左が青森産。158円で一房。右が中国産。68円で三房。
中国産のニンニクは三房で100円を切っていて、OKストア(とても安いスーパー)辺りだと68円で買える。一方、青森産のニンニクは一房で158円、高めのスーパーだと300円なんて値段で売られている。高い。
その価格差、実に7倍~10倍! あんまりにも青森産のニンニクが高いのでずっと中国産のニンニクばかり買ってきた。そこまでの価格差に見合う差はないだろう、そう思っていたのだ。 それが間違っていたことを知ったので紹介させて下さい。 ※2009年7月に掲載された記事の写真画像を大きくして再掲載したものです。
あばよ涙、よろしく勇気、こんにちは松本です。
1976年千葉県鴨川市(内浦)生まれ。システムエンジニアなどやってましたが、2010年にライター兼アプリ作家として自由業化。iPhoneアプリはDIY GPS、速攻乗換案内、立体録音部、Here.info、雨かしら?などを開発しました。著書は「チェーン店B級グルメ メニュー別ガチンコ食べ比べ」「30日間マクドナルド生活」の2冊。買ってくだされ。
前の記事:「回転寿司でえび天うどんを頼んではいけない」 人気記事:「 揚げ物に油をかけると、すっげーウマい」 > 個人サイト keiziweb DIY GPS 速攻乗換案内 ニンニクのあまりの違いに驚いたんですどうせ味は変わらないだろうと思って中国産を買ってた。
中国産のニンニク(以下中ニン)はネットに入って三房まとめて売られている事が多い。対して青森産のニンニク(以下青ニン)は一房単位で売られている。高いからだ。
中ニンは安いので気軽に買えるし気軽に食べられる。房ごとグリルで丸焼きにして塩を付けて食べたりもする。 思ってた以上に形から違う。
見比べて見ると、中ニンは茎の部分が潰れていて、横から見ると楕円形になっている。一方の青ニンは、茎がしっかりと上に伸び、横から見るとドラクエのスライムの様な形になっている。 なるほど、全然違う。 中国産は粒が細長い。 青森産のニンニクは粒が大きくて丸っこい。
中ニンは粒が細長くて小さい。中心部分に小さい粒がたくさん出来ている。それぞれは密度が低く軽い感じがする。
青ニンは粒が大きく、みっしり詰まっている高密度な感触があり重い。小さな粒などは見られず、5~6個の大きな粒で房が構成されている。 房全体、そして粒にここまで見た目的な違いがあったとは。改めて比べてみて驚いた。 青ニンの詰まり具合がすごい。格好良いと表現しても良い高密度。
粒を持った感触で感じた通り、切ってみると高密度の青ニンと、スカスカの中ニンの差が出た。違う植物と言って良いくらい違うのだ。ここまで違うとは全く思っていなかった。
では、食べてみて味の違いについても調べてみよう。 食べてみてまた衝撃を受けたニンニクの食べ比べをする為に鰹のたたきを作ったよ。んまかった!
まずはおろしニンニク。おろしニンニクと言えばやはり鰹でしょう、と思って今が旬の鰹を買ってきて炙ってたたきにした。うーん、美味そう。 左が中国産で右が青森産。見た目からして全然違う。
セラミックおろし器でニンニクをすり下ろしてすぐに違いに気付いた。これ、同じ「ニンニク」って種類でくくっていいのか?と思うくらい違うのだ。中ニンは白っぽくて不透明。青ニンは黄色っぽくて透明感がある。 そして、食べてみるとまた全然違う事がわかった。 青臭くぼやけた味の中国産中ニンのおろしニンニクはよく知っている味だ。なにせ僕は中ニンしか買わないから、いつもこの味なのだ。
これまでは特に不満がなかったのだが、青ニンと比べるともう、全然別の次元だった。青臭く、旨味が少ない。辛さも控えめで雑味ばかり感じてしまう。 青臭くて旨味の少ない中国産。鰹の味に馴染まない。
青森産ニンニクは化け物か青ニンのおろしニンニクは黄色っぽく、透明感がありねっとりしている。ほんのわずかな量で、刺すような辛味が舌全体に広がる。すごい、刺激が全然違う。
中ニンの様な青臭さやえぐみは無く、ニンニクの匂いと辛味だけが際立つ。子供の頃、実家で食べた鰹のたたきの味を思い出した。そうか、あれは国産のニンニクを使っていたのか。美味しんぼの展開にありそうな話だ。 わずかな量で凄まじい刺激。鰹の臭みを完全に消し去る。
焼きニンニクも作ってみた中ニンはフニャフニャになっている。右の青ニンは白くて綺麗な断面。
中ニンは黄色くてとろけたような感じ。柔らかくて、えぐみと青臭さが目立ち、特に味はしない。 焼いた青ニンの断面は真っ白だった。詰まった身はしっかり歯ごたえがある。甘味も強くほくほくしていて芋のような味わいだ。 今まで中ニンで満足していた。知らなかったから満足していたのだ。ここまで青ニンがすごいとは夢にも思わなかった。これらは完全な別物だ。ニンニクとショウガくらい違う、別物だと思った。 他にもこういう違いを見出したいと思います中国産と青森産、ここまでニンニクが違う物だとは。もう、ただただショックだ。おろしても火を通しても、味も見た目も全然違うのだ。同じ植物とは思えないほど違うのだ。おしえて!gooでは「味覚の面に関しては、おそらく差はありません」なんて書かれていたが全然違った。
ニンニクがここまで違うと言うことは? もしかしたら、他にも僕が勝手に大差ないと思っているものが、実は全然違うのかも知れない。逆に、違うと思っているものが同じという事もあるかも知れない。 だから、次のページからはニンニク以外の似た者同士を比べてみたいと思います。 想像以上の違いっぷりにショックを受けました。
中国産ニンニク
・ウソみたいに安い ・粒が細長い ・おろすと白くて不透明なおろしにんにくになる ・青臭くえぐみがある ・焼くと溶けたようになり旨味が感じられない 青森産ニンニク
・高い ・粒が大きくて丸い ・身の密度が高くしっかりしている ・おろすと黄色で透明感がある ・辛味が強く、少しで十分 ・焼くとホクホクと甘く芋のような味わい 次のページでは鶏肉などを比べます。
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