ダサい“おっさんスニーカー”がブーム、10万円超えでも完売続出!セレブも夢中
◆“ダサい”おっさんスニーカーが一周回って格好いいとセレブが夢中
出勤時には歩きやすいウォーキング用スニーカー、オフィスに着いたらオシャレスニーカーやヒール靴に履き替え、仕事帰りにジムに行くときはヨガファッションにスニーカーをプラス! アメリカではとにかくスニーカーが日常の一部になっています。
とは言え、日本同様、アメリカでもオシャレなスニーカーと時代遅れのダサいスニーカーは完全に区別され、「ダサい」と形容されるスニーカーに大金を払ったり、女子会に履いて行ったりすることなどは考えられませんでした。
ところが現在、セレブたちの間で「Dad(おやじ)」「Ugly(ダサい)」「Uncool(イケてない)」と称されるスニーカーが大人気に。10万円を超える商品が飛ぶように売れているというのです。
それを証明するべく『ニューヨークポスト New York Post』が、キム・カーダシアン(37)やケンダル・ジェンナー(22)、ウィル・スミスの息子ジェイデン・スミス(19)、モデルのベラ・ハディット(21)らがおっさんスニーカーを履いていると紹介。
専門家の言葉を借りて、「私たちは今、空前の“ダサいおっさんスニーカー”ブームを目の当たりにしている!」とブームを後押ししました。
◆アディダス発。バレンシアガやヴィトンなど次々と参入
『エスクワイア Esquire』によると、“おっさんスニーカー”にいち早く目をつけていたのはアディダスなのだそう。
同社は2013年からデザイナーのラフ・シモンズとコラボして、レトロな色使いと高めのソールが特徴的なスニーカーOzweego(オズ・ウィーゴー)を販売。すでにスニーカーマニアの間では注目されていたそうです。
このスニーカーが「おっさん」で「ダサい」と言われる理由は、90年代前半に米サラリーマンたちが履いていた姿を彷彿(ほうふつ)とさせるから。数年前なら、お父さん世代がテニスをする際に履く“ダサいもの”と切り捨てられていたスタイルだからなのです。
そしてついに今年9月、バレンシアガが同市場に参入。昨年末に靴下風スニーカー「スピードトレイナー」を発売しブームを起こした同ブランドが、今度は10万円超えのおっさんスニーカー「トリプルSトレイナー」を発売しました。
『フットウェアニュース Footwear News』では、「ツイッター上では発売前から“トリプルSトレイナーはダサすぎる”と話題になっていた」と紹介していましたが、現在、世界中でソールドアウト状態だそう。
ルイ・ヴィトン、セリーヌ、グッチなどの他の高級ブランドも同様の商品も販売中、男子だけでなくオシャレ女子からも注目されている模様です。
「一周回っておっさんスニーカーが新しい!」。そんな時代はすぐそこまでやって来ているのかもしれません。
<TEXT/アメリカ在住・橘エコ>
Source:
『Esquire』http://www.esquire.com/style/mens-fashion/a13952857/ugly-sneakers-refashioned-video/
『New York Post』https://nypost.com/2017/12/04/the-fashion-world-is-obsessed-with-dorky-dad-shoes/
『Footwear News』http://footwearnews.com/2017/fashion/celebrity-style/bella-hadid-london-white-top-balenciaga-triple-s-sneakers-hair-bangs-466195/ 今、セレブを中心に“おっさん