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311 我慢の限界(トイレ)
「すまん。真剣な話してるととこで悪いんだが」
ピリピリとした空気を破ったのは、すっかり存在を忘れていた草間くん。
荻原くんと向かい合わせで縛られたままという、絵面的に何とも言えない状態の草間くんが、やたらキリッとした表情で口を開く。
「漏れそうなんだ。トイレ行ってきていい?」
一緒に縛られている荻原くんの表情の変化が面白かった。
こいつ空気読めよ、という呆れ顔から、おいマジかよ!? という驚愕顔に。
うん。
まあ、一緒に縛られてるからね。
草間くんが漏らすと、密着して縛られている荻原くんは大変なことになるよね。
そりゃ、そんな顔にもなるさ。
「いいんじゃないかしら? ちょっと熱を冷まさなきゃならないのもいるみたいだし。小休止ってことで」
私が何か言うよりも前に、吸血っ子が休憩を宣言してしまった。
しかも、宣言した瞬間、我先にと椅子から立ち上がって伸びをし、そのままスタスタと外に出ていく。
あいつ、さっきからつまんなそうな顔を隠そうともしてなかったけど、マジでつまんなかったんだな……。
「じゃあ、俺もトイレ!」
草間くんが叫びながら姿を消す。
縛られていたのが嘘のように、一瞬で姿が掻き消えた。
おー。
今のはちょっと忍者っぽい。
やろうと思えばすぐに脱出できたんだな。
それをしないでちゃんと許可を取ったのは、一応空気を読んでたんだろうか?
あのタイミングでトイレ宣言したのも、実は空気を入れ替えるためにあえてとか?
……イヤ、ないな。
草間くんに限ってそれはないわー。
単純にいいタイミングでトイレ行きたくなっただけでしょー。
いるよね、ここぞという時に何故かトイレ行きたくなる人。
試験の時とか。
吸血っ子と草間くんが颯爽と出ていっちゃって、他の転生者たちはちょっとの間どうすべきか迷っていたっぽかった。
けど、鬼くんが無言で目を閉じ、それに呼応するように立ち上がっていた山田くんが、蹴倒した椅子を直してゆっくりと座りなおしたことで、動き出した。
すぐに思い思いの行動を取り出す。
ある人は近くの人と会話を始め、ある人は階段を上っていったり。
あ!
上と言えば、先生が介抱されてるはずじゃん!
ちょっと様子を見に行こう。
進行役の私がいなくなってもいいのかって?
もうなんかいろいろグダグダだし、私がいなくなってもどうにかなるって。
逆に言うと私がいようがいまいがどうしようもねえって感じだけど。
椅子から立ち上がり、階段に向けて歩き出す。
なんか、この場に残った人たち全員にメッチャ注目されてる気がするけど、きっと気のせいってことにしとこう。
特に工藤さんと漆原さんあたりからバシバシと視線が突き刺さってきてる気がするけど、無視だ無視!
「先生のところに行くんだったら、俺もついていっていいか?」
私が鋼の精神力で針の筵を歩いている気分をどうにかしているっていうのに、空気を読まずに話しかけてくる勇者が約一名。
うん、まあ、マジもんの勇者だしな、山田くん。
ていうか、それ私に許可とるようなことじゃないし、疑問形で聞いてきてる割にもう椅子から立ってついてくる気満々じゃん。
もういろいろめんどくさくなって、肯定の意味で無言で頷き、そのまま山田くんを無視する形で歩き出す。
山田くんもまた、無言で私の後をついてきた。
そのさらに後ろを、若干所在なさげにしながら大島くんがついてくる。
そのさらにさらに後ろから、バシバシと視線がついてくるけど気にしたら負けだ!
無言のまま階段をのぼり、目当ての部屋に到着。
一応礼儀としてノックをして、扉の前で返事を待つ。
が、返事の前に扉が内側から開いた。
扉を開けたのは、先生に付き添っている櫛谷さんだ。
「どうぞ。まだ寝てるから、静かにね」
さすが、元冒険者だけあって、私たちが近づいてきた気配は察知してたみたいだ。
話し合いの時から思っていたけど、櫛谷さんと田川くんは外の世界とこのエルフの里での生活と、両方を知っているからか話がわかる。
冒険者として自活していた経験があるからか、決断力が他の転生者たちとは違う感じ。
さっきも先生の介護を率先してかってでてくれたし。
そこらへん、同じ外で暮らしていたけど、温室育ちの山田くんたちとは異なる。
櫛谷さんに促されて室内に入ると、ベッドに横になった先生が目に入った。
さっき櫛谷さんが連れ出した時は意識があったはずだけど、心労やら何やらで寝込んでしまったようだ。
で、先生が寝ているベッド以外にも、もう一つベッドがこの部屋にはあって、そこには長谷部さんが寝ている。
長谷部さんを監視しているフェルミナちゃんが、そのベッドのわきに無言で座っていた。
……フェルミナちゃんの視線が冷たい気がする。
きっと気のせい!
今日はいろいろな視線を感じるけど、それら全ては私の気のせいなのだ!
そういうことにしとかないといけないのだ!
いいね!?
「先生の容態は?」
山田くんが櫛谷さんに問いかける。
「何とも言えないわ。体というよりかは心の問題だもの。今は疲れからか寝ちゃってるけど、起きた時どうなるかはわかんない」
そう言って櫛谷さんは肩をすくめた。
淡泊な物言いで、やや薄情に聞こえるかもしれないけど、彼女なりに先生のことを気づかってるんだろう。
「そっちは?」
櫛谷さんが山田くんではなく、私に視線を向けて問うてくる。
話し合いを終えたにしては随分早く私たちが顔を見せたので、下はどうなったんだと聞いてきてるっぽい。
「小休止中。ちょっと俺が話を脱線させちゃってな」
山田くんが苦笑しながら答える。
脱線させてた自覚はあるのか。
「まあ、しょうがないわ。いろいろ聞きたいことがありすぎて、何から聞けばいいのかもわからない状況だし」
櫛谷さんが嘆息しながらチラッとこっちを見る。
櫛谷さん的にも、私たちが今後どう出るのか気になっているところではあるっぽいな。
いくら経験を積んだ元冒険者でも、先が見えない不安はある、か。
「これだけは聞いておきたいの。若葉さん、あなたは今後私たちをどうするつもりなの?」
意を決したように聞いてくる櫛谷さん。
んー。
かなり勇気を出して聞いてきたことはわかるんだけど、それに対する私の返答ってにべもないんだよなー。
「別に。特にどうとも」
「はい?」
さすがの櫛谷さんも、私のその返答には納得がいかないのか、変な声を出していた。
「どうともって……」
今にも頭を抱えそうな雰囲気の櫛谷さんだけど、うん、まあ、なんだ。
だって実際その通りなんだもんよー。
このエルフの里を攻め滅ぼした最大の理由は、ポティマスをぶっ殺すこと。
その次に利用されている先生を解放することで、さらにその次が監禁されていた転生者たちを救出すること。
ぶっちゃけ転生者を救出するのはポティマスをぶっ殺したついででしかない。
だから、その後転生者をどうこうとか正直考えてないのよな。
この先彼らが何をしようが、自由にすればいいと思う。
とは言え、いきなり君らは自由だからあとは勝手にしてくれって放り出すのもあれなんで、最低限の支援くらいはするつもりだけど。
まあ、もうみんな前世もふくめるといい歳なんだから、基盤さえ整えてやれば自活できると信じている。
閉じた箱庭で生活してたせいか、精神年齢はあんま成長してない気もしないでもないけど。
そういう説明をすればいいんだけど、面倒。
この口が!
喋るのはダメだと訴えているんだ!
ということで、こういう時は誰かに丸投げするのが手っ取り早い。
「フェルミナ」
「はっ」
そしてこの場には、優秀な人身御供が存在する。
「あとは任せる」
「……はっ」
返事までに若干の間があったけど、フェルミナちゃんはしっかりと任されてくれました。
先生の様子も見れたし、寝てる場所でこれ以上ざわざわしててもしょうがない。
だからこれはちゃんとしたお暇なのだ。
敵前逃亡では決してない。
ないったらない。
というわけで、戻ろう。
唖然としている櫛谷さんや山田くんたちをその場に残し、私は反転して部屋を出ていった。
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