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【投資金額100万円】詐欺の可能性が濃厚!?モバイルデータ通信シェアリングICO、『MOOVER』が色々と胡散臭すぎた件

【投資金額100万円】詐欺の可能性が濃厚!?モバイルデータ通信シェアリングICO、『MOOVER』が色々と胡散臭すぎた件

【出典:MOOVER
当記事内に、『MOOVER』のアフィリエイトリンクは一切ありません。

 親愛なる読者の皆様、ご無沙汰しておりました。ゲスブロガーの江川です。
 今、世間は仮想通貨ブーム一色ですね。僕の周りでも始める方が増え、飲みに行く度に必ず仮想通貨の話題が出ますw

 かく言う僕は、今年9月半ばに初めて「Bitcoin(ビットコイン:以下、BTC)」を購入し、仮想通貨投資デビュー。


 続いてBTCFX(Bitcoinの証拠金取引)にチャレンジした結果、140万円ほど溶かし発狂。
 一時は仮想通貨取引を止めようかとも思いましたが、その後泣きそうになりながら何とかプラスで生還し、FXはプチ引退。


 そして10月半ばには、初体験となるICO(詳細は後述します)の『COMSA(コムサ)』に100万円出資。


 COMSAはこの記事を執筆時点で公募価格の約4倍となっており、初のICO投資はひとまず成功を収めることが出来ました(絶賛ホールド中です)。

 仮想通貨デビューからは取引にどっぷりハマり、仕事をサボる毎日…。
 が、酸いも甘いも噛み分ける過程で、効率的な投資法を必死に学んだ為、知識はかなり付いた気がしますw
 まぁ、人間は失敗しながら成長する生き物ですよね…えぇ。

 当初は完全な短期投資思考でしたが、現在は期待値の高い通貨を買い漁って寝かせる長期投資がメインです。
 と言うか、短期トレード(特にデイトレード)はチャートに釘付けになって生活が破綻しました。
 尚、現在はメインブログのアフィの売上が壊滅的なので、仮想通貨で生きていこうかなとも思い始めています。

 さて、本題に入りましょう。
 今月13日、前述のCOMSAからICOの旨みを味わい、次なる投資先を探した結果、『MOOVER(ムーバー)』と言う案件に辿り着いたのが事の始まり。


 本来、当ブログでは仮想通貨の仕組みや種類、取引所の解説から始まる連載を行う予定でしたが、諸事情があり先にこの記事を書きました(同連載は今後改めて公開します)。
 また、当記事は投資歴約3ヶ月、ICO投資2回目の素人意見として捉えて頂けると幸いです。

そもそも「ICO」って何よ?


 ICOの概要は以下の通り。

ICOとは、Initial Public Offeringの略で「クラウドセール」や「プレセール」、「トークンセール」とも呼ばれます。企業が資金を調達する際にオンライン上で多くの人から資金を募るクラウドファンディングや新規株式公開(IPO)などに似た仕組みを持っています。

従来の資金調達の主流であった「新規株式公開(IPO)」は、発行した株式を厳重な審査を通して証券会社に仲介してもらい、投資家に販売するといった仕組みでした。

新しい資金調達方法であるICOが一般的な資金調達方法と異なる点は、企業が独自の仮想通貨(トークン)を販売しトークン購入には現金でなく、仮想通貨が用いられるという点にあります。仮想通貨を利用しておこなうので、簡単に世界中のICOに参加することができることができます。


 詳細な解説は、以下の記事を参照して欲しい。
CheckICOとは?仮想通貨を利用した資金調達法の解説と情報まとめ

 ICOに参加する投資家は、企業が独自発行する仮想通貨(トークン)を早期に入手でき、かつ購入額に応じたボーナス(追加トークン)を受け取ることが出来る。
 そして最大のリターンは、その発行通貨が各取引所に上場し、売買が開始されることで大きな利益を得られる可能性がある事だ。
 特に仮想通貨バブルの近年、上場したICOのほとんどは高騰しており、非常に魅力的な投資先となっている。

 反面、デメリットも存在する。
 まず、実際に売買可能になるまでは資金が拘束される事。
 第二に、ICOメンバーが分裂したり、プロジェクトが頓挫するなどして発行通貨が取引所に上場しなければ、投資家はいつまで経っても売買できず、紙クズならぬ「電子クズ」となってしまう。
 また、中にはハナから架空のプロジェクトを提示し、集金のみを目的とする詐欺ICO(別称:スキャムICO)も少なくない。

 以上の理由から、ICOは非常にハイリスクハイリターンな投資先と言える。
 その為、ICOに出資を検討する際は、公式サイトやホワイトペーパー(事前に発行通貨を知って貰う為の公開文書:以下、WP)を熟読するなど、事前に入念なリサーチを行う必要があるのだ。

今回投資したICO、『MOOVER』とは?


 本項では、俺がWPと外部記事に目を通した限りの概要をまとめる。
 MOOVERは、「Crypto Click Limited(クリプトクリックリミテッド:以下、CCL)」と言う香港の会社が実施したICO第1弾であり、モバイルデータ通信の売買を実現しようとするプロジェクトだ。

 スマホには、月ごとに通信速度制限がある。
 例えば、Aさんは○社のプランを利用し、速度制限に掛かってしまったとする。一方、Bさんは×社のプランを利用しており、1GB余ったとしよう。
 こんな時、MOOVERが発行する「MOOVEトークン」を使うと、AさんがBさんから余剰通信料を買う(BさんがAさんに余剰通信料を売る)事が可能になるという。その際、携帯会社は仲介手数料としてMOOVEトークンを受け取る為、キャリア側にもメリットが生じる。
 上記のように、有形・無形を問わない個人資産を売買したり、貸し出す仕組みを「シェアリングエコノミー」と呼ぶ。

 また、MOOVERが実現しようとしているのはモバイルデータの売買だけではない。
 平均月収の低い発展途上国における通信料は高額な為、月契約ではなく、プリペイド方式で随時チャージしながら利用しているのが現状らしい(WPでは、アメリカ・日本・エチオピアの通信料を比較しながら解説されている)。
 そのような全世界の人々に、通信データを気軽かつ公平に利用する権利を提供し、情報格差を解消する事が最終的な目的だという。

プロジェクト内容と社会貢献性、上場確定が決め手


ICOICO『MOOVER』フェーズ  MOOVERのICO(公式サイト上はコントリビューションと呼称)はフェーズ3まで実施され、今年の12月から始まり来年4月に終了と、プレセール期間が非常に長い。
 尚、他のICOは通常、早期参加者ほど多くのボーナス(追加トークン)を貰える「アーリーボーナス制」を採用しているが、MOOVERの場合は長期間に渡る為か「エアドロップ制」を採用し、MOOVEトークンを持ち続ける投資家にメリットが出やすい仕組みとの事(だが公式サイトを見る限り、アーリーボーナス制との明確な違いは感じられなかった)。

 また、ロードマップ(予定表)は以下の通りだ。

『MOOVER』ロードマップ

【フェーズ1】
2017/03/22:プロジェクトスタート
2017/10/01:GB シェアリングシステム+Oracle R&Dスタート
2017/11/15:ホワイトペーパー リリース
2017/12/01:コントリビューション(フェーズ1)スタート
2018/01/10:エアドロップ(フェーズ1)実施

【フェーズ2】
2018/02/01:コントリビューション(フェーズ2)スタート
2018/02/20:AIチームメンバー選定 R&Dスタート
2018/03/10:エアドロップ(フェーズ2)実施
2018/03/15:GB シェアリングシステム+Oracle(Prototype)初期バリデーション
2018/03/31:通信キャリア向けネゴシエーション実施

【フェーズ3】
2018/04/01:コントリビューション(フェーズ3)スタート
2018/04/20:フェーズ3 エアドロップ実施
2018/05/01:GB シェアリングシステム+Oracle(α版)初期バリデーション
2018/06/01:社外パートナー AI チーム ジョイン
2018/08/31:GB シェアリングシステム+Oracle(α版)アップデート


2018.Q4:AI エンジン結合
       MOOVER ネットワーク(α版)最終バリデーション
2019.Q1:通信キャリア 先行アライアンス スタート
2019.Q2:MOOVER ネットワーク β版 初期バリデーション
2019.Q3:通信キャリア アライアンス拡大
2020:MOOVERネットワーク グローバルローンチ


 俺の猿頭だと7割ほどは意味不明だが、1つだけ理解した点がある。
 それは、グローバルローンチ(世界展開)が約2年以上も先という事。
 ただでさえ長い間資金拘束されるにも関わらず、ローンチは2020年…かなり気の長いプロジェクトだ。
 この点については、大きい不安材料となった。

 しかし、プロジェクト自体の内容は、実現すればかなり画期的だ。
 また、WP内に記載されていた、『情報格差の解消』という社会貢献性にも共感した。

 一番の決め手は、CCLが2018年1月上旬にオープンする取引所「Crypto Click Market(クリプトクリックリマーケット:以下、CCM)」に、MOOVERの上場が確定している事。

CCAオープン時に情報公開していた取引所「Crypto Click Market」が・・・

2018年1月上旬にオープンする予定となりました!

日進月歩、いや、時進日歩とも言える仮想通貨業界。日々アップデートされる技術や環境に対応させるため予定より遅れてしまったこと、大変心苦しく思っています。

しかし!
満を持して登場する「Crypto Click Market(CCM)」には、たくさんの優れた特徴があります!

CCMの5つの特徴

● BTCのFX取引がレバレッジ50倍!
● プラットホームはMT4を採用!
● トレード可能な通貨ペアは15スタート!(今後増えていきます!)
● デビットカード発行可能!
● 日本国内銀行で送金代行が可能!(送金が簡単)

など、トレーダーの方にとって使いやすい、便利な取引所になります。MT4対応なので、自動売買取引やシグナル配信ツールなどのつなぎ込みも可能!ご自身のスタイルにあわせてご利用いただきたいと思います!

出典「Crypto Click Market」2018年1月上旬にオープン予定!

ICO『MOOVER』ダッシュボード ※MOOVERのダッシュボード画面。

 厳密には、ダッシュボード内にこのような記載があったからだ。
ICO『MOOVER』上場
 ICOにて最も懸念される上場が確定しているならば、少なくとも取引は行える。
 そう考えた俺は、MOOVERのフェーズ1で衝動的に100万円を投資した(MOOVEトークンの購入はBTCのみとなっている)。
ICO『MOOVER』購入履歴
 COMSAが成功した事もあり、ICOへの強い興味とリターンへの欲望が出た事も大きい。

トークン購入後、ググればググるほど漂う詐欺臭


 ところがこのMOOVER、事後に色々と調べた結果、元々胡散臭い俺が言うのもアレだが、かなり怪しいICOである事が徐々に判明した(実施会社のCCLも同様)。
 以下に、その理由を列挙していく。

胡散臭さ① ICOメンバーの紹介が何故かイラスト


ICO『MOOVER』コアチームメンバー  コレはまず最初に疑問に思うべき(公式サイトは流し読みしただけ)だったのだが、サイト内にて紹介されているCEOをはじめとするコアチームメンバーが全員イラストなのだ。
 投資金を募るなら、顔写真を公開するのが筋だろう。

 この点に関しては、同様の疑問を抱くユーザーが非常に多かったらしく、CCLが以下の回答をしている。

質問3:
MOOVER(ムーバー)のCEOは、
プロフィール画像が写真ではなく
イラストなのはなぜですか?

回答:
MOOVER(ムーバー)では、
チームメンバーのプライバシー保護と同時に、
外部からの無用の詮索のせいで、
モチベーションに影響のない環境にしていく事が、
プロジェクトを円滑に進める上で重要だと考えているからです。

最近のICOでは、
特にスタートアップ系はイラストすら
ないものがほとんどになっているのをご存知だと思います。


 まぁ、とりあえずは納得しておこう。

胡散臭さ② メンバーの実在真偽、情報が一切不明


 メンバー紹介がイラストなのは百歩譲って理解したのだが、更に怪しいのは本当にメンバーが存在するのかどうか、調べても詳細なプロフィールや経歴が分からないという事だ。
 こうした大規模なICOならば、メンバーがTwitterなどのSNSを利用しているものだが、いくらググっても彼らのアカウント及び情報を知ることは出来なかった。
 先の回答通り、「チームメンバーのプライバシー保護」と言われればそれまでなのだが、他にももっと驚いた事がある。

 以下は、俺が各メンバーの名前をググった結果、1位に表示される人物情報だ。

『MOOVER』チームメンバー名の検索結果
CEO(最高経営責任者):John Peterson ⇒ プロゴルファー選手
CTO(最高技術責任者):Alexandre Grenier ⇒ アイスホッケー選手
CFO/CMO(最高財務責任者/最高マーケティング責任者):Logan Edwords ⇒ ラグビー選手
プロダクトデザイナー:Michel Leith ⇒ ラグビー選手のMichael Leitch(字違い)
ブロックチェーンデベロッパー:Yassine Lopez ⇒ サッカー選手の画像が表示
フルスタックデベロッパー:Mathieu Padonou ⇒ 唯一イラストと似ている人物の画像が表示







 選手多すぎワロタwww スポーツチームかよwwwww










 …アナタタチハダレデスカ?(混乱)

 ただ、検索されて別人が表示されるなら、投資家に不信感を持たれる事は必至だろう。
 仮に詐欺ならば、あまりにもお粗末な作りと言わざるを得ない(それに引っ掛かった俺はもっとお粗末だけど)

胡散臭さ③ 騒いでいるのがアフィリエイターだけ


ICO『MOOVER』リアルタイム検索 俺は投資をする際は、しばしばYahoo!のリアルタイム検索を利用するのだが、「MOOVER」と入力して検索すると、香ばしいネットビジネス系やBOT(機械による自動発言システム)と思われるアカウントが、MOOVERのURLと共にこぞって褒めちぎっているのである。
 世間的に注目されているICOならば、批評や考察のツイートが数多く表示されるものだが、一般ユーザーの声は非常に少なく、そのほとんどが「怪しい」「詐欺」などといった否定的な内容だった。

 上記のような香ばしいアカウントがMOOVERを紹介しているのには、アフィリエイト(成功報酬型広告)の存在がある。
 他のICOもアフィコードを発行しており、そのリンクを通じて紹介者がICOに参加した場合は、既定割合の紹介料(トークンボーナス)を発行するのが一般的。
 しかし、MOOVERの実施元であるCCAは、独自に「Crypto Click Affiliate(以下、CCA)」と言うASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ:インターネットを中心に成功報酬型広告を配信するサービス)を運営しており、そこでMOOVERを含むICO案件のアフィリエイトを提供している。

 このCCAの報酬はBTCとICOトークンの2種類で受け取れるようだ。後者は上場されなければ無価値なので、ほとんどのアフィリエイター達はBTC目的だと考えられる。
 そして、ICOトークンにて支払われる形態を「バウンティ制度」と称しており、CCA内にて、ご丁寧にもTwitterとFacebookで宣伝する方法を、丁寧に解説しているのだ。
Check
バウンティ -Twitter 編-
バウンティ -Facebook 編-

 ちなみにCCAのキャッチコピーはコレ。







ASP「CCA」キャッチコピー









 今見ると、全く信じられません。

胡散臭さ④ 類似の既存通貨、「DENT(デント)」の存在



 コレはMOOVERに関するYouTube動画のコメントを見て分かった事なのだが、実は既に似たような役割を果たす『DENT』と言う仮想通貨があったのだ。
 その名は「DENT」。以下、外部サイトの記事の内容を引用する。

デント(DENT) Wireless Limitedは、最初のモバイルデータ取引所を作成することにより、世界の通信市場を混乱させることを発表しました。

デントトークンは、誰でもデータソート用の新しいユニバーサル通貨を使用して、イーサリアム(Ethereum)ブロックチェーンを通じてデータを購入し、販売し、寄付することを可能にすることで、モバイルデータを解放する予定です。

モバイルデータは、人々にとって最も重要な商品の1つになっています。

デントでは、使用されていないモバイルデータを持つ誰もが、暗号トークンの代償として安全な分散型交換を介して交換できるようにしたいと考えています。

デント取引所は、ユーザがブロックチェーンベースの取引プラットフォームを介してピアツーピア形式で互いに接続して、未使用のモバイルデータを購入、販売、さらには寄付することさえ可能にします。

デント取引所は、移動体データ・コンシューマーに、交換機の入札プロセスを通じて、通信事業者がデータの価格を決定する直接的な方法を提供します。(中略)

デントはイーサリアムブロックチェーン技術を活用して、モバイルデータの分散型市場を構築します。(中略)

出典【DENT】Dent(デント)

 DENTの公開日は今年の6月19日。







 …思いっ切り似てね?










 …つーか、ほぼパクリじゃね??

胡散臭さ⑤ CCL・CCAの会社情報がほぼ不明


 冒頭でも述べた通り、MOOVERはCrypto Click Limitedと言う香港の会社が実施しているICOなのだが、Crypto Click Affiliateと同様にサイト上の会社情報が住所とメールアドレスしか無い。


 その唯一ある情報をGoogleマップで調べてみると、ご覧の通り。所在地となっているのはボロい高層ビルだった。



 また、CCLのCEOは日本人の「Aiko Shimizu」氏との事だが、見るからに胡散臭い(失礼)。
 その上、何故か彼女は素性をあまり語らず、動画内容の半分はICO自体についてではなく、『CCAを介してICO案件のアフィリエイトを行う魅力と素晴らしさ』を熱弁している。










 あ、コイツ情報商材系の奴だわ。助けてママン。

【結論】CCLはICOを偽装したペーパーカンパニー


 CCLとCCA、MOOVERを独自調査した結果、俺の中では9割方詐欺という認識である(事後)。
 CCLは、ICO案件をエサに投資家からBTCを巻き上げる、集金目的のペーパーカンパニー(実態のない名目だけの会社)だと考えられる。

「CCA」広告名:MOOVER ※CCAの広告案件一覧に掲載されているMOOVER。

 つまり、CCLが実施しているのは「ICOを偽装したアフィエイト案件」に過ぎず、MOOVERの公式サイトは俺のようなカモを誘い込むLP(ランディングページ)である可能性が極めて高い。

 深読みすると、MOOVERのダッシュボード内に記載されていた『上場「は」できます』の一文も怪しい。
 MOOVERの上場先であるCCAも、結局はCCLが運営する取引所だ。仮に上場したとしても、その後の開発をしなかったり、買い手が付かないなどで、ほぼ無価値のトークンに成り下がる未来が見える。
 Aiko Shimizu氏からしたら、「上場さえすれば詐欺にはならない」と言ったところか。

 賢明な読者の皆様は、絶対に投資しないで欲しい。

 もちろん、上記は調査結果を基に判断した俺の推測であり、100%詐欺だと確定したワケではない。
 ただし、「MOOVERはとても人に勧められるICOではない」と断言できる。
 その為、このICOを紹介するゲロカスアフィリエイター達も同罪だ。

 不幸中の幸いと言えば、今回投じた100万円はあくまでも余剰資金であり、また購入時にゲロカス野郎のアフィリンクを踏まずに購入した事くらいだろうか。
 …今思えば、よくもまぁこれだけ怪しいICOに出資したなぁと逆に感心する。

全力で失敗した俺が伝えたい、ICO投資5つの鉄則


 かなり取り乱してしまったが、今回の“MOOVER事件”は俺のリサーチ不足が招いた事であり、自業自得である。
 COMSAの成功から調子に乗り、『ICOは儲かる』と油断した結果、実施会社自体の調査は行わなかった。
 投資金は戻らないだろうが、高い勉強代とし、今後に活かす事とした(もはや詐欺前提)

 もう1度言うが、このようにICOは非常にハイリスクハイリターンである。
 仮想通貨バブルの近年、有望なICOに出資すれば大きな利益を得られる可能性が高いが、逆に詐欺ICOにハマると投資金を失う事となる。
 今回の1件から、俺が痛いほど学んだICO投資の鉄則を書き記そう。

鉄則1.公式サイトとWPをしっかり読む


 MOOVERは二度目のICO投資という事もあり、WPは熟読したのだが、公式サイトに関しては流し読みをした程度だった。
 もっとしっかり確認していたら、MOOVERのチームメンバーがイラストである事や、実施会社の不透明性など、数々の疑問点を見付けられたハズだ。
 この点は、最も反省しなければならない部分である。

 気になるICOがある場合は、必ず公式サイトとWPを隅から隅まで確認しよう。
 自分の大切な資金を投じるワケだから、プロジェクト内容のチェックは必須項目だ。

鉄則2.ICOメンバーのプロフィールや経歴を調べる


 ICOを成功に導く為に、最も重要なのはプロジェクトを遂行するメンバーの質だろう。
 例えばCOMSAの場合は、仮想通貨取引所『Zaif』を運営するテックビューロ社の経営陣をはじめ、ICO協議会委員として、さくらインターネット社のCEO・八木 隆二氏、オウケイウェイブ社の代表取締役社長・兼本 謙任(かねもと かねとう)氏など、有名な人物の名前が多く携わっていた為、非常に安心感があった(世間の反応も同様だ)。

 ICOは、実際のところメンバーに投資するワケだから、彼ら(彼女ら)の情報も事前に仕入れておこう。
 やはり、どこの馬の骨かも分からない人物に資金を預けるのは不安しか無い。

鉄則3.詐欺ICOの多さを認識する


 近年の仮想通貨ブームは過熱の一途を辿り、高騰しやすい状況から「億り人(株取引やFX取引で1億円以上の資産を築いた人)」が生まれるケースも少なくない。その流れに乗ろうと、非常に多くの新規参入者が流れ込んでいる。
 そこに目を付け、架空のプロジェクトや甘い謳い文句で投資家を募り、出資金を持ち逃げする詐欺ICOも蔓延している。

 日本のICOはまだ規制されておらず、法的な整備はまだ十分とは言えない状況。
 あなたの大切な資産を守る為に、詐欺ICO(特に海外発)が蔓延る事実を認識し、投資の可否をじっくり検討して欲しい。

 また、詐欺ICOの見極め方については、以下の記事を参考にして欲しい。

Check
日本を狙ったICO詐欺の見分け方
【NatCoinは詐欺】流行りの詐欺ICO仮想通貨に騙されるな
仮想通貨「ICO偽装詐欺」案件に要注意

鉄則4.広告宣伝を多用するICOは危険


 そもそも、有望なICOには明確かつ現実的なビジョンがあり、優秀な人材が集まる為、必然的に世間から注目される事となる。
 にも関わらず、今回のMOOVERのようにアフィリエイター(広告)を利用するという事は、集金に必死になっている証拠と言えよう。

 基本的にICOはハイリスクハイリターンな投資先であり、決して人に勧められるモノではない。
 また、コレはICOに限らないが、『儲かります』などと必要以上に煽るアフィリエイターにも要注意。
 奴らは受け取る報酬のみを目的とする為、記事内で「自分も買いました」などと言いながら、実際は参加していないケースも多い。
 その為、広告や第三者の記事からアクションを起こす場合は、広告会社の情報、筆者のTwitterアカウントなどを確認し、信頼に足る情報かどうかを精査しよう。

 現役アフィリエイターの俺が謳い文句に釣られるとは…何とも不甲斐ない話である。
 いや、ある意味因果応報かな。

鉄則5.必ず余剰資金を投資する


 ICOは企業独自の仮想通貨を先行購入できるオイシイ機会だが、一方で大きな危険性を孕む。
 実際、プロジェクトが頓挫したり、上場しないケースも少なくない。それが過失ならまだマシだが、意図的ならば完全な詐欺案件である。
 道中でも述べたように、そうなると購入したトークンはただの電子クズとなり、投資金は失われてしまう。

 上記のリスクを考慮し、ICOに参加する場合は、無くなる事が前提の金額を入れよう。
 また、公式サイトやWP、ICOメンバーなどに少しでも疑問や違和感を抱いた場合は、参加を止めるか、少額を投資する事を徹底したい。

最後に

 今回の“MOOVER事件”はICOの危険性を痛感し、投資に対する知識を深める良い機会となった。
 COMSAの成功から調子に乗り、リサーチを怠った結果、胡散臭すぎるICOに大金を投じてしまったが、読者の皆様は俺を反面教師とし、今後の投資ライフに活かして欲しい。

 MOOVERの投資金は消滅するのか、はたまた爆益を生み出すのか。
 もし前者なら(9割方そうだろうけど)、海外発のICOには二度と投資しない。

 その答えは最短でフェーズ3終了後(来年4月)になるが、あなたは絶対にMOOVERに参加せず、当ブログの更新を生温かく見守って頂きたい。
 その時が来たら、必ず続報を書こう。
 まぁ、この記事と結果の記事の2個のネタの為に100万円使ったと思えば…全然割りに合わねぇwww




















 Aiko Shimizu、マジで頼むわ(迫真)

管理人の一言
今回、投資歴3ヶ月の素人がICOについて語りましたが、どこか間違っている箇所などありましたら、コメントやTwitterのDMにて教えて頂けますと幸いです。長文駄文をお読み下さり、ありがとうございました

読者様へ、宜しければアンケートにご協力下さい

『MOOVER』は詐欺ICOだと思いますか?

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“闇のアフィリエイター”が、“光のブロガー”を目指して己の記事で成り上がる。
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