第11回.条件で処理を変える(条件分岐,switch)
条件分岐のifは2分岐です、trueかfalseかです、
多分岐(多肢選択)の場合は、if~else ifを使いますが、
別の書き方として、switch文があります。
前回使用した、以下の表で条件分岐を具体例を説明します。
G列クラス:合計点が250以上なら"A"、230以上なら"B"、210以上なら"C"
先に完成コードをお見せします。
完成コード
function sample11_3() { var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet() var lastRow,total lastRow = getLastRow(sheet,1) for (var i=2; i<=lastRow; i++) { total = sheet.getRange(i, 4).getValue() if (total >= 250) { sheet.getRange(i, 7).setValue("A") } else if (total >= 230) { sheet.getRange(i, 7).setValue("B") } else if (total >= 210) { sheet.getRange(i, 7).setValue("C") } else { sheet.getRange(i, 7).setValue("") } } }
switch文を使用
function sample11_4() { var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet() var lastRow,total lastRow = getLastRow(sheet,1) for (var i=2; i<=lastRow; i++) { total = sheet.getRange(i, 4).getValue() switch (true) { case total >= 250: sheet.getRange(i, 7).setValue("A") break case total >= 230: sheet.getRange(i, 7).setValue("B") break case total >= 210: sheet.getRange(i, 7).setValue("C") break default: sheet.getRange(i, 7).clearContent() break } } }
switch文の説明
case 値1:
ステートメント1
break
case 値2:
ステートメント2
break
・・・
default:
ステートメント3
break
}
式と値1が一致していれば、ステートメント1を実行
式と値2が一致していれば、ステートメント2を実行
・・・同様に、値を複数件設定できます。
上記以外の時、ステートメント3を実行
ステートメントは、複数行書くこともできます、また、省略することもできます。
break
これが無いと、値が一致してステートメントが実行された後、
その下の、他の値のステートメントも実行されてしまいます。
つまり、一致する値のcaseに飛んで、それ以降を実行するのがswitch文です。
※VBA経験者
VBAのSelect Caseとは、大分機能が違います。
caseにおいて、大小比較や、複数の値の指定等は出来ません。
VBAでは、Select Caseの使用が推奨される場合が多いですが、
GAS(つまりは、JavaScript)においては、switch文の使用は限定的になります。
if~else ifとの使い分けに決まりはありません。
そして、
switch (true) {
を使えば、どんな条件も書くことはできます。
このtrueの使用は、ちょっと上級の使い方にはなりますが、
是非覚えておくと、非常に便利な場合があります。
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