こんにちはユレオです。
皆さん野球をされたことはありますか?野球を未経験の方でも意外とルールを覚えられている方は多いのではないんでしょうか。
野球はスポーツの中でもルールが複雑で難解ですが、意外と多くの方にルールは浸透しいる珍しいスポーツです。
ルールが浸透している理由として、日本では様々なメディアで野球を題材としたコンテンツがあり、特に漫画は「野球漫画」というジャンルがあるほどよく題材に取り上げられます。
野球漫画は驚くほどたくさんありますが、こうした野球漫画の中でもユレオが面白かったと思った漫画を本日はご紹介をしたいと思います。
【この記事の目次】
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はじめに
あくまで個人的な視点での感想ですが、ご参考にいただければと思います。10段階評価の平均を5としております。
レーダーチャートは2種類あり、共通の漫画レーダーチャートと野球漫画ジャンルのレーダーチャートと分けております。
単純に漫画の感想を知るには「共通漫画レーダーチャート」をご参考ください。
グラゼニ
タイトル:グラゼニ
作者 :原作. 森高夕次 漫画. アダチケイジ
連載期間:2010年~2014年
巻数 :グラゼニ 全17巻
グラゼニ 東京ドーム編 既刊13巻
プロ野球選手の年俸をテーマにした野球漫画です。
主人公の凡田 夏之介はスパイダースに所属するプロ8年目の中継ぎ投手ですが、一流選手とは言えず、年俸は1800万円とさえない投手の一人で、将来に対して不安を抱いています。
年俸を上げる為にどうすればよいのか、どういった成果を収めると評価されるのか等、プロ野球選手として試合結果もさることながら凡田自身の評価と価値を上げる為に奮闘し、次第に成績を伸ばしていきます。
グラウンドには銭が埋まっているという思想を持ち、お金を稼ぐために野球を続け、プロ野球選手の華やかな生活の裏側を表現した漫画です。
この漫画はプロ野球選手の「お金」に関する裏側を赤裸々に語っており、今までにない着眼点が魅力の漫画です。
プロ野球選手はプロである以上お金を稼ぐことは重要で、野球の試合よりも個人の年俸に対して注目した物語構成となっており、プロ野球選手がどういった心境でプレイしているのかということを知ることが出来きます。
プロ野球選手の視点から描くことで超格差社会であるプロ野球界が、如何にシビアな世界であるのかということを知ることが出来ます。
「グラゼニ 東京ドーム編」は「グラゼニ」の続編となっており、読み応えがあり、野球ファンやプロ野球選手に詳しい方などにはお勧めの漫画です。
2018年にアニメ化予定となっています。
高校球児ザワさん
タイトル:高校球児ザワさん
作者 :三島衛里子
連載期間:2009年~2013年
巻数 :全12巻
硬式高校野球部の選手として活動する女子選手が主人公の野球漫画です。
主人公で女子高生の都澤 理紗は女子でありながら高校野球児として日践学院高校の野球部に所属します。
高野連規定のため公式戦には出場できませんが、日々の練習や練習試合などには出場し高校球児として青春を謳歌しています。
女子高生としての日常や野球部員としての日常を描いた漫画作品で、青春の1ページを切り取ったような物語構成となっており、日常系漫画の要素が強く「野球がメインではない野球漫画」となっています。
女子高生が主人公の高校野球漫画ですが、選手として突拍子もなくすぐれた力があるわけではなくチームの中で並みの一選手として扱われ、ある意味ものすごくリアルな描写です。
全体を通しての物語性は無く、女子高生としての日常や野球部員としての日常を描いた漫画で女性選手が活躍する漫画と思って手にすると肩透かしを喰らいます。
ほのぼのとした雰囲気が楽しめる漫画で野球をテーマにした小ネタが多く、野球経験者にはニヤリとする描写が数多くあります。
ONE OUTS
タイトル:ONE OUTS
作者 :甲斐谷忍
連載期間:1998年~2006年
巻数 :全20巻
日本のプロ野球界で勝負師として活躍するピッチャーが主人公の野球漫画です。
主人公の渡久地 東亜は一打席勝負の野球賭博をする勝負師で、たまたまシーズンオフに自主トレーニングに励んでいたプロ野球チーム「埼京彩珠リカオンズ」の選手である児島弘道と勝負をすることになります。
渡久地との二度の勝負をして勝利を手にした児島は、渡久地の才能を生かしてチームを優勝させるためにリカオンズにスカウトすることになります。
渡久地がチームのオーナーとの間で交わされた契約年俸は出来高払いという前例のない内容で、渡久地がアウトを1つ取るごとにオーナーから500万円が支払われ、失点した場合は1点につき5000万円をオーナーへ支払うというものでした。
この漫画の主人公である渡久地は優れたピッチャーとは言えず、優れた精密な制球力を持ちますが、持ち球は平均120km/h台のストレートのみです。
その制球力を使いバッターとの心理の読み合いを駆使してバッターを打ち取るという投球スタイルの一風変わった野球漫画です。
従来の野球漫画から一脱したテーマを持たせており、「主人公のピッチャーが豪速球を投げない」「努力と根性が必ずしも勝利に結びつくとは限らない。」「主人公が悪党である。」などこれまでにない物語展開の野球漫画で、従来の野球漫画には見られなかった要素が盛り込まれたお勧めの漫画です。
2008年にアニメ化しています。
おれはキャプテン
タイトル:おれはキャプテン
作者 :コージィ城倉
連載期間:2004年~2014年
巻数 :おれはキャプテン 全35巻
ロクダイ 既刊3巻
体育会系を嫌う主人公が中学校野球部のキャプテンとなり弱小野球部を強豪に導く野球漫画です。
主人公の霧隠 主将は中学校の野球部に所属していますが部活に熱心ではない少年で、家でも引きこもりがちな生活を送っていました。
そうした生活を心配した母親が野球部の顧問に相談したところ、顧問が持つ「環境は人を変える」という信念に基づき主将を野球部のキャプテンに指名します。
突然キャプテンとなった主将は戸惑いつつもキャプテンとして責務を全うする為にハードなトレーニングを行い、レギュラーの座を勝ち取ります。
主将はチームメイトにも独創的な練習方法を用いて、弱小だった野球部を強豪へと導いていきます。
この漫画は体育会系に反発している少年が体育会系文化の強い野球部でキャプテンになったことで実権を握り、独自の方針で弱小野球部を全国で通用する強豪へと導く漫画で、往年の名作「キャプテン」を現代風にアレンジした漫画のような感じです。
漫画は中学生編から始まり、やがて高校へ進学して甲子園を目指す物語展開となります。
通常の甲子園を目指す熱血スポーツ根性ものの漫画とは異なる展開で、選手でありながら監督として采配を振るう展開は他の漫画ではなかなかありません。
本編は35巻で終了していますが、続編として舞台を東京六大学野球に移した「ロクダイ」が現在連載されています。
MIX -ミックス
タイトル:MIX -ミックス
作者 :あだち充
連載期間:2012年~
巻数 :既刊11巻(2017年6月)
往年の名作の高校野球漫画「タッチ」から30年後を舞台にした高校野球漫画です。
主人公である立花 投馬と立花 走一郎は血のつながらない兄弟ですが、明青学園中等部の野球部に所属しています。
走一郎はキャッチャーで投馬はピッチャーとして実力はありますが、監督やOBの力で投馬はピッチャーになれずサードのポジションでした。
明青学園高等部は30年前に甲子園に出場しましたが、それ以来低迷しており、今では東京都の地方大会で敗退するまでになっていました。
野球部として強豪校とは言えない明青学園高等部の野球部に入部した投馬と走一郎は、高校一年生の夏の予選でエースとして試合に出場します。
この漫画は往年の名作であだち充の代表作である青春野球漫画の「タッチ」の世界の30年後という設定で、タッチのファンには思わずにやりとする小ネタが所せましにあります。
高校野球をテーマにしていますが、青春漫画の要素が強く、魅力的でかわいいヒロインも登場してコマ運び屋セリフなどどれも非常に面白くまとまっており、あだち充という漫画家の偉大さを改めて感じる作品です。
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砂の栄冠
タイトル:砂の栄冠
作者 :三田紀房
連載期間:2010年~2015年
巻数 :全25巻
高校野球を「興行」と捉え、甲子園とお金をテーマにした野球漫画です。
主人公の七嶋 裕之は樫野野球部の新チームの主将に就くことになりますが、強いチームを目指さず程よく勝てるチームになれば充分と考えていました。
そんな時に樫野野球部の30年来のファンである近所に住む老人が、野球部の後押しができたはずだったと悔いて現金1千万円を野球部に寄付します。
ただ、この寄付を行うにあたり校長や監督を信用できない人物だと判断した為、唯一信頼できると判断した七嶋に現金1千万円を託します。
このお金は樫野高校が甲子園出場を決めた際に応援団を送るために寄付するつもりで貯められたお金でした。
七嶋はこのお金をチーム強化のために使い、老人の夢である甲子園出場をかなえる為に一千万円の秘密を胸に秘めて甲子園出場を目指すこととなります。
この漫画は高校野球という青春でさわやかな印象を持つスポーツ漫画とは異なり、興行として確立された甲子園の仕組みや人の欲というものを表現した漫画で、高校野球の捉え方や考え方を色んな意味で見直す事が出来る漫画です。
託された大金を使いチームを強化するくだりでは、選手を鍛える為には設備や指導者が必要で、その指導者を雇うためにはお金もいるという、高校野球の強豪校の裏側を知ることができます。
甲子園で勝ち進むための方法や観客を味方にする方法など、普段知ることが出来ない高校野球の裏側が垣間見られます。
ラストイニング
タイトル:ラストイニング
作者 :原作.神尾龍 漫画.中原裕
連載期間:2004年~2014年
巻数 :全44巻
高校野球がテーマですが、主人公が高校野球部の監督という野球漫画です。
私立彩珠学院高校は経営の危機にあり、経営再建の為にかつて名門で甲子園出場経験もある野球部を取り潰す話が進みますが、校長でかつての全国制覇チームの主将であった狭山 滋明は「来年の夏までに甲子園に出場できれば野球部の存続を認めてほしい」と理事長に約束を取り付けます。
同じころ主人公の鳩ヶ谷 圭輔は勤めていた会社が詐欺容疑で取り調べられ、その責任を被せられて留置所で勾留されていました。
身元引受人となった狭山は13年前野球部のキャプテンだった鳩ヶ谷に私立彩珠学院高校野球部の監督就任を依頼し、かつての名門校の伝統を守るため野球部の再建を託します。
この漫画は主人公が選手ではなく監督という一風変わった漫画で、選手への指導や選手個人を育てるにはどうすればよいのか、個人の性格の違いをどう扱うかなど、組織のマネイジメントに興味がある方には目から鱗が落ちる内容が随所にみられます。
チームを強化する為の練習方法もしっかりと描かれており、野球に対して理論的な考え方をしており非常に現実的な物語展開となっています。
養子縁組を使ったり留学生枠を使うなどなりふり構わない方法で野球部を強化しようとする描写がある等、高校野球の裏側を知ることのできる非常に読み応えのある漫画です。
ROOKIES
タイトル:ROOKIES
作者 :森田まさのり
連載期間:1998年~2003年
巻数 :全24巻
不祥事により活動停止中の野球部を再建させる熱血教師が主人公の青春野球漫画です。
主人公で二子玉川学園高校に赴任してきた新人教師の川藤 幸一は春のセンバツ甲子園出場まで果たしていた伝統ある野球部が、部員の起こした不祥事により活動停止していることを知ります。
野球部員達の心の奥底に残る情熱を見抜いた川藤は野球未経験にもかかわらず、野球部の顧問となり再建に向けて動き出します。
そんな川藤を馬鹿にしていた部員たちも親身になって自分たちと向き合おうとする川藤の態度に動かされ、やがて一緒に野球部再建に向けて動き出す事になります。
一度張られたレッテルを覆すのが難しいなか、試練や逆境に見舞われながらも選手たちと一致団結して甲子園を目指します。
この漫画は野球の話がメインではなく不祥事を起こした野球部を再建して野球部員の心を開き甲子園という目的をもって部員を更生していく物語で、人間ドラマがメインのお話です。
野球の経験がないにもかかわらず顧問になり、自らの信念に基づき人を信じて正面から向き合い、夢に向かっている生徒には全力で協力し、夢を持たない生徒に対しては夢を持つように熱く語りかける件は心を震わせます。
野球漫画よりも青春熱血漫画の様相が強く、目頭が熱くなるシーンが数多くあり読み終えた後の満足感が高い漫画です。
2008年にテレビドラマ化して2009年に映画化しています。
おおきく振りかぶって
タイトル:おおきく振りかぶって
作者 :ひぐちアサ
連載期間:2003年~
巻数 :既刊28巻(2017年9月)
弱気で卑屈な性格の主人公がエースの高校野球漫画です。
主人公の三橋 廉は中学時代に野球部でエース投手でしたが、チームメイトからは言われのない事で疎まれ続け、自虐的な暗い性格になってしまいます。
西浦高校に進学した三橋は、発足したての野球部に入部しますが部員は新入生ばかりの10人しかおらず、はからずもまたもエースを任せられることになりました。
三橋は球速は遅いものの、「まっすぐ」と4つの変化球を、9分割したストライクゾーンへ的確に投げることが出来る驚異的な制球力を持ち、チームメイトでデータを基にした頭脳派捕手である阿部 隆也にリードされながら西浦高校野球部のエースとして活躍します。
この漫画は野球漫画なのに「スポ根」要素が全くなく、主人公の投手が「弱気で卑屈な性格」という野球漫画として珍しい設定になっており、連載が始まった2000年中ごろにはかなり話題になり、斬新な表現方法により「全く新しいタイプの野球漫画」「描き尽くされたと思われていた野球漫画に新風を吹き込んだ」などと評価されて注目を集めました。
試合運びが非常に細かく一球ごとの細かな読み合いによる心理戦が描かれ、試合途中のイニングを飛ばして描写されることもなく、ほぼすべての打席の結果が分かる展開で、実際に野球を観戦しているような気分になります。
2007年と2010年にアニメ化し2018年には舞台化しています。
バトルスタディーズ
タイトル:バトルスタディーズ
作者 :なきぼくろ
連載期間:2015年~
巻数 :既刊12巻(2017年11月)
私立高校の甲子園出場常連校の野球部を舞台にした野球漫画です。
主人公の狩野 笑太郎は中学野球の日本代表として世界大会に出場して優勝の原動力となった有力選手で、高校進学を迎えた中学3年生の時に数ある野球強豪校の中からDL学園を選びます。
DL学園はセンバツ大会でも準優勝を果たした全国屈指の強豪で狩野にとってあこがれの高校でした。
そのDL学園に特待生としてスカウトされ全寮制の硬式野球部へと入部することになりますが、そこで迎えていたのは厳しい野球部の掟と理不尽なほど厳しい上下関係でした。
最高のメンバーがそろった1年生で最高の野球をすることを夢見て耐る日々を送ります。
この漫画は作者がPL学園高校野球部出身で、2003年の第85回全国高等学校野球選手権大会に9番右翼手として出場しており、「DL学園」とはPL学園の事を差しているのだと思われます。
漫画の為誇張されているところはありますが、私立の甲子園常連校の野球部は掟や上下関係の厳しいと噂は聞いたことあるので、漫画の内容には一部くらいは真実が含まれ手いるのかもしれません。
こうしたなかなか知りえない高校野球常連校の裏側を知ることが出来るという意味で
大変興味深い漫画です。
また野球漫画としても非常に面白く、解説が丁寧なので野球を知らない方が読んでも楽しめる内容です。
最後に
野球をテーマにしたおすすめ漫画作品10選はいかがでしたでしょうか?
野球は9回の裏まで大差で負けていたとしても逆転が出来るという最後まで結末が見えないスポーツで、ドラマ性が高く非常に漫画の題材に向いたスポーツです。
野球漫画は広く漫画の題材として浸透しており、何度も読み返したくなる名作が多く、アニメ化や映画化されているものが多数あります。
また次回に機会があれば野球漫画のご紹介記事を書きたいと思います。
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