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コウノトリ滞在記録、小浜で更新中

電柱で羽根を休めるコウノトリ=小浜市宮川地区で(11日、コウの会提供)

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 小浜市内で十一月二十五日から姿を見せている国の特別天然記念物コウノトリの一羽が、市内での“滞在記録”を更新中だ。十四日は同市太良庄で目撃したとの報告が、観察を続ける住民グループ・コウノトリの郷づくり推進会(コウの会)に寄せられた。

 グループによると、足に着けた識別番号から兵庫県豊岡市で生まれて巣立った二歳の雌と確認した。二十五日以降、農村部の国富地区や宮川地区から連日、目撃情報が届いているという。

 近年では、二〇一〇年二月に国富地区で四羽の飛来を確認して以降、市内でも目撃するようになった。これまでで最も長かった滞在期間は一五年二月の三日間だった。

 コウの会は今秋、国富地区の田んぼに、コウノトリの餌を増やすための魚道を行政の支援を受けて整備。共存への取り組みを地元小学生の協力を得て続けている。

 「雌が今後も滞在することになれば、雄を呼び込む可能性もある」と担当者。昭和三十年代の営巣地だった地区の復活に向けて、期待が膨らんでいる。

 (池上浩幸)

 

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