阿多羅しい古事記/熊のメモ

やむなく釈明しなければならないことや日々の鬱憤晴らし

お可哀想

天皇が表明した生前退位に対して、政府が一代限りの特別法案を国会へ提出することになった。秋篠宮を皇太子待遇にして、明仁を上皇にするようだ。
ニュースはどれも、現在の秋篠宮一家の皇族費が皇太子一家より桁違いに少ないという同情と特別法成立によって格差が無くなる安堵で締めくくられている。天皇、皇太子の内廷費は3億2400万円で、秋篠宮一家は6710万円なのだそうだ。
明仁の退位で、今まで天皇と皇太子の二家族分だった内廷費が、文仁一家の分を加えて三家族分に膨らむ。まさか「上皇」を宮家待遇に格下げしないだろうから。
宮内庁と皇宮警察はさぞかし歓喜していることだろう。上皇という二人目の天皇とその組織、宮家から格上げされる一家とその組織、すべてが昇進するわけだ。「天皇陛下、お可哀相・・・」と言っていた平民は、祭りの後にもそう言うだろうか。





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天皇をやめたい

本日、天皇明仁による生前退位の意思表明がなされた。東日本大震災直後にテレビで放映したものと同じ録画メッセージだが、ただ以前のものに比べると、ずいぶんドスが効いただみ声で喋っている。国民への威嚇じみていて、嫌な気分になった。


内容について、感想を言えば・・・中段あたりに「天皇が国民に、天皇という象徴の立場への理解を求めると共に・・・」というくだりがあって奇妙な気がした。天皇を憲法で象徴天皇としているのは国民なのだから、その国民に象徴であることへの理解を求めるとは、いったいどうして欲しいと言っているのだろう? その後、続いて「天皇もまた、自らのありように深く心し、国民に対する理解を深め、常に国民と共にある自覚を・・・」と言っているので、単に装飾的な前置きなのだろうか? それにしても、半分以上が前置きだ。


ようやく本題に入れば、「天皇が健康を損なった場合、社会が停滞し、国民のくらしにも様々な影響が及ぶことが懸念されます」と何だか脅迫じみた話になってきて、天皇が熱をだして倒れたくらいで日本社会や我々の日常がどうにかなっては困るじゃないか、と腹が立った。そんなことは政府が、絶対に支障が無いよう万全を期しておくべきではないか。皇太子をどうとでも使って。


そして最後に言っているのが、天皇が死んだ際に行われる様々な行事についてだ。しかし、ここで長期間続くという「もがり」は遺族が私的に行う葬送儀式であって(一般人だって身内が死ねば一定期間、例えば49日、喪に服すではないか)、嫌なら簡略化したらいい。その他の天皇継承に関する儀式は日本国家が世界に向けて行う重大イベントだから、皇族に負担が大きいなどと、何を不平を言っているのやら訳が分からない。


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そう思っていたところ、この「生前退位」について某社が電話アンケートをとったら、国民の約8割が賛成しているんだそうだ。意外に多いので、驚いた。老いても隠居できずに、「まだ働いている」のは可哀想という同情票だろうか。それとも、元来、商人的思考を持つ日本国民は、2020年の東京オリンピック開催の席に老体の天皇より若い天皇皇后夫妻を据えようとして、(まるでテレビタレントの顔を差し替えるように)天皇を新品にしようという魂胆なのだろうか?


ともあれ、このアンケートで、憲法改正についても国民投票で賛成多数になる可能性が大きいことが判明した。英国のEU離脱の国民投票の際、民意がいつも正しいとは限らないと疑問を呈した意見があったが、日本国民は「可哀想な天皇」のためにすでに法改正を承諾しているかのようだ。すると、天皇は本人の意思でいつでも退職できる公務員になるのだろうか。





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俺も脱ぐから

宮内庁職員の50代男が、東京都新宿区のマンションにあるハプニングバー「CLUB406」で、男女3人が全裸でセックスをしているところを別の客2人に見せる、という公然わいせつ容疑で逮捕されたそうだ。この職員は見るほうではなく、脱いで見せたほう。
店の経営者も公然わいせつ罪のほう助で逮捕されたが、「生活のためだった。」と容疑を認めている・・・云々。
 
 
こういう変態クラブをハプニングバーと呼ぶことを初めて知った。
逮捕された男の自供によれば、別の店で知り合った男女に誘われた、と言っているが、素性も知れない男女とその日のうちに真っ裸になってセックスをする、しかもその行為を(ガラス越しに)素性も知れない者に「お見せする」というのも、宮内庁らしいか・・・
私が子供の頃、寛仁が言った「俺も脱ぐから、お前も脱げ。」を思い出す。
 
 
皇居なんて、もともと徳川の大奥ですから。皇族や宮内庁幹部らは、庁舎の中に慰安所まがいの部屋(貴賓室のようなベッドルーム)があって、わざわざ外部に出る危険を冒さなくても、女のほうで万事用意が整えられる。外で自費で変態行為をしたがるのは、そういう部屋の存在を知ってはいるが使えない、下っ端の職員だろう。
何にしても、日本中がセックス三昧である。その割に人口は増えない。
楽しむだけ。何も残さない。





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間違うこともある

20代の男性と話したら、彼は憲法改正に賛成なのだと言う。
中国の経済力が増す一方で、日本の人口減によって、国力差が拡大していくのだから、軍備増強は当然である。向こうが撃ってくるかも知れないのに、無抵抗に待っているなんて考えられない。
 
 
撃ってきたら、撃ち返すんだ。
撃ってくる前に、撃ち倒すんだ。
 
 
勇ましい意見である。
彼自身がきっとこれまで、そうして生きてきたのだろうと思う。
受験戦争で勝ち続け、就職試験でも勝ち抜いてきた自分の経験から
彼は、勝つためにはどうすれば良いのか、疑い無い本能のように
確信しているのだろう。
 
 
けれど、彼が考えている戦争とはどういうものか?
もしかすると、彼が子供の頃に遊んだゲームのように、破壊された建物の中で敵を撃ったり、時には間違って味方を撃ったり・・・
しかし、敵を倒すと点数が上がり、味方を倒すと点数は下がるが
総合的に、死んだ敵の数が味方の数より多ければ良いわけだ。
 
 
彼は、こう言うだろう。
「間違うこともあるさ、人間だから。」
半世紀も前に、私は軍人の一人がそう言うのを聞いた。




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