BTC現物とBTC-FXを使ったトレードについての考察
どうもどうも、お久しぶりです。
皆さん、消耗してますか?(挨拶)
ここ最近はビットコインだけでなくアルトコインも元気なので初心者から相場に慣れた方までほとんど全員が良いパフォーマンスを出せているかもしれませんね。素晴らしい相場環境だと思います。
そんな中、僕はアルトコイントレードを徐々に縮小して(この地合いで運良く含み損も救われました)2銘柄ほどに絞っており、淡々とBTC/JPYトレードをしています。
アルトコインのチャートにも改善が見られるものの、一方でBTCには先物に続いてETFの話が立ち上がってきており、どうしてもアルトコインには手を出しづらいというのがありますね……。実現したらBTCが強烈に吹き上がってしまう可能性が高いためです。
仮想通貨ビットコインの先物取引が今週から始まり、これに連動する上場投資信託(ETF)の導入を目指す取り組みがあらためて活発化している。jp.wsj.com
ところでbitFlyerにはBTC-FXという面白いプロダクトがありますね。
一見すると先物指数のように振る舞っていますが、実際には単なるユーザ同士の差金決済を提供しているだけのプロダクトです。
となるとBTCとは全く無関係の値がつくのか……?と思ってしまうところですが、実はこのBTC-FX、唯一BTCの価格に連動しうる要素が存在します。
株式等で信用取引をされている方にはおなじみ、現引・現渡ですね。
100BTC以下であれば建玉を現物決済することが可能とのこと。
つまり、FXの売りポジションは同数の現物によってクローズすることができるということです。
ということは、現物の方が安くFXの方が高い状況においてこの方法を使うことでほぼノーリスクに利益を得ることができるというわけですね!
しかしながら、20%という手数料がかかってしまうので、20%以上の価格乖離がないと利用できなかったというわけです。
ごくごく一部で一時期話題になりはしましたが、このレベルの乖離はなかなか起こらないのでほとんどの方が忘れているというわけです。実際に過去一度も20%以上の乖離はなかったと思いますし、無理のないことですね。
ところがここ数日、非常にこの乖離が大きくなってきています。
つまり、FXはやたらと買われる一方、現物はあまり買われていないということです。色々理由はありますが、いくつか考えられることとしては
・BTCの先高感が非常に高まったため、レバレッジを効かせて多く買いたいという需要がある
・BTCがフィアット建で高騰しているため、新規参加者の間で自分の資金で現物を買うことができないという誤解がある(資金200万円未満の場合)
このあたりでしょうか。
特に後者はそこそこな確度でありえると思っていて、通常の商慣習や既存の投資の中では「小数点で買う」という行為は存在しませんから、初めて暗号通貨投資をされるビギナーの方が「BTCは高くて買えない」と誤解し諦めてしまったとしても不自然ではないと思います。
ましてや直近ではBTC/JPY = 200万円近くまで高騰していますから、その数字のインパクトたるや……というところですね。
対してBTC-FXではある程度慣れた方の比率が高いですし、レバレッジもかけられることもあり、どんどんロングが積まれていくという仮説が成り立つわけです。
さて前置きは終わりです。
まずはこちらのデータを見てください。
bitFlyerでの現物・FXの終値を利用して今年度の価格差チャートを作りました。オレンジ色のラインが価格差です。
直近では急激に拡大し、18%に迫る記録をつけています。これは文句なしで過去最大ですね。
さて、過去のトラックレコードを見ていただければ分かる通り、この価格差は値動きが落ち着いた頃に時間をかけて自然と収束する傾向にあることが分かっています。
また、先の現引・現渡の仕組みを考えれば20%の乖離を超えると強力なレジスタンスが発生することも合わせて理解できますね。
超えてしまった場合、そこではFXのショートポジションに対し現渡を行うことでノーリスクで利益が出せるようになりますから、経済合理性に従う人々によって無尽蔵に現物買い・FXショートが発生するからです。
ここまでの話を踏まえると、現物とFX口座にそれぞれ資金を振り分けておき、BTC現物を買って同数をBTC-FXでショートしデルタニュートラルを作ることでかなり期待値が高いポジションを作れるということになります。
もちろんある程度のレバレッジコントロールは必要になりますが、今の状況は空前のチャンス水準であり、一考の余地アリかなというところです。
これも一つのアマチュア・アワーの形でしょうか。
それでは皆さん、良いトレードライフを!