かるび(@karub_imalive)です。
2017年も、残すところあとわずかになりました。皆さんは、年末年始や、お正月休みの予定はどう過ごされる予定でしょうか?僕は、いつも通り年末・年始も変わらず美術館に通い、映画館に行き、ブログを書いていると思います^_^;
ところで、年末年始・お正月も、映画館は年中無休で営業中です!今年はブラック企業による残業問題が大きくクローズアップされたこともあって、デパートや小売店でも、正月休みを取るお店が増えてきていますが、映画館に限っては、1月1日からガッツリ空いていますね!(本当に大変だと思います・・・)
ということで、せっかくの年末年始を映画館で過ごすとしたら、どんな映画が公開されているのか、先回りして調べてみました。その中から、ある程度全国規模で公開されていて、内容が期待できそうな年末年始・お正月映画を洋画・邦画の中から20作品選んでみました。(最初はベスト10にしようと思ったのですが、面白そうなのが結構あったのでついつい・・・^_^;)
それでは、いってみましょう!
1.年末年始・お正月映画を選んだ基準・定義
本エントリでの「年末年始・お正月映画」の定義ですが、基本的には、
・「映画館で上映予定の、日本初公開作品」
・「全国規模で公開予定であること(15館以上)」
という基準で選んでみました。
また、記事をアップした12月14日時点で、インターネットにて【定価】で正規の「前売券」が買えるものは購入リンクを設置するとともに、関連するガイドブック・ノベライズ・過去作品なども簡単に紹介しています。
便宜上、「洋画」「邦画」と2種類に分けて紹介していきますね。
2.年末年始のオススメ映画<洋画編>
「スターウォーズ 最後のジェダイ」
12月15日公開予定の、スター・ウォーズ最新作8作品目。すっかり毎年年末に全世界同時公開されるのが恒例となりましたが、やはりこの冬一番の話題作であることは間違いありません!今作では、老境に達したルークが再び戦いの最前線に帰ってくるのか、誰が「最後のジェダイ」なのか、本当に楽しみです!
オリジナル・サウンドトラックも、映画公開前から早くもベストセラーです。良い映画の良い映画音楽は、少し予告編を見ただけでも何となく「これは買いだな!」ってわかりますよね?!
「オリエント急行殺人事件」
約45年ぶりに劇場版としてリメイクされた、アガサ・クリスティの原作「オリエント急行の殺人」を映画化した作品です。今回のポアロはヒゲの増量ぶりが凄い・・・(笑)超豪華キャストと、美しいロケ映像も圧巻です!「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」で主役・レイを演じているデイジー・リドリーが、こちらでは全くイメージの違う若き美人教師を演じています!
原作も読み応え抜群!映画と小説では、若干描写や設定が違っていますので、映画と小説、両方を比べてみるのも面白いですね!
「キングスマン:ゴールデン・サークル」
お正月の洋画定番といえば、やはりスパイ・アクションものですよね!今年は「007」「ミッション・インポッシブル」の上映はないですが、替わりに「キングスマン」の続編が待っていました!予告を見る限り、前作に続いて、荒唐無稽でスケール感のでかい派手なスパイ・アクション映画に仕上がっている感じで、これは期待できそう!
12月末には、先行してノベライズ作品も出版が決まっています。最近、洋画のノベライズは竹書房が本当に翻訳を頑張ってくれるので、原作・ノベライズを必ず読み込む僕としては助かります!
「カンフー・ヨガ」
11月頃から予告編が映画館でかかるようになって、そのタイトルのベタすぎるダサさと、その反面妙なスケール感の大きさに、すごく興味を惹かれた正月向けのコメディ・アクション映画。ジャッキー・チェン主演で、中国で280億円の超メガヒットとなった話題作です。Oricon.co.jpの解説によると、
『インディ・ジョーンズ』、『ワイルド・スピード』、『300スリー・ハンドレッド』という3つのアクション映画を掛け合わせたようなものにカンフーとヨガが加わり、さらには歌って踊るインド映画の要素まで入っているという。
だそうです・・・。どんな映画なんだ一体。超見たい(笑)
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「バーフバリ 王の凱旋」
2015年に公開された前作「バーフバリ 伝説誕生」が、インドでの歴代最高の興行収入を記録し、日本でもカルトな人気を博したインド映画の歴史大河ファンタジー。その第2弾が、2017年末に日本にも上陸します。
VFX、制作予算、スケール感、ともにハリウッド作品に負けない凄い作品になっていそうですし、この映画のためだけにわざわざ架空の「キリキリ語」という言語まで作られるほど、細部まで拘った設定・演出も見どころです!
こちらは、話題となった前作のブルーレイ。これで復習をしてから2作目に臨めば、より楽しめそうですね!
「フラットライナーズ」
1990年に、主演:キーファー・サザーランド、ジュリア・ロバーツらで公開された作品の27年ぶりのリメイクとなります。興味本位で、特殊な装置を使って臨死体験を繰り返し体験した5人の医学生が、やがて現実世界で悪夢のような出来事を体験していくというホラーテイストのサスペンスです。
前作に引き続き、キーファー・サザーランドが出演していますね。個人的に凄く興味をひかれているので、必ず行こうと思っているのですが、ソニーさんもうちょっと予告編を力入れて作ってくださいよ・・・30秒の予告1本ってやる気あるの・・・。
1990年の前作は、ブルーレイやDVD、配信等、各種フォーマットでリリースされています。こちらと見比べてみるのも面白いですよね。
「 IT/イット”それ”が見えたら、終わり。」
11月3日に公開されると、ジワジワと口コミで中高生にまで人気が広がって、とうとうお正月明けまで上映が延びるロングラン公開となりそうです。アメリカの田舎町で27年周期で繰り返される惨劇に立ち向かう少年たちの冒険を描いた作品。
一応ホラー映画という位置づけですが、「グーニーズ」や「スタンド・バイ・ミー」といった青春映画的な要素のほうが強いかもしれません。いずれにしても、感情を強く揺さぶられる傑作であることは間違いありません!
この年末年始で時間のある時こそ、スティーブン・キングの原作に挑戦するには丁度よいかもしれません!全部読みましたが、4巻で2000ページって、地獄でした・・・早くも次作(完結編)の公開が2019年に決定していますので、それまでに1990年の過去作や、超大作である原作を読んでおくのもいいですね。
「否定と肯定」
映画評論家・町山智浩氏も絶賛。アメリカでの実話をベースとした歴史検証・法廷サスペンス映画です。ナチス・ドイツによる大量虐殺「ホロコースト」の有無をめぐり、ある男が大学教授を提訴する場面からスタートした法廷劇は、二転三転して意外な決着を迎えます。鑑賞後、私達の歴史観や価値観を大きく揺さぶられる問題作です。シリアスで重厚な作品が見たい人はこちらがオススメ!
映画のベースとなったドキュメンタリー作品です。映画内では時間の尺から省略された部分も全て味わうことができます。映画鑑賞後こそ、読みたい原作。
「ユダヤ人を救った動物園」
第二次世界大戦中、ソ連軍やドイツ軍に迫害されたユダヤ人を、自らの経営していたポーランド・ワルシャワ市内の動物園に匿い、命をかけて救い出したある女性の勇気ある行動を描いた、実話ベースのストーリー。
戦後70年が経過し、戦争の記憶が風化していく中で、「シンドラーのリスト」や「杉原千畝」といった、戦争中での名も無き人々に焦点を当てたエピソードが、映画化されることによって、こうしてしっかり後世に残っていくのは素晴らしいですね。
こちらも、映画化されるベースとなったドキュメンタリー作品の普及版が映画前に出版されています。映画と合わせて読むと、より深く作品を理解できそうです。
「彼女が目覚めるその日まで」
クロエ・グレース・モレッツが主役の、実話ベースに基づいた「難病物」映画。アイドル俳優が演じていますが、スイーツ系と言うよりは、ドキュメンタリーに近いタッチです。奇しくも、体内で生じた抗体が脳へ作用し、異常行動や昏睡状態を招く「抗NMDA受容体脳炎」という脳の奇病は、同日公開の映画「8年越しの花嫁」で描かれる病気と全く同じです。日米同時に同じテーマで公開された映画を見比べてみるのも面白いかもしれません。
こちらも、家族の闘病記ドキュメンタリー「脳に棲む魔物」が翻訳されて日本でも発売されています。通読してみると、本人もそうですが、看病する家族達の苦闘も並々ならないものがあることがわかります。
「謎の天才画家ヒエロニムス・ボス」
15世紀、レオナルド・ダ・ヴィンチがイタリアで大活躍していた同時期に、オランダでも一人の天才画家、ヒエロニムス・ボスが活躍していました。本作では、そんな謎多き画家、ボスの残した最高傑作「快楽の園」を丁寧に紐解くことで、彼が絵画を通して何を表現したかったのか、どんな人生を生きたのかを明らかにしていきます。今年最高レベルに難易度の高いアートドキュメンタリーですが、劇場で見る価値はあります!
「快楽の園」についてのいわゆる学術的な「ネタバレ本」。映画鑑賞と合わせて、本格的にヒエロニムス・ボスの世界に入っていくなら、避けては通れない良書です!
「ブライト」
洋画最後に紹介する作品は、映画館ではなく、Netflixでの公開映画作品。すでに劇場やTVでも大量にCMが入っていますが、独自コンテンツの作成・配信に力をいれるNetflixが約110億円をかけて制作したと言われる超大作です。(配信オンリーの作品に110億円ですよ?!)
監督には「スーサイド・スクワッド」のデイビッド・エアーを迎え、主演にはウィル・スミスが抜擢された本作は、ロサンゼルス警察を舞台としたファンタジー・アクション映画。ウィル・スミスと、オークの相棒(!)が、犯罪捜査のため活躍するストーリー。映画内では、銃やアクションだけでなく、魔法(!)も使って事件の解決にあたるそうです(笑)しかし、予告を見る限り、世界観や街の退廃的な雰囲気などは、主演が同じということもあって「スーサイドスクワッド」そっくりですね・・・。
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3.年末年始のオススメ映画<邦画編>
「DESTINY鎌倉ものがたり」
「ALWAYS三丁目の夕日」シリーズや、「海賊とよばれた男」の山崎貴監督が制作した、得意のVFX/CGを駆使して、鎌倉を舞台とした、コメディ色の強い和製ファンタジー。家族で揃って冬休みの時期に劇場で見れるように、過激なアクションや恋愛要素は薄めですが、作り出された映像表現やストーリーもよく練り込まれていて、お正月映画にふさわしい作品になっています。
上記で紹介したノベライズ・ガイドブック以外にも、西岸良平によるマンガ原作「鎌倉ものがたり」(既刊34巻)やそのダイジェスト版など、様々な派生商品が発売されています。
「鋼の錬金術師」
2017年、「銀魂」「東京喰種」「ジョジョ」「斉木楠雄の災難」と、少年誌からの大型実写映画化が続きましたが、そのトリを飾ったのが本作「鋼の錬金術師」。
予算的にも世界観的にも非常に実写化は困難を伴ったようで、公開後から賛否両論の問題作扱いを受けています(笑)それでもオールイタリアロケを敢行し、こだわり抜いたCGは劇場で見ておく価値はあると思います。劇場特別付録配布の第2弾も12月下旬からスタートしますよ!
原作1巻~10巻までのプロットをベースとして、オリジナル要素を付加した脚本に仕上がった今回の実写版でしたが、ちょっと編集段階で変なところを切りすぎていて、ストーリーがわかりづらいところがありました。このあたりは、ノベライズ版を読むと、きっちり理解できます。すでに実写版続編の制作も濃厚なようなので、原作やノベライズをしっかり抑えておくのも良いかもしれませんね。
「嘘八百」
売れない陶芸家と、落ち目の古美術商がタッグを組んで、利休の使用した茶碗の贋作を作って一儲け企む、正月らしいドタバタ古美術コメディ。主演の中井貴一は、2016年11月の映画「グッドモーニングショー」以来、再びコメディ作品での主役登板となりましたが、予告を見る限り非常にいい味を出しています。これは見に行くつもりです!
ノベライズを読む限り、古美術や骨董の裏側が面白おかしく描かれているため、日本画や工芸系のアートファンにも楽しめる作品だと思います。
「映画妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活」
ブームが完全に収束し、グッズ売り上げ・映画興行収入が明らかに右肩下がりとなる中、過去作において斬新な取り組みを続けてきた劇場版「妖怪ウォッチ」ですが、とうとう今年は鬼太郎とのコラボや、キャラクターイメージの一新を図るなど、自ら世界観をぶち壊す暴挙に(笑)
僕の息子などは、フライヤーを見て「いきたくなーい」と今年は見送りムードですが、だからこそ、ここは映画ファンとして、骨を拾ってやろうと思っております(笑)
ある意味、問題作として注目してます!
「未成年だけどコドモじゃない」
女子中高生をターゲットとした王道の恋愛スイーツ映画の決定版。まぁまぁかわいい女子1人(平祐奈)を若手ジャニーズ2人が取り合うという、伝統的な三角関係が描かれます。若い人の感性に合わせた恋愛コメディを得意とする英勉監督なので、お正月からポップコーン片手に、頭空っぽにして楽しめる作品になりそうです。
秋はスイーツ映画は全滅に近いほど厳しい動員・興収だったようですが、この「みせこど」は内容的にも興収的にもそこそこ期待できそうなんじゃないでしょうか?
でもこれ、オッサン一人で行くと映画館、メチャクチャ居心地悪いんだよな~^_^;
原作は、全5巻完結と、大人なら数時間で読み切れる分量なので、予習・復習に全巻一気読みしてもいいですね。なお、ノベライズも通常版・ジュニア版と2タイプ出ており、この映画にかける東宝・小学館の期待の大きさが伝わってきます。
「リベンジgirl」
東大主席卒業&ミスキャンパス優勝経験もある才女ながら、最悪な性格が災いして人生が上手くいかない、桐谷美玲扮する主人公が、人生に「リベンジ」して総理大臣を目指す、という、正月らしいハチャメチャなコメディ映画。
それって、前作の「ヒロイン失格」とキャラがあんまり変わらんやん(笑)と思ったのですが、でも前作の桐谷の振り切った演技がもう一度見れるなら、劇場で笑い転げてもいいかなと、ムビチケに手が出そうになっております(笑)
直前にノベライズ作品も発売となる予定です。あらすじを読む限り、映画からノベライズを書き起こすのが非常に難しそうな作品ですよね(笑)
「勝手にふるえてろ」
松岡茉優扮する、26歳処女のオタク中二病の主人公に、ある日突如恋人候補が現れ、中学時代から片思い中だった理想の彼氏「イチ」と現実の彼氏候補「ニ」の間で揺れ動く日常を描いた作品。意外にも、松岡茉優はこれが初主演だそうです。私生活ではオタクそのものだという彼女にぴったりな主演作ですね。
原作小説は、綿矢りさの独特の文体で、主人公・ヨシカの一人称目線でストーリーが展開していきます。奥手で不器用な元オタク女子が、少しずつ恋愛の現実に順応していき、自分の世界を広げて行こうとする描写が、非常にリアル。さすがは芥川賞作家だなと唸らされます。原作、おすすめです。
「ガールズ&パンツァー最終章」
すでに劇場公開が始まっていますが、前作「劇場版」より公開館数・1人あたり入場単価が落ちている(1,800円→1,200円)にもかかわらず、興収は前作超えをしているという人気ぶり。グッズ列も非常に賑わっていて、根強い・・どころか、逆にさらにファン層が拡大している現実がよく分かる映画公開となりました。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか?記事をまとめながらも、年末年始も要注目の良さそうな映画が結構あるなぁと見てました。円盤発売や配信スタートを待つのもいいですが、やっぱりデカいスクリーンと気持ちの良い音響で見ると、印象がぜんぜん違ってきます。是非、正月はみんなで映画に行きましょう!
それではまた。
かるび