Google Apps Script入門 | 第11回.条件で処理を変える(条件分岐,switch) | Google Apps Script(GAS)の入門解説です



最終更新日:2016-10-10

第11回.条件で処理を変える(条件分岐,switch)

条件分岐のifは2分岐です、trueかfalseかです、

多分岐(多肢選択)の場合は、if~else ifを使いますが、

別の書き方として、switch文があります。


前回使用した、以下の表で条件分岐を具体例を説明します。

やることは、

G列クラス合計点が250以上なら"A"、230以上なら"B"、210以上なら"C"




先に完成コードをお見せします。

完成コード

if...else ifを使用、前回のコード
function sample11_3() {
  var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet()
  var lastRow,total
  lastRow = getLastRow(sheet,1)
  for (var i=2; i<=lastRow; i++) {
    total = sheet.getRange(i, 4).getValue()
    if (total >= 250) {
      sheet.getRange(i, 7).setValue("A")
    } else if (total >= 230) {
      sheet.getRange(i, 7).setValue("B")
    } else if (total >= 210) {
      sheet.getRange(i, 7).setValue("C")
    } else {
      sheet.getRange(i, 7).setValue("")
    }
  }
}

switch文を使用
function sample11_4() {
  var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet()
  var lastRow,total
  lastRow = getLastRow(sheet,1)
  for (var i=2; i<=lastRow; i++) {
    total = sheet.getRange(i, 4).getValue()
    switch (true) {
      case total >= 250:
        sheet.getRange(i, 7).setValue("A")
        break
      case total >= 230:
        sheet.getRange(i, 7).setValue("B")
        break
      case total >= 210:
        sheet.getRange(i, 7).setValue("C")
        break
      default:
        sheet.getRange(i, 7).clearContent()
        break
    }
  }
}


switch文の説明

switch (式) {
 case 値1:
  ステートメント1
  break
 case 値2:
  ステートメント2
  break
 ・・・
 default:
  ステートメント3
  break
}


式と値1が一致していれば、ステートメント1を実行
式と値2が一致していれば、ステートメント2を実行
・・・同様に、値を複数件設定できます。
上記以外の時、ステートメント3を実行
ステートメントは、複数行書くこともできます、また、省略することもできます。

break
これが無いと、値が一致してステートメントが実行された後、
その下の、他の値のステートメントも実行されてしまいます。
つまり、一致する値のcaseに飛んで、それ以降を実行するのがswitch文です。

※VBA経験者
VBAのSelect Caseとは、大分機能が違います。
caseにおいて、大小比較や、複数の値の指定等は出来ません。
VBAでは、Select Caseの使用が推奨される場合が多いですが、
GAS(つまりは、JavaScript)においては、switch文の使用は限定的になります。


if~else ifとの使い分けに決まりはありません。
そして、
switch (true) {
を使えば、どんな条件も書くことはできます。
このtrueの使用は、ちょっと上級の使い方にはなりますが、
是非覚えておくと、非常に便利な場合があります。




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