ジョージマンです。
2017年に9年ぶりのフルモデルチェンジを迎えたYZF-R6。
日本では兄貴分のYZF-R1やライバルのCBR600RRと比べるとあまり人気のなかったYZF-R6ですが中古バイクの価格は下がっているのでしょうか?
◆ MMD MODEL:多摩「艦これ」ファンアートモデル(モデル製作:ヒメシノ)
レースのために生まれたYZF-R6
YZF-R6が誕生した1999年は、
2サイクルエンジンのバイクがレース界でも世界的に排除されていくなか、市販車をベースとするロードレースの世界選手権
スーパースポーツ世界選手権
(World Supersport Championship, 略称:WSS)
がFIM公認の世界選手権に成立しました。
同年にはマン島TTでもジュニア600ccがスタート、のちにTTスーパースポーツジュニアクラスへと発展していきます。
By Rainmaker47CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
そうした600cc市販バイクレース元年のような1999年にYZF-R6が生まれたのはもちろん偶然ではありません。
それまでスポーツツアラーであったYZR600 ThunderCatから 最高出力120ps/13000rpmというレーサースペックエンジンを車両感想重量169kgという軽量シャーシモデルへと一気に進化させ、レースでの勝利を狙いにいったのでした。
結果としてYZF-R6は発売開始の翌2000年にスーパースポーツ世界選手権での優勝を果たしています。
強力なライバル登場で大ピンチ
By Roger HartmansGFDL CC-BY-SA-3.0, via Wikimedia Commons
2003年には5SL型へとフルモデルチェンジ。
2003というとCBR600FがCBR600RRとバトンタッチした年です。
ライバルに負けじとエンジンはスリーブを廃止したメッキシリンダーと鍛造ピストンを採用、キャブレターからフューエルインジェクションへの変更により高性能化。
シャーシはメインフレーム、リヤフレーム、リヤアームにアルミキャストを使用した初の市販車となり、オールアルミキャストフレームの採用によってメインフレームは溶接箇所を16箇所→2箇所へと大幅削減。
リアアームは最小肉厚部2.5mm、リヤフレームは最小肉厚2mmという薄肉軽量設計。
おまけにチタンマフラー となり、強度・剛性バランスがとれた軽量化を果たしています。
2005年のマイナーチェンジには同年マイナーチェンジを迎えたCBR600RRと同様に倒立フォークとラジアルマウントキャリパーが奢られています。
しかし、これだけの変更を受けながらもスーパースポーツ世界選手権では毎年ホンダにタイトルを持っていかれてしまいます。
サーキット性能をさらに追求した2C0型・13S型
もちろんレースで勝つために生まれたR6がここで引き下がれるわけがありません。
2006年にモデルチェンジした2C0型のエンジンはチタンバルブの採用などによって12.8という高圧縮比エンジンの製造に成功。
なんと最高出力127PS / 14,500rpmの超高回転型へとパワーアップ!
By No machine-readable author provided. P Stalder~commonswiki assumed (based on copyright claims). [GFDL, CC-BY-SA-3.0 or CC BY-SA 2.5-2.0-1.0], via Wikimedia Commons
そして、このエンジンの性能を十分に引き出すため、またまた二輪車初となる電子制御スロットル:YCC-T(Yamaha Chip Controlled Throttle)を採用。
スロットルバルブ開度を最適制御することで高回転型エンジンにありがちな扱いにくさを払拭しています。
他にも、ツインインジェクター採用フューエルインジェクション、スリッパークラッチの採用などなど大幅な変更を受けます。
それでもCBR600RRに勝てないYZF-R6・・・
さらに2008年、13S型へとマイナーチェンジさせます。
By PekePON CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
見た目は2C0型とあまり変わっていませんが、鋳造部材の剛性を見直し、パネル材の形状・板厚変更を施した剛性と強度バランスを一新させた新フレームを採用。
リアフレームにはマグネシウム材を使用するという力の入れ様です。
エンジンは新型ピストンを使って13.1とさらなる高圧縮比を実現。
2007年型YZF-R1にも採用された回転数とスロットル開度に応じてエアファンネル長を切り替える可変式エアファンネル YCC-I(Yamaha Chip Controlled Intake)を採用することにより、中低速トルク向上させつつも高回転域での一層のパワーアップ、パワーバンドの拡張に成功しています。
そしてついに2009年のスーパースポーツ世界選手権で
ついにタイトルを奪還したのでした
最新装備を追加したBN6型
13S型の完成度が高かったのか、それとも販売不振が原因だったのか・・・w
YZF-R6は9年ぶりにモデルチェンジを行いました。
見た目は2015年モデルのYZF-R1のデザインを踏襲していますね。
9年の歳月は長く、
今回のモデルチェンジで採用された
ABSやトラクションコントロールシステム、
出力特性を選択できるD-MODEなど
今まで装備されていなかったの??
と思ってしまいますよねw
電子制御以外ではフロントフォークには専用セッティングを施し、YZF-R1と同型のφ43㎜の倒立式サスペンションを採用。
フロントブレーキもブレーキディスク径が従来のφ310mmからφ320mmへの大径化されています。
YZF-R6 GooBikeでみる中古バイク価格は?
正直いうと比較的不人気なバイクなので、
もう少し価格が下がっていると思っていましたw
むしろ、CBR600RRよりも平均価格は高め。
国内仕様がなく、タマ数が少ないという事が影響しているのでしょうか。
(2017年12月現在)
ヤマハ YZF−R6の価格相場 | 新車・中古バイク情報 GooBike(グーバイク)
デザインやパワー面でみると13S型がいいなぁ〜
ライディングポジションはかなりレーシーでキツイようです。
NSRに乗っていなかったら峠用として選んでいたかもしれません。
うーん、気になる!
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