神社にジャンボ羽子板を飾りつけ

ことしも残すところ2週間あまりとなり、福井市の神社では、来年のえと「戌」が描かれた巨大な羽子板の飾りつけが行われました。
福井市の神明神社では、毎年、年の瀬のこの時期に翌年のえとが描かれた巨大な羽子板を飾りつけています。
14日は、羽子板を製作した業者が、高さ3メートル50センチ、幅1メートル、重さ10キロの羽子板を拝殿の柱にくくりつけました。
羽子板には破魔矢が飾り付けられた白い親犬と子犬などが描かれていて、犬は多くの子どもを産み、安産や子孫繁栄の象徴と言われているため、子宝に恵まれるようにという願いが込められているということです。
この神社では、東日本大震災の翌年から復興への願いも込めて「魔よけ」の道具としても知られる羽子板の飾り付けを続けていて、最後に神職が新年の厄除けの願いを込めて祝詞を読み上げ、羽子板を清めました。
神明神社の神職、宮田京さんは「参拝者には羽子板を見て正月の風情を感じていただくとともに、たくさん子どもを産む犬のように、来年はより世の中が繁栄し、愛情に包まれる1年になってほしい」と話していました。
神明神社では正月3が日に例年並みの約10万人の参拝者を見込んでいて、羽子板は来年2月3日まで飾られるということです。