FX(外国為替証拠金取引)をいざ始めようとしても、
- 情報があり過ぎて何に注目したらいいのか分からない
- どうやって情報を探したらいいのか分からない
- もっと効率的に情報を収集したい
という悩みを持たれている方も多いのではないでしょうか?
FXで稼ぐために必要なことは「FXとは」でまとめているのでぜひお読みいただきたいのですが、この記事では、「FXで稼ぐための情報とその活用法」に焦点を絞ってお伝えします。
具体的には、稼げるようになるための情報が充実したサイトを3つ厳選して、私がお勧めする活用方法をご紹介します。たった3つと思われるかもしれませんが、FXの情報は玉石混交しており、本当に必要で役に立つ情報というのは限られています。
たとえば、初心者で多いのが、相場予想の記事だけを読んだだけで満足してしまうことです。たまたま予想が当たって勝てることもあるかもしれませんが、それは本当の実力とはいえません。
この記事では、自分の力で相場を分析して稼げるようになるために本当に必要な情報をお伝えします。これを読んだ皆さまは、こういう機能や使い方があったのか!と驚くことでしょう。
ぜひ最後までお読みいただき、今後の売買にお役立て下さい。
近藤章仁
目次 [目次を閉じる]
1. 経済指標発表時の過去の値動きを動画でチェック『羊飼いのブログ』
→ 『羊飼いのFXブログ』
『羊飼いのFXブログ』は、一言でいえば、かゆいところまで情報を網羅しているFXの老舗総合サイト(ブログ)です。
1.1.FXで稼ぐチャンスは経済指標発表時にあり
実践で特に役に立つコンテンツが、「経済指標発表時の動画」です。これは、2009年から最新の主要な経済指標発表時のチャートの値動きを録画したもので、他のサイトにはないとても貴重な情報です。
まず、こちらの動画をご覧になって、イメージをつかんで下さい。
このコンテンツの見方や活用法をお伝えする前に、経済指標発表がFXトレードでなぜ重要なのかをお伝えしていきますね。
実は、FXトレーダーで稼ぐ人の多くは、この経済指標発表直後の局面で大きな利益をあげています。
その一人が、GMOクリック証券のトレードアイランドにも参加しているFX nito( FXニート)氏です。経済指標発表直後の値動きの特性を利用した「秒速スキャルピング」という手法を構築し、専業トレーダーとして活躍しています(詳しくは、『FXの秒速スキャルピングで元手10万円から4年間で1800万円稼いでいる私の手法』をお読み下さい)。
もし皆さまが、FXで稼ぎたいと思うのならば、経済指標発表直後の局面は大きなトレードチャンスになります。過去の動画を繰り返しよく観察して、値動きのクセをつかむ訓練をして下さい。
1.2.経済指標発表直後がチャンスになる理由を理解すべし
ここで、経済指標についてご説明します。経済指標は、米雇用統計や消費者物価指数など、各国の公的機関が定期的に発表する統計数値のことで、発表される日時は予め決まっています。
先ほどの動画のように、発表直後にローソク足が一方通行に伸びて価格が大きく動いてトレードチャンスになりやすく、多くのFXトレーダーが待ち構えて売買のチャンスを伺っています。
なぜ価格が大きく動くのかというと、数字が良かったら景気がいいと判断して買いが殺到し、逆に、数字が悪いと景気が悪いと判断して売りが殺到するからです。この時、ローソク足は長い陽線か陰線を形成します(ローソク足については、「ローソク足の正しい見方」をお読み下さい)。
価格が大きく動いたほうが、買値と売値、または売値と買値の差が大きくなって利幅も取りやすくなってトレードチャンスになります。このことは、狭い値幅の中を行ったり来たりしているだけの状態だと、いつ買っていつ売ればいいのかタイミングがつかみにくいことを想像していただけば、おわかりいただけると思います。
1.3.経済指標発表時の動画は目的を持って見るべき
さて、経済指標の発表直後はトレードチャンスになりやすいことがわかったとしても、いきなり実践するのは難しいです。では、どのようなステップを踏めばいいのかというと、過去の経済指標発表時の動画を観察して値動きのクセをつかむことです。
その際、ただぼんやり眺めるのではなく、目的を決めて見て下さい。例えば、逆張りでエントリーする手法を習得すると決めるとします。そう決めたら、動画を見ながらどこでどういう判断で売買して損益が出たかを記録しておくと、後から記憶を呼び戻して検証ができるので効果的です。
ここで、どのようなポイントに注意して値動きの分析をしたらいいのかわからないと思いますので、逆張りでエントリーすることを前提として例を挙げますね。目的によって見るべき点が違ってくるので、あくまで参考としてご覧下さい。
〈経済指標発表時の動画でチェックすべきポイントの例〉
- 市場予想値と発表結果の差異のサプライズ度によって円安か円高のどちらの値動きになるか
- 何分後に逆張りでエントリーしたら反転する確率が高いか
- 何pipsの値幅で利食いをしたら利益を最大化できるか
- 何回反発や反落を繰り返す傾向があるか
このように、動画を見る目的を明確にしておくと、ランダムに動いているように見えるローソク足の値動きの中にもクセがあることが見えてくるはずです。
1.4.経済指標発表時の動画を見る手順
さて、次からは、実際の画面を使って、2017年11月3日(金)の日本時間21時30分発表時の米雇用統計発表時の値動きの動画の表示方法を説明していきますね。それでは、見ていきましょう。
1.羊飼いのFXブログのトップページの右上にある「指標発表時動画」をクリックします。
2.すると、「羊飼いのFX記録室」というページが開きます。左のメニューの「月別カテゴリー」の中に「2017年11月FX指標動画」があるのでクリックします。
3.表示された画面を下にスクロールしていくと、日付が古いページに進める矢印がありますので、ここでは「3」まで進みます。
4.「2017年11月03日(金曜日)21時30分:経済指標発表時のFX動画」を探して「▷」の再生ボタンをクリックして動画を見ます。
最後に、1つ補足があります。指標発表直後から価格は動くのですが、価格が動いたほうに付いていく順張りはお勧めしません。なぜならば、どのFX会社でも指標発表直後など値が大きく動く時はスプレットが広がり、エントリーしたとしてもコストが余計にかかってしまうからです(スプレッドについては、「FXのスプレッド」をご覧ください)。
では、いつエントリーするのが有効かというと、FX nito氏のように、指標発表後1~2分経過してスプレッドが元に戻って一時的に戻る動きを見せた瞬間です。この値動きの特徴をつかむために、このサイトを利用して同じ経済指標発表時の動画を最低過去1年分は何度も見て下さい。これを繰り返すことで、経済指標発表直後の逆張りエントリーが得意な手法になるはずです。
・FXに関する細かいところまでの情報が取得できる老舗の総合ブログ
・過去の経済指標発表時の動画を見て、値動きのクセをつかんでから実トレードができる
2. 自分の手法に合ったMT4のインジケータデータが見つかる『MT4でFX』
→ 『MT4でFX』
『MT4でFX』は、個人投資家が提供している「MT4チャートの設定データ」をまとめたサイトで、無料で自由にダウンロードして自分のMT4チャートに反映できるのが特徴です。通常、このようなデータを自分で作成するとしたら高度なプログラミングの能力が必要になってくるのですが、無料で提供してくれているので使わない手はありません。
2.1.標準設定にはないオリジナルのMT4チャートが作れる
『MT4でFX』を使うと、次のようなチャートが作れます。
上のチャートは、取引時間ごとに色をつけたものです。標準のMT4チャートではこのような機能はありませんが、『MT4でFX』を使えば簡単に作成可能です。設定方法は、後ほどご説明いたします。
ちなみに、MT4チャートとは、ロシアのメタクオーツ社が提供しているFX専用のチャートです。ローソク足の色が自由に変えられたり、設定の数値を細かく変更できたり、自由にカスタマイズできる点が非常に優れています。表示されるインジケータ(テクニカル指標)の数が多い上、プログラムを組んで自動売買も可能なので、世界中のFXトレーダーに使われています。
MT4チャートは、標準でも移動平均線をはじめとした50以上のインジケータが用意されています。これだけも十分な数で、大体のテクニカル指標は網羅されています。しかし、このサイトでは、個人投資家が作成したバラエティに富んだオリジナルのインジケータを自由に使うことができるので、目的に合ったものが見つかれば、自分が理想とするチャート表示に近付けることができます。
2.2.目的に合った設定データの有無を探す
ある売買ルールを考えて、MT4チャートでサインを表示させることができないか、と目的ありきで探すのが通常の使い方です。また、その反対で、どんなチャート表示ができるのかのイメージ画像を見ながら売買ルールを考える、という逆引きの場合にも活用できます。
イメージ画像を見るには、トップページの右側の「MT4インディケーターを画面表示から探す」をクリックして進みます。以下の手順を参考にして下さい。
次の項では、一例として、チャートに取引時間ごとに自動的に色を付けるインジケータの設定方法をご紹介します。ここでの目的は、取引時間ごとの値動きの特徴を掴むためです。
なぜ取引時間が重要な意味を持つのかというと、為替市場はアジア→ヨーロッパ→ニューヨークの順番に取引され、前の取引時間の流れを引き継いだり、取引時間ごとに値動きの特徴を把握する必要があるからです(詳しくは、ぶせな氏の「FXの取引時間」をお読み下さい)。過去の傾向からこういう値動きになる確率が高いとある程度知っていたほうが、売買しやすいですよね。
インジケータをダンロードする前提として、パソコンにMT4チャートをダウンロードして予め使える状態にしておく必要があります。MT4はメタクオーツ社から直接ダウンロードできますが、国内のFX会社でもメタクオーツ社とライセンス契約を結んでカスタマイズして提供しているところが何社かありますので、以下にご紹介します。
MT4が使える主な国内FX会社:楽天FX、FXトレードフィナンシャル、YJFX!
MT4のダウンロード方法については、同サイトのこちらのページでもご紹介していますので、まだMT4チャートを使っていない方は、難しくありませんのでぜひお試し下さい。
2.3.MT4チャートにデータを取り込む手順
MT4の準備ができたら、取引時間を色別で表示させる「i-Sessions1.mq4」というインジケータデータをダウンロードする方法を順番に説明していきます。
1.MT4でFXのトップページの「MT4インディケーターを名前順から探す」をクリックします。
2.次のページではインジケータの一覧が掲載されており、[表示]にカーソルを合わせると、どんなインジケータなのかをここでもイメージ図で確認することができます。ここでは「I」をクリックします。
3.「i-Sessions1.mq4」を探してクリックすると、自動的にダウンロードが始まります。ダンロードが完了したら、ドラック&ドロップでデスクトップなどに一時的に保存します。
4.MT4チャートを起動し、「ファイル」→「データフォルダを開く」をクリックします。
5.ウィンドウが開いたら、その中の「MQL4」をクリックします。
6.すると、「Indicators」というフォルダがありますので、先ほどダンロードしたファイルをドラック&ドロップしてこの中に入れます。
7.ここで、いったんMT4チャート閉じます。右上の「×」で完全に閉じて下さい。この作業をしないとデータを認識しないので、必ずMT4チャート自体をいったん閉じることを忘れないで行って下さい。
8.MT4チャートを再起動して下さい。起動したら、「表示」→「ナビゲーター」をクリックします。
9.すると、左下に「ナビゲーター」画面が表示され、その中に先ほど入れた「i-Sessions1.mq4」が入ってることを確認します。
10.「i-Sessions1.mq4」をチャート内のどこでも構わないのでドラック&ドロップします。
11.すると、次のような画面が表れますので、「OK」をクリックします。
12.次のような色が付いたチャートが表示されたら成功です。ちなみに、色別の取引市場は、次のようになっています。
- 薄い緑色:日本時間
- 青色:ヨーロッパ時間
- 緑色:ニューヨーク時間
このように、『MT4でFX』を使えば、標準のMT4チャートにはない画面を表示することができます。投資では、手法も大切ですが、それを実現すためのトレードツールを用意することも同じくらい大切です。使いこなせるようになるとトレードの幅が広がりますので、ぜひご活用下さい。
・プログラミングの知識がなくても、MT4チャートのインジケータデータが無料で使える
・取引手法に応じたオリジナルのテクニカル指標を表示させ、売買の補助ツールとして活用
3. ロスカット注文を逆手に取って利益をあげる『トレーダーズ・ウェブFX』
→ 『トレーダーズ・ウェブFX』
『トレーダーズ・ウェブFX』は、DHフィナンシャルリサーチという投資情報の提供を専門とした会社が運営している、FXに関する総合サイトです。
3.1.FXオーダーで他のトレーダーの注文状況を知るべし
私が売買する時に特に参考にしている情報が、「FXオーダー」です。これは、いくらで大口の注文が出ているかを市場関係者に調査してまとめた表です。このFXオーダーをチェックするメリットは、他のトレーダーが何を考えているかを推測できる点です。
どういうことかというと、FXに限らず、投資をする場合は、自分がどう思うかではなく、他の投資家が何を考えているかを知ることのほうが大事です。なぜならば、相場では自分1人の注文の影響力は微々たるものなので、他の大勢の投資家の売買に合わせて注文したほうが稼ぎやすくなるからです。
3.2.FXオーダーの表示方法と見方
文字だけではイメージが沸かないと思いますので、実際のFXオーダーを見てみましょう。
1.トレーダーズ・ウェブFXのトップページの左上にある「FXオーダー」をクリックします。
2.オーダー状況の「ドル円」をクリックします。 ※ドル円とユーロドルは無料で見れます。
すると、上の画像のように、いくらで買いや売りが入っているかの注文状況が一目でわかります。
ここで注意していただきたいのが、ここに載っているものが市場参加者の全ての注文ではなく、本当の注文かどうかもわからない点です。しかし、FX会社のニュースにも配信されている情報でもあるので、これを見ている市場参加者は多く、知っておいたほうが賢明です。
3.3.FXオーダーのストップロスに注目すべし
次に、FXオーダーの私の活用方法を一例としてご紹介します。
私は、上の画像で四角で囲んだところにある「ストップロス」に注目します。ストップロスとは、損失を覚悟で決済する注文のことで、正確にはストップロスオーダーといいます。FXはテクニカルで売買しているトレーダーが圧倒的に多く、チャートの節目で売買されやすい傾向があります(詳しくは、「FXのテクニカル」をご覧下さい)。
そのため、ある節目を上にブレイクしたら買い戻しのロスカットをしよう。または、ここの節目を下に割れたら売りのロスカットをしよう、というオーダーもたくさん出ていると推測できます。
これを実証するために、FXオーダーと実際のチャートを見比べてみましょう。下の画像は、上のFXオーダー時のドル円の1時間足チャートです。よく見比べてみて下さい。
いかがでしょうか?
チャートでは、113.00円近辺が上値抵抗になっていることが読み取れます。一方、FXオーダーでは、112.90円~113.10円に売り注文がある反面、この上値抵抗線を上抜けたらストップロスの買いが執行されるとの情報も読み取れますね。
もう一つ、チャートでは、111.80円近辺がサポートになっていることが読み取れます。一方、オーダー表では、111.80円に買い注文がある反面、この下値支持線を下抜けたらストップロスの売りが執行されるとの情報も読み取れます。
このように、FXオーダーとチャートを見比べると、過信していけませんが、市場参加者が注目している価格が見えてきます。
では、この情報を利用して節目でどのようなトレード戦略が立てられるかというと、次の2つが考えられます。
- 節目で逆張りする
- 節目をブレイクしてストップロスの注文が発動されたことを確認して順張りで付いていく
私のお勧めは、2番目の、節目をブレイクする流れに付いていくことです。なぜならば、損失覚悟のロスカットの注文と、ロスカットのオーダーを逆手に取った新規の注文が同じ方向に合わさって注文が殺到し、長いローソク足を形成して利幅が取りやすいからです。
上の例でいうと、次のような戦略が有効です。
- 上値の113.00円近辺になったら意識して、価格が反落せずに113.00円を上にブレイクしたら買い
- 下値の111.80円近辺になったら意識して、価格が反発せずに111.80円を下にブレイクしたら売り
最後に注意していただきたいのが、価格を点ではなく、ゾーンで意識することです。つまり、113.00円や111.80円というピンポイントの価格で止まるとは限らないので、ある程度の幅を持たせて意識しておくことが大事です。
このように、FXオーダーを使いこなせるようになると、チャートだけではわからない市場参加者の心理が見えてきます。
さらに、チャート分析で節目を見つけ、FXオーダーでも同じ情報が読み取れたらチャンスです。なぜならば、売買の根拠が複数重なった時は、通常より多い通貨量で自信を持って売買できるからです。
勝率が高いと判断した時に大きく稼ぐことができるようになると、利益が一気に増えて億トレーダーに近付くことができます(詳しくは、『スキャルピングで5年で1億稼いだ私のトレード手法の全て』)をご覧下さい。
・FXに関する様々な情報が取得できる総合サイト
・FXオーダーでロスカットの注文状況を確認し、節目のブレイクを狙った順張りが有効
まとめ
いかがでしたでしょうか? 試してみたいと思った機能やもっと知りたい情報はありましたか?
FXは少額から始められる敷居が低い取引なので、ネットで検索すると情報や商材で溢れています。ここで大事なのは、それらの情報を鵜呑みにするのではなく、取捨選択する能力を身に付けることです。そのためのヒントして、今回お伝えした3つのサイトは、私が自信を持ってお伝えする厳選したコンテンツです。
記事の中で紹介した活用方法はほんの一例で、人によって本当に必要な情報は異なります。この3サイトを皆さまがさらに使い倒して、FXで稼ぐための新たな気付きを得て利益に結びつけていただければ幸いです。