ集中度を高めることで、効率的に仕事が進みますし、アイデアも浮かびやすくなります。

さらに、脳波も体調と同じで、日によって調子いいときと悪いときがあります。ほぼ毎日測っているので、「今日はダメな日だな」とわかる。そんな日は、原稿の進みが悪くても当然なのでイライラしませんし、別の作業に当てるようにしています。

対応アプリは複数あるが、日々の瞑想やデータ記録には公式アプリ「Muse」が使いやすい(ただし表示は英語)。

 

3位
アンダーヘアをケアしてすっきり蒸れ知らず

すね毛や胸毛、アンダーへアなどを優しくなで剃りできるボディトリマー。肌に食い込みにくいトリマー刃を採用、肌ガードアタッチメントや長さそろえアタッチメントが付属する。ウォータースルー構造で簡単に洗えるのも便利。

パナソニック
ボディトリマー ER-GK60
実勢価格:8050円

気になる体毛を手軽にケア

3位は『ボディトリマー』。男性のムダ毛処理用に開発されたバリカンです。お尻の谷間でも、肌ガードアタッチメントを装着することで安全かつ効率的に処理できます。詳細に語るとエロい話や汚い話になるのですが、すっきりさせることで、時間や精神に良い影響があるもんです。

ちなみに、長い陰毛を持つ生物は人間だけらしいです。異性を性的に引きつけるフェロモンをとどめておく機能があると言われていますが、そんなんでモテるなら誰も苦労しませんよね。相手は獣じゃなくって文明人なんですから。

文明と言えば、アンダーヘアの脱毛は、古代エジプト時代からされていたようで、クレオパトラもやっていたとか。当時の人たちも、「あそこの毛をピラミッドの形に整えよう」とか言ってたんでしょうかね。どうでもいいですが。

 

『デジモノステーション』2018年1月号より抜粋。