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天空の山城「備中松山城」の絶景と小京都・高梁の町をレトロ散歩

2017.12.13

備中の小京都・岡山県高梁(たかはし)市。ここは、冬の朝、雲海に浮かぶ幻想的な「備中松山城(びっちゅうまつやまじょう)」や、その麓に広がる城下町の町並みが楽しめる、隠れた名観光地。今回は女子におすすめなレトロカフェのランチや話題の新スポットなどもあわせて、高梁のまちの魅力を再発見してきました!

▲天柱山 頼久寺(らいきゅうじ)の庭園でほっと一息

一生に一度は目撃したい。雲海に浮かぶ山城

日の出前に起きて、目指すは岡山県高梁市。岡山市と鳥取県米子市を結ぶJR伯備線に乗り、岡山駅から約40分の「備中高梁駅」で下車します。ここでは毎年9月下旬から4月上旬ごろ、明け方から朝8時くらいまでの間にだけ、運が良ければ雲海に浮かぶ「備中松山城」を見ることができます。
▲「備中松山城雲海展望台」から備中松山城のある臥牛山(がぎゅうざん)を望む

美しく幻想的な雲海と備中松山城のコラボレーションを見るには、備中高梁駅から車で20分ほどのところにある「備中松山城雲海展望台」がおすすめ。展望台へのアクセスには観光乗合雲海タクシー(往復1名税込1,500円・要予約)を使うこともできますので、車がない方でも安心です。
▲この日は、運良く見えました!手前の峰に見えるのが「備中松山城」

流れる雲海の中に姿を見せる備中松山城。その幻想的な風景に、ただただため息。これは一見の価値ありです。わざわざ早起きした甲斐がありました!

気になるのは雲海の発生条件。高梁市観光協会の井上さんに伺ったところ「早朝に天候がよく、朝方と日中の気温の差が大きい日です。天気予報を見て『最低気温が低い日』を狙うと出合える可能性が高いです」とのこと。要チェックです。
▲今回の旅では特別に、高梁市観光協会の井上さんにアテンドいただき、高梁の魅力を発掘してきました!

悠久の歴史を物語る天空の「備中松山城」へ

さて、運良く雲海に出合えた筆者は、天守閣をさらに間近で見るため、先ほど眺めた備中松山城へ向かいました。
▲高梁市街の北端にある標高430m「臥牛山」の頂上付近を中心に、その全域を城塞としたのが備中松山城

備中松山城は、言わば、山全体がお城だということ。歴史は長く、鎌倉時代にはじまり、江戸時代の1683(天和3)年に天守閣や城壁などが修築され、当時の姿そのままで現存しているそうです。天守閣が現存する山城は、全国で唯一ここだけとのことで、自然と期待も高まります。
▲天守閣への道はまるで登山!雲海が出た日は霧の中を進みます

なお、備中松山城雲海展望台から5合目の「城見橋公園駐車場」までは、車で約40分(備中高梁駅からは約10分)のアクセス。そこから8合目の「ふいご峠駐車場」への登城整理バスに乗ります。

車がない場合は、備中高梁駅から備中松山城観光乗合タクシー(要予約)に乗ってふいご峠に向かう方法と、路線バス(期間限定)で城見橋公園駐車場へ行き、そこから登城整理バスに乗る方法とがあります(登城整理バスは季節により運行状況が異なります。詳しくはこちら)。
▲雄大な自然を満喫でき、さらに気分もリフレッシュ!

ふいご峠からは徒歩約20分で、天守閣にたどり着きます。しっかり登るので、靴はトレッキング向きのものがおすすめです。
▲これが天守閣!木造本瓦、二層二階の建物は凛とした佇まいで、しばらく見入ってしまいました

江戸時代の面影を残す城下町・高梁を散歩する

山陽地方と山陰地方を結ぶ要衝であった備中松山城。山を下りて麓に着くと、その城下町の様子を窺うことができました。
▲昔の面影を今に残す城下町。小京都の雰囲気を感じながら町歩きを楽しめます
まず向かったのは「天柱山 頼久寺」。1339(暦応2)年、足利尊氏が安国寺として建立した由緒正しい禅寺です。
▲ヨーロッパの庭園を参考にデザインされたというモダンな枯山水庭園

人々を魅了するのがこの「頼久寺庭園(鶴亀の庭)」。備中国の代官を務め、江戸初期の作庭家としても名高い小堀遠州(こぼりえんしゅう)が手がけた枯山水庭園(禅院式枯山水蓬萃庭園)で、国を代表する庭園の一つに数えられています。
▲静けさと美しさが共存する庭園で、山歩きの疲れが癒されました
▲5月下旬には、サツキの花を見に多くの観光客が訪れるそう(写真提供:晴れらんまん岡山旅ネット)

四季折々に表情を変える日本庭園は、何度でも訪れたい場所です。
続いて、頼久寺から歩いてすぐの「紺屋川(こうやがわ)美観地区」へ。伯備線に沿って流れる高梁川の支流・紺屋川は、かつて備中松山城外堀の役割を果たしていました。川沿いには桜や柳の並木道が続き、情緒豊かな景観を楽しめます。
▲「日本の道100選」にも選ばれている
▲岡山県最古の教会、「高梁キリスト教会堂」は明治22(1889)年の建築(9:00~17:00見学自由※日曜の午前中除く)

玄関ポーチの上に屋根付きのバルコニーが乗った玄関が特徴的な高梁キリスト教会堂も。県の史跡に指定されています。

大正レトロな古民家カフェでランチをいただく

早朝から歩き回っておなかが空いたところで、お待ちかねのランチタイムです。

紺屋川美観地区から歩いて約15分(車で約5分)のところにある「café de 紅緒(カフェ・ド・べにお)」へやってきました。
▲レトロな外観!

このお店は、大正時代の町家を改装した古民家カフェ。どこか懐かしい雰囲気で迎えてくれました。早速店内に入りましょう。
▲おしゃれな家具の数々!中庭もあります

大正レトロな店内はテーブル席と座敷席の両方があり、歩き疲れた筆者は迷わず座敷席で足を伸ばしてくつろぎました。
▲コーヒーは店内で自家焙煎。オリジナルの紅緒ブレンドコーヒーは400円
▲本日のランチはベーコンと旬野菜のクリームパスタ(スープ・バゲット・サラダ・ドリンク・デザート付き)1,030円

ゆったりと落ちついた雰囲気で、優雅にランチタイムを過ごすことができました。
本や雑誌など蔵書が多いのも嬉しいポイント。時間を忘れてのんびりしてしまいました。

※価格はすべて税抜です。

話題の新スポット「高梁市図書館」へ

心もおなかも落ち着き、ひとしきりのんびりしたところで、旅の起点・備中高梁駅に戻ってきました。

隣接する「高梁市図書館」は、今話題の新スポット。こちらにある「高梁市観光案内所」では、お土産もゲットできるので、旅の終わりに立ち寄るのがおすすめです。
▲駅直結の複合施設内にある

高梁市図書館は、2017年2月に「カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社」が運営する図書館として、全国で4番目に誕生しました。2階から4階が図書館で、2階には高梁市観光案内所や蔦屋書店、スターバックスコーヒーが入っています。
▲入口向かって左手が観光案内所。岡山県内の感度の高いお土産が取り揃うコーナーがあり、ここでお土産を買うのがおすすめ
▲蔦谷書店には売れ筋の本はもちろん、高梁市や岡山県のマニアックなガイドブックも豊富に取り揃う
▲2階~4階は図書館フロア(全国からどなたでも貸出ができます)。まるで高級ホテル!

お土産をゲットした後は、スターバックスで買ったコーヒーを片手に、図書館で電車の時間までのんびり過ごしました。
大自然を満喫し、レトロから最新カルチャーまで取り揃う城下町・高梁。小さなまちなので移動も忙しくなく、コンパクトに見て回れるところが気に入りました。思い立ったらすぐに行けて、手軽にディープな旅気分を楽しめる。高梁はそんな魅力あるまちでした。

撮影:片岡杏子
ココホレジャパン

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