【後編】各種ケミカルはこう使え!プロ(?)直伝のメンテナンス用ケミカル特集

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ども。

今日は朝から凹みましたわぁ…

いや、正確に言えば完全に割れました…

もうね、心身共に割れたわ。

大事にしててもこればかりは仕方無い(´ε`; )

割れたレッグシールド

レッグシールドがバッキバキに…

酷い・・・ヒド過ぎる・・・。

自宅の駐輪場のいつもの場所に止めてるんですけど、

昨日大阪はえらい暴風だったのよね。

そりゃもう雨戸がガッコガコうるさいぐらいの暴風よ。

どうやらその暴風のおかげで少し離れた場所に置かれてた自転車が

倒れてきて、見事にレッグシールドにハンドルバーがクリーンヒット。

朝から駐輪場でぶっ倒れてる自転車と、割れてしまったレッグシールド

を見て愕然って訳よ( ゚Д゚; )

被害はそれだけで収まらず

内側から見たレッグシールド

内側から見ると酷いよね割れ方が。

木っ端微塵になったのはわたしの心だけで、

レッグシールドは何とか一命を取り留めているだけマシです。

でもね、被害はレッグシールドだけじゃ無かったのですよ。

臭気に異変

ガソリンが漏れてる

これさっきの写真の拡大した物なんですけど、エンジンの下に

染みが出来ているの分かりますかね?

これは出社して開店準備が終わってから撮影した物ですが、

わずか10分程の間にこれだけのガソリンが漏れ出しています。

単なるオーバーフローなら関係なく、たまたまオーバーフロー

しただけと諦めもつくんですけどね。

そうじゃないんだわ(´-ω-`)

閉店後に早速作業する

レッグシールドを取外した

レッグシールドも割れたままで乗れなくはないんですけど、

ヒビ割れが悪化して欠損してしまったら見た目も酷くなるでしょ。

まだメーカーには新品の在庫がある事は確認していますが、

スーパーカブの様に安価な社外品も売られていないんで

メーカーから新品を買い直せば済むんですけどね・・・・けどね・・・

7000円はちょっと痛い・・・(;´Д`)

なので、これ以上ヒビ割れが悪化しない様に補修だけしておきます。

たった数分でもこの漏れ方

ガス漏れ

レッグシールドを取外しているその間でもこの漏れ方よ・・・。

あっという間にこんなにも下に滴ってくるんですよ。

半分ほど入っていたガソリンがもうEベタですわ。

はぁモッタイナイモッタイナイ。

ガソリンが漏れる原因

ガソリンコックからのガソリン漏れ

そうなんです。

ガソリンコックのレバー部分からポタポタとガソリンが

滲み出てきていたんです。

レッグシールドが割れた部位周辺と、このガソリンコックがある場所ってのは

すごく近い場所にあって、しかも自転車のハンドルバーが擦った様な跡が

付いてたんですよね。

ダイレクトにコックレバー部に当たっていたら

大惨事になっていたことでしょう。(※折れます)

クリーンヒットしていないとはいえ、確実にコックレバーには

力が加わった様で、その時の影響でコックレバーを押さえている

金具がコックに押されて微妙に曲がっちゃってました。

レバー固定用金具の修整

写真はないのですが、コックレバーを押さえている金具ってのは

絶妙な力加減でコックレバーを押さえ込んでいます。

緩すぎてもガソリンが漏れるし、押さえつける力が強すぎても

コックレバーを動かせなくなるんですよね。

これはどのガソリンコックでも同じ事です。

ウェーブワッシャや、押さえ込んでいる金具自体がウェーブしていて、

そのウェーブでもってコックレバーを押さえ込んでいます。

今回は押さえ込んでいるステーそのものが

コックレバーによって広げられてしまい、密着力が弱くなって

ガソリンが漏れているようでしたので、このステーを少し曲げ直して

押さえ込む力を増やしてあげたら治りました♪

写真撮って無くてごめんねwww

レッグシールドの補修

補修完了

ひび割れた部分をしっかりと合わせた状態で、

ステンレス製のワイヤーを使用して2箇所ほど縫い合わせました。

ほんとはもう4箇所ぐらい縫っておくといいんですけど、

ちょっと時間が無くてとりあえずって感じで。

テープで貼ったり、接着剤を使うよりも強固ですし

見た目も悪くない。

ちなみに裏側はこんな感じ。

裏側の状態

ワイヤーをツイストして固定してあるので、うかつに素手で

レッグシールドを撫でる事や、洗車の際にスポンジが引っ掛からない様に

注意が必要です。

お客様の車両の場合ですとカットした端面を覆う様に

ホットボンドを縫って保護します。

自分の車両なのでそこまでしませんけどねw

ちなみに左側も・・・

左側の補修跡

左側のレッグシールドも酷く割れててね、前のオーナーさんは

ステーで繋ぎ合わせていたんですけど、あまりにも見た目が悪いので

先ほどと同じ様にステンレスワイヤーで縫い合わせてから、

ワイヤーを白く縫って目立たない様にしてあります。

近くで見るとまるでフランケンシュタインです(⌒-⌒; )

裏側もこんな感じですし。

裏側

カウル類は欠損が無ければ、ほぼこの方法で通常使用で

問題が出る様なことはありません。

もっともキレイで安価に修理出来る方法かと思います。

耐久性もステンレスワイヤーを使用してるので抜群ですしね~♪

1mm径のステンレスワイヤーと、ワイヤーツイスター、それに

細いドリルまたは熱した細い千枚通しがあれば簡単に作業出来ます。

カウルが割れていて修理したいと思っていた方はぜひどうぞ♪

ちなみに、縫い終わった後の表側のワイヤーは

修正液を使用して塗っています。

ワイヤーが細いので塗料を使うとどうしても周囲に

余計に塗料が付いてしまって汚くなりますが、

修整液の場合は余分な部分はコリコリと簡単に剥がせますし、

乾燥も早く非常に塗りやすい。

擦ったりしなければ割と長持ちしますし、塗り直しも楽チンです♪

今日もいつもの

開店時のグリップ表面温度

TODAYのグリップ表面温度 開店時

4.8℃

明日の大阪の天気予報

晴れ時々曇り

晴れのち時々曇り!

降水確率と概況

~06時:0% ~12時:0%

~18時:20% ~24時:10%

明日の大阪の天気は、高気圧に覆われて午前中は概ね晴れますが、

午後は日本海を東進する寒冷前線や寒気の影響で次第に雲が広がり、

北部を中心に雨や雪となる見込みです。

北部では大気の状態が不安定となるため、

雷を伴うところがあるでしょう。

明日は忘年会って言うか年末ですしメシ行きましょう会を

久し振りに開催するのでブログ更新はありません。

ただし、本年度最後の更新となる為、それなりに何か

書きますのでお楽しみにwww

ここからが今日の本題

先日から大好評(謎)ご紹介中のケミカル特集ですが、

今日がいよいよ後編の最終回となります。

最終回とは言っても、随時加筆修正を実施していくので

終わらないと言えば終わらない記事ですね。

メンテナンス関連のブログなどをされているという方は

お気軽にご紹介下さると喜びます。ええ。

前回までの記事は以下のリンクよりご覧頂けます。

前回までの記事

ども。 今日の午後、てんちょさんがお土産片手に遊びに来ました。 半年ほど前にお好み焼き食べに行こうと約束したっきり、 幾度となく顔を合わせているのに未だにお好...
ども。 昨日のブログ末尾でちょろっと書いたデスクを 拡張したって話を少々。 今使ってるデスクってば、学校の先生とかが使う様な かなりの年代物のデスクでサ...

前回のおさらい

WAKO's SUPER SG

前回はシリコングリスについて詳しくご紹介しましたね。

今日もちょっとまだグリス系のご紹介がありますが

割と駆け足で書くことになりそうです。(現在時刻1:30)

グリス系

ブレーキプロテクター

パッドグリス

ブレーキパッドの鳴き止めに絶大な効果を発揮するパッドグリス。

それがワコーズのブレーキプロテクターですね。

ブレーキの鳴きを防止するディスクバッドグリースです。
高粘着シリコーングリースで、耐熱性・耐久性・耐水性を兼ね備えているため
振動を吸収し、長期間に渡りブレーキ鳴きを防止します。
また、ドラムブレーキにも使用出来ます。製品カタログより

通常使われるグリスよりも粘度が高く、耐久力の塊といっても

過言では無いほどの耐久性です。

ちょっとしたボンド並みのちょう度なのは唯一無二。

使用状況にもよりますが、次回のパッド交換まで

このグリス成分が残っている事の方が圧倒的多数という事を

覚えておいていただければと思います。

ブレーキの鳴きにお困りの方はこれを塗れば

ピタッと鳴き止む事でしょう。

パッドグリスを塗る

ちなみに、パッドグリスではなくともシリコングリスでも

その代用として使えますが、耐久性という部分では

少々劣ってしまうのです。

以前は私もシリコングリスを使用していましたが、

鳴き止まないブレーキをどうにかしたいという思いで、

途中からこちらのパッドグリスに完全移行しました。

ビスタック

ワコーズ ビスタック

このビスタックもこのブログでは割とよく登場しますね。

正確にはグリスとは異なりますが、当ブログではグリスとして

扱っていますので適当に脳内変換して下さいw

製品的には潤滑油という事らしいですが。

特殊ポリマーの働きにより、付着製が非常に強く飛散しにくい
高粘着潤滑スプレーです。油膜が切れにくく少量の塗布で
有効に作用し、水・蒸気等で流れにくいため車のシャシー廻り
のような水のかかる箇所の潤滑に優れています。また、無溶剤
の為ゴムや樹脂にも安心して使用出来ます。製品カタログより

ビスタックは他のグリスと違い、スプレータイプのグリスで

缶の表面にも書かれていますが、高粘着、超耐水なのは

カタログの説明からも分かりますが、何より一番の特徴は

・噴射後は揮発成分の影響でサラサラしている
・揮発成分が無くなると超高粘着グリスに変貌

つまり、狭小部やグリスを入れにくい様な場所でも

グリス成分を浸透させる事が出来るという訳なのです。

特長を生かした使い方

リンケージ部に塗布

キャブレターのリンケージ部への塗布ですね。

連結を分解しない洗浄の場合、リンケージ部のグリスは

キャブレタークリーナーの原液槽に浸け込まれて流れ出ていますので、

二次エアー吸引を防止、さらにはスロットル操作の快適さ追求のために

この部分へのグリス給油は必須なのです。

連結を分解した際はシリコングリスを手作業で塗布する事が出来ますが、

連結を分解していない際は手作業で塗り込むことは不可能です。

そこで、このビスタックの特徴を生かしてグリスをリンケージ部に

浸透させて使用することが出来るというわけです。

リンケージ部への塗布

当該部への塗布が終わったらすぐにリンケージを動作させ、

揮発成分が消えて無くなるサラサラの内に、内側まで

グリス成分を行き渡らせましょう。

サスペンションのリンケージなどにも

その他、ホンダ車などに多く見られるボトムリンク式フロントサスペンションの

アームピボット部に入れられているコレ。

グリスを保持するための綿

綿というか不織布というか何なのかわかりませんが、こいつが

グリスが外部に流出しない要になっており、ドラムブレーキのアーム部にも

同様の部品が入れられています。

サスペンションリンクは下廻りで常に水に晒される位置に有るため、

ハイマルチグリースよりもさらに高耐水なビスタックを使用することにより、

いつまでも快適なサスペンション動作を約束してくれます。

オフロード車のリヤサスペンションリンケージなどでも使用される事が多く、

その耐久力はお墨付きです。

超が付くほどのシビアコンディションでも素晴らしい潤滑性能を

期待したいという場合には絶対に手放せないケミカルです。

潤滑系

バイダスドライ

バイダスドライ

バイダスドライについては、日常的に使用することは殆ど無いですね。

使用する箇所については後述します。

超微粒子のフッ素樹脂を使用した乾性潤滑剤。化学的安定性に
非常に優れ、極低温から260℃にいたる多様な環境条件で
潤滑製を発揮し、特に油脂・ホコリを嫌う箇所の潤滑に最適です。
潤滑面の微細な凹凸に入り込んで摩擦を低減させるだけでなく、
摺動状態を滑らかにするため、スティックスリップ状態を抑制し
ファンベルトの鳴き止めにも効果を発揮します。製品カタログより

製品カタログにもある通り、このバイダスドライは乾性潤滑剤なので、

通常の潤滑油の様にホコリを引き寄せてしまう事はありません。

使用用途としてはカギ部分の潤滑が一番多く、カギ屋さんなどで

販売されている粉末状の潤滑油と同じものと思って下さい。

わたしのもっぱらの使用用途はパソコンで使用している

マウスのスクロールホイールの潤滑ですwww

スクロールホイール

完全に本業外での使用です。

でも、定期的にバイダスドライを塗布する事によって

スクロールも軽い軽い♪

毎日使うものだからちょっとした動きの渋さも気になるんですよね(⌒-⌒; )

そもそも、当初はラジコンに使うために購入したんですが

思いの外使わないので、もう何年もこの1本で過ごしていますwww

話を戻します。

カギ屋さんで売られている粉末タイプの潤滑油に

同じ性能があるかどうかは知りませんが、このバイダスドライには

隠れた使用用途があるのです・・・・。

知られざる用途

左側のサスペンション

こんな風にオイルが漏れているサスペンションってよく有りますよね。

つい先日も交換する記事を書きましたが。

実はバイダスドライの隠れた使用用途ってのはここなんですね。

製品カタログからの説明にもありましたが、

潤滑面の微細な凹凸に入り込んで…

この一文ですね。

オイルが漏れるそもそもの原因は、オイルシールの劣化による物。

それは例えばリップ部分に微細な凹みが出来てしまっていたり、

キズが付いてしまっていたりと様々ですね。

バイダスドライの成分がこの穴やキズに入り込んで埋め、

結果的にオイル漏れが止まってしまうという物なのです。

リヤサスペンションだけに留まらず、フロントフォークの

オイル滲みも止まってしまうというから吃驚です。

ただし、全ての状態が収まるという物ではありませんし、

あくまで一時的に漏れが止まる、または漏れが少なくなるという位です。

一時的に止めなきゃイケない状態なんて、インターネットオークションなどで

瞬間的にでもオイル漏れを止めて誤魔化したい・・・なんて思想の人種にしか

適用されないと思うんですけどどうなんでしょ?w

まぁでもダマされたと思って一度購入して塗布してみるとイイです。

目から鱗かもですよ?

強力な浸透力と防錆性を有するフッ素樹脂配合の浸透
防錆潤滑剤。水置換性を有し水に濡れた状態でも効果を発揮します。
噴射剤にCO2を使用して内容量を極限まで増大したタイプで、
遠距離や狭い場所にも容易に噴射できます。また、360度全ての
傾きで噴射可能な特殊バルブと折りたたみ式ノズルの採用で、
s合駒で快適に使用出来ます。製品カタログより

ラスペネはその強力な浸透力と潤滑性能で、ありとあらゆる局面で

固着したボルトの取外しや、動作の悪くなった部位の潤滑に適しています。

例えば各種ワイヤー類の潤滑ですね。

スロットルケーブルにワイヤーインジェクターを装着し、

ワイヤーインジェクターで給油しておく

内部にラスペネを通せば・・・そりゃもう異次元の軽さですよwwww

ワイヤー以外にも、ハンドルスイッチやシート開閉の

キャッチ部分の潤滑、固いボルトを取外す際などにも抜群の

効果を期待出来ます。

直ぐさま機能を回復したいという要望を叶える、それがラスペネです。

ラスペネの欠点

ただし、ラスペネは抜群の性能と潤滑性を持っていますが、

耐久力という面だけを見るとやや劣っています。

浸透して潤滑するという性能には特化していますが、

長期間の潤滑という性能だけはどうしても低いんですよね。

なので、ワイヤー類へのラスペネによる注油が終わった後は、

最後の仕上げでメンテルーブを使用するとGOODです。

メンテルーブの写真はあいにくありませんが、

一言で説明すると、ラスペネと異なりメンテルーブは

もっとこう・・・粘性が有るって言うのかな。

浸透性ではラスペネに軍配が上がるけれど、長期潤滑という

点では圧倒的にメンテルーブの方が優れています。

2本共買うのはちょっと・・・という場合は、

ラスペネ1本だけでOKだと思います。

気が付いた時に注油出来るのであれば、耐久性は

日頃のメンテナンス頻度次第で十分にカバー出来ますからね♪

書き切れなかった・・・

くっそぉぅ・・・全部書けるかなと思ってたのに

意外と細々と書いてたら書ききれなくなったわwwwww

ほんっと申し訳ないw

書き切れなかったケミカルの紹介は時間見つけて

ここに追記していきますのでそれでご勘弁をば<(_ _)>

閉店時のTODAYのグリップ表面温度とあとがき

TODAYのグリップ表面温度 閉店時

3.4℃

もう3時だよ3時wwww

文字数7000文字オーバーで大変だわこれ(⌒-⌒; )

追記していくと10,000文字もあっという間っぽい。

明日は大掃除と挨拶回りなどが有るので

追記している時間無いかなぁ・・・・。

今年最後の記事もちょっと書かなきゃならんし。

まっ、とにかく頑張りますъ(`・ω・´)

ではではまた明日も元気でお目に掛かりましょう☆