[終]<木曜劇場>刑事ゆがみ #10[字][デ]【最終回!弓神の封印された闇が今解かれる…】 2017.12.14
(多々木)今から7年前花道市で夫妻が殺害される事件が起きました。
いわゆるロイコ事件です。
被害者は河合武とその妻伊代。
その場に居合わせた娘の和美は命こそ助かりましたが記憶喪失と失声症に。
容疑者は小説『ロイコ』の作者横島不二実。
しかし事件から1週間後焼身自殺したとして被疑者死亡で捜査は終了しました。
ですが先日起きた薮田恒男の殺害に横島が関与していたと判明しまして横島は生きているということになります。
(多々木)おそらく7年前焼身自殺の報告書に手が加えられていたと。
その偽装工作に関与をしていたのは…。
(署長)していたのは?していたのは!?していたのは?していたのは?
(羽生)《うっ!》こういうのってさ前代未聞の不祥事っていうんじゃないの?
(菅能)すいません。
君の相方だろ。
何か知ってんじゃないの?
(羽生)いえ。
よく相方かばっちゃう人いるけどさそれ当たり前だけど共犯だからね!
(菅能)署長。
弓神のことは必ず突き止めますので。
(署長)当たり前だよ!
(バイブレーターの音)
(弓神)もしもし。
横島か?今どこだ?
(横島)おい今夜の海は冷たそうだな。
お前ヒズミに何したんだよ。
(横島)本当のことが知りたいって言うから彼女が生まれ育った場所に連れてっただけだよ。
(ヒズミの荒い息)
(横島)お前がロイコ事件の真犯人で僕に全てをなすり付けたことも全部教えてやったよ。
そしたらパニック起こしてさ。
(横島)《大丈夫?》
(ヒズミの荒い息)
(横島)《どうした?》
(横島)《大丈夫?》
(呼び出し音)
(オペレーター)《119番消防です。
火事ですか?救急ですか?》
(横島)《もしもし。
至急救急車お願いします》《ええ。
花道児童公園です》お前何がしたいんだよ!
(横島)お前に時効はないからな。
そんなことして何が楽しいんだよ。
(横島)今小説の最終章を書いてるとこなんだよ。
ゴーストライターもいないで書けんのか?
(横島)結末どうしようかと思ってさ。
何かアイデアあるか?ヒズミには手出すなよ。
お前なんか簡単に捕まえられるんだからな。
(横島)あーそう。
簡単か。
(横島)ハッハハッ!うお〜!うおおお〜!ハッハハッ!アハハハッ!
(横島)じゃあ捕まえてみろよ!バレて困るのお前だろう!ヒズミ…。
ヒズミ!何だよこれ!くそっ!ああっ!お前!やめろ!
(横島)ハハッ!くそっ!
(横島)アハハハッ!失礼します。
「元気になりました」って筆談用のボードに。
しかもロイコマークが。
(菅能)2人はすぐに横島の居所を探って。
(町尾・多々木)はい。
(菅能)羽生は引き続き弓神を追って。
連絡は?いえ居場所もまだ。
これ弓神がちょくちょく経費に紛れ込ませてきた領収書。
もしかしたらいるかもしれない。
分かりました。
サンタ?空飛ぶサンタ…。
豪傑で強靱な…。
「豪傑で強靱な男たちがやってきてその刑事を襲った」おおっキャプテン!どうした?やっと見つけましたよ。
和美さん病院から消えました。
あっそう。
くそっ!
(店長)何やってんすか!静かにしてくださいって!警察呼びますよ!
(羽生・弓神)警察だ!痛え!痛てて…!外せ!横島を早く捕まえないとヤバいんだよ!そうやってまた逃げる気でしょう?俺かお前のどちらかが狙われてんだ!えっ?いいか?横島はまだ犯行を続ける気だ。
あの小説どおりだとなターゲットは刑事だ。
分かりました…。
分かりました!分かりました…。
外せ。
お前何やって…。
やめろ!おい!話は聞きますけど手錠は外しませんから。
きったない手覚えたもんだな。
チッ。
横島と何度か電話で話したんだよ。
連絡先知ってるんすか?いつも非通知だ。
あのな携帯会社に申請してやつの発信場所を特定してほしい。
そうしたらなやつのアジトも特定できるはずだ。
それと…。
痛っ!横島を捕まえるまで俺を自由にしろ。
携帯もつながんないのに無理っすよ。
海に落とした…痛いよ!ちょっと…。
いったい何すか!プリペイド持ってるからな。
えーっとこれだ。
他のやつには絶対教えるなよ。
お前には必ず連絡するから。
何すか。
散々裏切ってきたくせにおおかみ少年信じろっつうんすか。
おおかみ少年も最後にはホントのこと話しただろうがよ!え?それを信じなかった村人が飼ってた羊を全部食われちまった。
お前そうなりたくねえだろうがよ。
何だよ。
痛いよ!
(菅能)弓神はいた?いえいませんでした。
羽生これから横島の元担当編集者に聞き込みに行くけど来れる?
(裕子)『ロイコ』も発禁処分になっちゃったしもう時効ですよね。
ご協力よろしくお願いします。
お願いします。
すいません。
(裕子)横島と武を私が引き合わせたんです。
武とは大学時代からの友人でした。
フリーのライターやってたんですけどお金がないのに結婚しちゃって。
伊代さん?
(裕子)ええ。
それで横島に私が紹介したんです。
何のために?
(裕子)ゴーストライターを探してたので。
えっゴーストライターですか?武さんが横島の?最初はうまくいってたんです。
横島も武の力を認めてたし。
でもあるときから関係がこじれてしまって。
なぜ関係が?さあ…。
でも武が酔って一度言ってたんですよ。
「俺は仕事も生活も横島のゴーストだ」「殺してやりたい」って。
生活もゴースト?家族まで横島に乗っ取られたって。
家族…。
・「まいごのまいごのこねこちゃん」・「あなたのおうちはどこですか」
(横島)まだ思い出せない?僕のこと。
(横島)小さいころ何度か会ってたんだけどな〜。
ほら。
ここにいるのが君だよ。
声が出せないってのはなかなかつらいよね。
でも声が出せても話し相手がいないっていうのも同じようにつらいもんだよ。
・「にゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃんにゃん」生活もゴースト…。
殺したい…。
家族を乗っ取られた…。
チッ。
ったくどこ行ってんだよ…。
(横島)ヒズミさんのこと中華街で見たことあるんだ。
(横島)弓神と一緒に一生懸命ギョーザを口に詰め込んでた。
あのときぐらいさ楽しそうに食べてよ。
(バイブレーターの音)はい。
横島が動きだしたぞ。
頼んだやつまだか?データ入手したらすぐ合流するんで漫喫で待っててください。
・
(職員)羽生さんお待たせしました。
えーこれが指定された携帯の…使用履歴です。
それとこっちがもう一つの端末のものですがこの所有者って…。
ありがとうございます。
助かりました。
(多々木)弓神の件で話がある。
はい。
(多々木)花道署から預かってきた証拠品です。
薮田晴男の焼身自殺が横島だと決定づけられたのは横島のこの焼けた免許証だと判明しました。
きっと弓神が後から焼いて仕込んだんでしょう。
それって罪に問われますよね?
(町尾)当たり前だろ。
虚偽公文書作成罪だ。
焼身自殺したのが7年前の12月24日ですよ。
(多々木)ああ。
だから何だよ。
時効か!?虚偽公文書作成罪の時効は7年。
弓神さんの時効はあしたってことになる。
・「あなたの街のうきまる電機歳末セール開催中」・「うきうきまるまるうきまる電機」・「あなたの街のうきまる電機」
(バイブレーターの音)あっ!ああっ!うわっ!くそっ!何だよ!何だよ!
(男たち)おお〜。
何だよ!おら!来いよ!ああっ!うっ!
(男)おら!
(男)運べ!運べ!
(呼び出し音)何で出ねえんだよ…。
(呼び出し音)
(着信音)
(呼び出し音)「サブキャラ一人確保」誰?はい。
弓神だ。
羽生がヤバいぞ。
てめえどこいんだ!バカ野郎!「ロイコの部屋」の利用者すぐに特定してくれ。
強行犯の菅能です。
特定お願いします。
サイト名はロイコの部屋。
人命が関わってますので最優先でお願いします。
投稿者の端末の位置情報を大至急割り出してください!
(着信音)
(菅能)ボスキャラ?
(呼び出し音)
(呼び出し音)
(バイブレーターの音)
(多々木)投稿者が中にいるのは間違いなさそうですね。
(町尾)管理人は不在でした。
(多々木)警察だ!動くな!
(男)うるせえなぁ。
(多々木)おい!
(多々木)こらー!抵抗すんな!
(菅能)とりゃ!
(男)ヘヘヘ…。
(ズボンの破れる音)
(菅能)キャー!
(町尾・多々木)係長!
(菅能)来るな!見るな!
(町尾・多々木)あっ…。
おっ…。
痛っ…。
横島!
(横島)小説ではクリスマスイブの11時にサンタが空を飛ぶことになってんだよ。
ふざけんなよ!お前の犯行は全部警察が把握済みだよ!おい。
河合武さんの奥さんに何したか覚えてるよな!?武さんからの通報の記録が残ってんだよ!奥さん強姦しただろ!?20年前に!ゴーストライターの武さんに嫉妬してたんだろ?自分より才能があるから!それで武さんに屈辱を味わわせるために奥さんに手を出したんだろ?違うか!?
(横島)僕がしたことは弓神が書いた筋書きどおりにカルト小説家を演じただけだよ。
小説をベストセラーにするためだ。
ロイコ事件なんてのはな全部弓神が考えたことなんだよ。
(横島)あいついっちゃってるだろ刑事のくせに。
そのいっちゃってる刑事は天才小説家より面白いこと考えたってことだな!サブキャラが作者を愚弄すんなよ。
何か踏切の振動がお尻に来るね。
もうちょっと安全運転してよ。
(男)黙れ!ハハハッ…。
(匂いを嗅ぐ音)うん?何かいい匂いするね。
これケバブだね!あ痛っ!・・「うきまる電機」・「うきうきまるまるうきまる電機」・「あなたの街のうきまる電機」この歌いいな!おいちょっと何やってんの!
(多々木)おいこっち見ろ!
(多々木)だからうちの刑事どこやったっつってんだろ!何やってんだよ。
(男)おいてめえ!あっ!
(男)誰だ!?菅能ちゃんって!
(男)シッ!あっかかっちゃった?黄金町のスナックのババアそれ。
(男)捨てろ!うわ〜買ったばっかなのに…。
(物音)どこ行くんすか?あっ…すいません!言い過ぎました!すいません!すいませんです!ちょっと待って…待ってください!命だけは助けてください!命だけは!えっ?あっ!あっ…。
あっ!あのまだ自分童貞なんです!こんなとこで死ぬわけにはいかないんです!絶対呪い殺すかんな!うわっ!うわっ!うわあああ!うわ〜!ハァハァハァ…。
(横島)てかさボスキャラがまだなんだよ。
(町尾)係長。
港南町4丁目の海岸通りを南下したと思われます。
気付かれたみたい。
時間ないな。
(町尾)はい。
やるよ。
よろしく。
(多々木)はい。
(町尾・多々木)せーの…。
(男)おい。
おいやめろ!警察が暴力振るっていいのか!?
(町尾)多々木さん。
(男)おい…。
(多々木)しゃー!
(男)おいって!放せ!お前…。
弓神さん!いってえな!
(横島)ご苦労さん。
下でサンタが飛ぶの見ててよ。
(男)ういっす。
(男)うーっす。
メリクリ。
あけおめ。
(横島)遅いよ。
そろそろサンタにプレゼント届けに行ってもらわないと。
知ってる?サンタってさ世の中に一人だけなんだって。
どっちにする?カワイイ部下か大切な女か。
ずいぶん練った筋書きだな。
お前も腕を上げたよな。
どっちにする?《どっちにする?》《罪をかぶって自分の作品どおり殺人事件を再現したカルト小説家として名を残すかゴーストライターがいなきゃ何も書けない強姦魔だと世間にバラされるか》《どっちにする?》
(横島)僕にも7年前選ばせたよね?あれから僕がどんな生活してきたか想像できる?まるでゴキブリだよ。
それなのにお前だけ能天気に笑ってやがって。
《もう一個食うか?もう一個。
すいませんもう一皿》
(店員)《ギョーザですね?ギョーザもう一皿》《いいの?悪いな。
ヤッホイ勝ったからさ》分かった。
分かったよ。
俺がサンタになるよ。
なっ?その方が小説も盛り上がるだろ。
ハハハッ。
ああっ!ああっ…。
おい。
お前がサンタでどこが面白いんだよ。
そうだよな。
じゃあなえ〜っとじゃんけんはどうだ?なっ?俺が勝ったらヒズミサンタで負けたら羽生サンタだ。
ハハハッ。
(横島)じゃああいこは2人サンタな。
はっ?いやいや…。
え〜っとなじゃあOKOK。
決めた。
羽生サンタだ。
この人でなし!じゃ…ヒズミサンタだな。
この人でなし!そしたらなやっぱ羽生サンタだな。
いやいや…ヒズミサンタだ!
(横島)時間だな。
いやいや…おい。
おい分かった分かった!待て待て待て!分かった!こいつらの前じゃ大声で言いづらいんだよ。
決めたからちょっとこっち来てくれ。
頼む!悪かったよ。
ヒズミはお前の娘だ。
母親の伊代さんに聞いたんだよ。
でも伊代さんはお前を訴えなかった。
なぜだか分かるか?娘の父親を犯罪者にしたくなかったからだよ。
(横島)決まりだな。
えっ?ちょっ…。
えっ…。
おいどうすんだ!おい!痛っ!やめろよ!やめろ!
(横島)そこまでしてこの女守りたいんだろ?やめろ!おいやめろ!やめろ!
(横島)さあ天国に行こうなヒズミ。
(武)《天国で本当の家族になろうな和美》やめろ!くそっ!ああっ!あっ!ああっ!ああ〜っ!ちびりそうだよこれ!自分の顔にかかりますよ!ハハハッ!・
(金属音)何だ?何だ?おいやめろ!やめろー!おい!やめろ!何だ?ああっ!・
(パトカーのサイレン)どうした?・
(パトカーのサイレン)何だ何だ…何だ?横島は!?いや…。
何だよ…。
発信場所は特定できてんだろうな?できてますよ!よし!じゃあ上げろ上げろ!早く上げろ!
(サイレン)
(多々木)横島はまだこの辺りに潜伏してる可能性ありますね。
大丈夫?弓神さんと犯人は?
(警察官)先ほどまでいたんですが。
(菅能)すぐに横島と弓神を追って。
(2人)はい。
(菅能)病院に連れてってあげて。
(警察官)はい。
キモいよな横島のやつ。
アジトをラブホにするなんてよ。
真実を教えてください。
おおっ。
横島ですか?いやいやじいさんばあさんの方がお前よりはるかにリア充だぞ。
弓神さん教えてください。
やだね。
(菅能)ゆっくりでいいから話してくれる?筆談にする?実は横島の携帯の発信場所を調べろって言われたときに…。
ついでに弓神さんのも。
やるね。
ロイコ事件が発生した7年前からの全データです。
デリヘル嬢とのやりとりばっかりだっただろ。
弓神さんは和美ちゃんや伊代さんから父親に虐待されていると相談を受けてました。
伊代さんと武さんはもめてたんじゃないですか?和美ちゃんの出生をめぐって。
・
(ドアの開く音)・
(伊代)《ただいま》
(伊代)《どうかした?》
(武)《似てないよな》
(伊代)《え?》
(武)《誰の子だよ》《もう何?》
(武)《誰の子だよ!》《ちょっと大きな声出さないでよ》
(武)《横島か?》《ちょっと何言って…》
(武)《横島かよ!?》《もうだから…》
(武)《俺は…仕事も!》《生活も!》《全部あいつのゴーストかよ!》問い詰められた伊代さんは和美ちゃんは横島に乱暴されてできた子供かもしれないと打ち明けた。
それを聞いた武さんは警察に通報した。
でも奥さんはその事実を否定した。
ちょっと何か喉渇いたから飲みもんちょうだい。
そっから始まったんじゃないですか?武さんによる伊代さんへの暴力が。
ちょっと喉渇いたって。
《ちょっと何やってんの!?》
(武)《ふざけんじゃねえ》《そんなに横島が大切か?なあ!?》・
(乱暴する音)・
(伊代)《キャー!やめて!》《やめっ…!》・
(武)《何であいつを守るんだよ!》《あいつとの娘だからか!?》
(伊代)《ふざけないでよ!》《あの子の父親を犯罪者にしたくないの!》
(武)《バカにしてるんだろ!俺のことバカにしてるんだろ!》
(伊代)《どうしろっていうのよ!どうしたら気が済むの!?》事件直前に和美ちゃんから連絡がありましたよね?はいコーヒーでいいんですよね。
(菅能)「ママが殺される」「ママがパパに殴られてる間に弓神おじさんにメールした」
(武)《一緒に死ぬか!なあ!?》
(伊代)《あっ!あ…》
(伊代)《うっ…う…》
(伊代)《ハァハァハァ…》《逃げて…》
(武)《待ってろ》《次は和美だ》
(武)《天国で本当の家族になろうな和美》
(菅能)「ママが殺されて…」
(菅能)「次は私が殺される番だと思った」
(ヒズミ)ううっ…。
(ヒズミの荒い息)大丈夫?
(ヒズミの荒い息)
(菅能)休もう少し休もう。
事件現場に一番に駆け付けたのは弓神さんなんですよね?
(ノック)
(ドアの開く音)《河合さん!》和美ちゃんから状況を知らされていた弓神さんはすぐに事態を把握したはずです。
《和美…和美!?》《和美…》《大丈夫か?弓神のおじさんだぞ》《和美!》《何があった…おい》《和美!》和美ちゃんはショックで記憶を失ってしまった。
そして弓神さんはあることを思い付いた。
この悲劇を生んだ横島に責任を取らせる形で和美ちゃんの事件への関与を隠滅した。
誰も傷つけずにただ和美ちゃんの将来を守りたかっただけなんですよね?
(菅能)少し休もう。
(ヒズミの荒い息)ハァ〜。
だからみんな尋問されると自白しちゃうんだろうな。
間違いを修正したくなって。
間違ってますか?全然違うね。
じゃあ何ですか?交番時代に迷子になった和美を助けたことがあったんだよ。
(和美の泣き声)《・「いぬのおまわりさん」》・
(伊代)《和美!》
(和美)《ママ…》
(武)《和美!》
(和美)《パパ!》
(武)《あー和美!よかった》
(伊代)《和美》刑事になってからしばらく会ってなかった。
そしたらな突然和美から電話が来て「ママがパパから暴力を受けてるから助けてほしい」って。
それでなあいつんちに行って母親に被害届を出すように言ったんだ。
ただ母親は出さなかった。
日に日に横島に似ていく和美を見て何もできなかったんだ。
それに耐えられなかった旦那と女房が無理心中をしたんだよ。
武さんの死因は後頭部を殴打されたからです。
心中は物理的にあり得ません。
俺が手を加えたんだよ。
何のためにですか?心中だったら偽装する必要ないでしょ。
親が心中したら子供が悲しむだろうなと思ってよ。
心中であっても殺人であっても子供は苦しみます。
親に見捨てられた失望感味わったことねえだろ。
和美は被害者だよ。
フゥ…頑固な人ですね。
(バイブレーターの音)おっ。
そういえばさっき携帯拾ったんだよな。
(バイブレーターの音)おいおい…ほらほら出ろ。
(バイブレーターの音)はい。
弓神はいるの?今捜してます。
そう早く捕まえなきゃね。
今和美ちゃんのこと調べてる。
そうですか。
あの…。
えっ?分かりました。
何だって?和美ちゃん自供しました。
父親を殺したって。
あっそう。
でも当時12歳だったため罪には問われないそうです。
(おえつ)羽生君。
今名前呼びました?時間がない。
相方に捕まるんならしょうがねえよ。
弓神さん…。
早くしろ。
無理ですよ。
法にのっとって犯人を逮捕するのがお前の仕事だろ。
ハァ…。
弓神適当。
虚偽公文書作成罪で逮捕します。
おい時間も言え。
24時3分。
えっ?24時3分?はっ?あっお前…お前嘘泣きだったのか!お前だましたなおい!ハハハハハ!これ時計壊れてんだよ。
くそっ何なんだよお前!俺横島捜してくるからな。
はあ!?待てよおい!冷たっ。
レンズにじませてんじゃねえよ。
すいませんお客さん!これ渡しといてくれっていつものひげの人が。
あの人刑事さんなんすよね。
じゃこれで。
ありがとう。
・
(犬の鳴きまね)
(犬の鳴きまね)ガイ者の夫にはアリバイがありました。
(多々木)でも何か怪しいんだよな。
(町尾)任意同行も拒否してます。
勝手に家宅捜索できれば一発なんですけどね。
(菅能)弓神じゃあるまいし。
・
(ブザー音)
(アナウンス)236事件発生。
(菅能)急いで。
(多々木・町尾)はい。
(菅能)羽生!
(アナウンス)犯人は現金輸送車を襲い8億円を強奪。
(刑事)この山小屋に強盗グループが逃げ込んだので警察官たちが包囲してます。
分かりました。
町尾さんは玄関側に。
多々木さんは風呂場側に。
自分テラス側に回りますんで突入の指示待ってください。
(多々木・町尾)了解。
ご苦労さまです。
あっ!シーッ。
「あっ」じゃねえよ。
挨拶。
たばこ。
ああ。
ながれ町交番勤務弓神巡査です。
普通辞めますよね。
おいしいから辞めません。
懲戒免職免れても依願退職するでしょ。
おいしいから辞めません。
本当はまだ横島のこと追ってるんじゃないですか?ただただおいしいからです。
で状況は?出入りできる10カ所は全て施錠されてますね。
施錠…。
開けてこい。
悪いなぁ刑事君。
行け。
はい。
まだ童貞ですか?おいやめろ!2017/12/14(木) 22:00〜22:54
関西テレビ1
[終]<木曜劇場>刑事ゆがみ #10[字][デ]【最終回!弓神の封印された闇が今解かれる…】
遂にロイコ編完結!?警察の前から姿を消した弓神…彼は一体何を隠し続けているのか?明らかになる封印された闇、そして遂に宿敵との因縁の戦いが始まる!!
詳細情報
番組内容
弓神(浅野忠信)は、ヒズミ(山本美月)が意識不明のまま収容された病院に現れたのを最後に、羽生(神木隆之介)たちの前から姿を消す。うきよ署では、ドライブレコーダーの映像などから、資産家の元医師・薮田恒男(渡辺哲)を殺害したのは、死んでいるはずの作家・横島不二実(オダギリジョー)であると断定し、捜査を開始する。横島は、7年前に自らの小説『ロイコ』になぞられた殺人事件を自演し、河合武(渋川清彦)・伊代
番組内容2
(酒井美紀)夫妻を殺害していた。そのときに生き残ったひとり娘がヒズミだった。横島は、逮捕される直前に焼身自殺したはずだったが、その死は、弓神によって偽装された可能性が高かった。
それから数日後、ヒズミが突然病院からいなくなる。筆談用のボードには「もう元気になりました」という文字と、ロイコ事件で殺害現場に残されていたものと同じカタツムリのマークが描かれていた。同じころ、漫画喫茶にいた弓神は『ロイコの
番組内容3
部屋』サイトで「空飛ぶサンタを見たい人募集。豪傑で強靭な男性優遇」という募集告知を見つける。横島が書いた小説『聖なる夜空にサンタが舞う』の中にも「豪傑で強靭な男たちがやってきて、その刑事を襲った」という描写があった。弓神の行方を追っていた羽生は、漫画喫茶でようやく彼の身柄を拘束する。そこで弓神は、横島がまだ犯行を続ける気でいることを羽生に告げた。「お前か俺のどっちかが狙われているんだよ」と。
出演者
弓神適当: 浅野忠信
羽生虎夫: 神木隆之介
氷川和美(ヒズミ): 山本美月
多々木挙男: 仁科貴
町尾守: 橋本淳
・
菅能理香: 稲森いずみ
ほか
スタッフ
【原作】
井浦秀夫「刑事ゆがみ」(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載中)
【音楽】
菅野祐悟
【主題歌】
WANIMA「ヒューマン」(unBORDE/Warner Music Japan)
【脚本】
倉光泰子
大北はるか
藤井清美
【プロデュース】
藤野良太
高田雄貴
【演出】
西谷弘
加藤裕将
宮木正悟
【制作】
フジテレビ
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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