ミスボド主催の秋山です、こんにちは。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、長らくミスボドの会場として使っていた大田区民センターが、2018年3月末をもって閉館となります。それに伴い、少しだけ雑談させてください*1。
ミスボドの始まり
色々なところで何度も書いてきたので、既に読み飽きたという方もいらっしゃるでしょうが……まあ、書かせてください。
秋山は幼少期をUSAで過ごしたので『モノポリー』、『クルー』、『カタンの開拓者たち』、『人狼』といったゲームには小学生の頃から親しんでいました。クリスマスプレゼント等でゲームを買って貰うことも多く、特に『クルー』と『カタンの開拓者たち』は、妹たちと100回は遊びました。
帰国してからはデジタルゲームに傾倒していましたが、2010年頃にライトノベル繋がりで交友のあったリッパーさん主催のゲーム会に参加したことをキッカケにボードゲームに熱を入れるようになりました。ゲーム会にゲームを持ち込むためにキャリーを買ったり、仕事帰りにそのまま友人宅に泊まり込んで、一晩中『ドミニオン』に興じたこともありました。
月に一度のリッパーさんの会だけは飽き足らず、他のゲーム会にも参加したかったですが、当時はボードゲームカフェなどのオープンな場は、ほとんどなくて、ゲーム会も不透明な運営が多く、単身での参加には抵抗がありました。
好んで参加させていただいていたのは、まんまるさんと高円寺盤遊会さんです。
どちらも素晴らしい会でしたが、ドア・ツー・ドアで往復3時間ほどの距離があり、移動時間がもったいない! そう考えて、自宅の近くでゲーム会を開催することにしました。
記念すべき第1回「ミスボド」は、こうして2012年4月に開催されました。
大田区民センターの第1教室を借りての開催でした。
参加者は計23名。
ミステリ繋がりで知り合ったマツダさんと、前述のリッパーさんに協力をお願いし、なるべく参加者を暇させないようにせっせとインストしました。
ミスボドの成長
自分が遊ぶために始めたミスボドでしたが、元々、インストするのが好きだったこともあり、来てくださった方になるべく楽しんでもらうよう努力しました。また透明性の高い運営を心掛けた結果、おかげさまで毎回、参加者は右肩上がりに増えていきました。
ここらへんの成長していく感じや、自分なりの分析は、当時に書いた記事を紹介することでかえさせてください。今、読み返すと、意識が高い系な上、若書きなので気恥ずかしくはありますが……。
www.unjyou.com
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過去の記事なんて読んでる暇ない! という方のために、ざっくりまとめますと、だいたいこんな感じです。
・初心者や女性を含め、居心地の良い空間を作ることを意識した。
・会の様子を写真入りで紹介し、どういう会なのかを分かりやすくした。
・気に入ってくださった方の口コミで、さらに参加者が増えていった。
・ゲームを持ち込んでくださる方が増えたことで、多様なゲームが遊べるようになった。
・参加者が多いので、どんなゲームでも待ち時間なく短時間で立つようになった。
だいたい、こんなところでしょうか。
・会費が300円と安い。
・蒲田という立地は東京都からも神奈川からもアクセスしやすい。
というのもあるかもしれません。
後は、自分で書くのはおこがましいですが、
・主催の人柄。
みたいのも、なくはないかもしれません。
ミスボドの停滞
250名ほどをピークに参加者数は減少していって、ここ1年は150名から200名の間をうろうろしています。
施設の関係上、250名以上を受け入れるのは難しいことに加え、都内を中心にゲーム会の数が急増し、ゲームカフェなども生まれたことによって、ゲームを遊ぶひとは増えているものの、その向かう先が分散しているのでは? と考えています。
面倒になってしまい、最近はまとめていませんが、下記のページで第60回までの参加者数は確認可能です。
mysboard.hatenablog.com
停滞、と書きましたが、150名以上でも充分に多く、活気を感じる次第です。
ずっと参加してくださっている方には感謝しかありません。時々、以前は通ってくださったのに、最近は来ていただけない方がいることに気付き、ちょっと残念に思いますが、違う場所で遊んでいるのを見かけますと嬉しく思います。
ミスボドの魅力
ひとによってミスボドの魅力は異なるでしょうけれど、一参加者の気持ちになったとき、やっぱり多様なゲームがあって、すぐにメンバーが集まって遊べることは大きな魅力だと思います。
普段のミスボドにおいて、秋山はだいたい受付にいて遊ばないのですが、年に2回、ゴールデンウィークのタイミングで開催するミスボドGW、そして年末のタイミングで開催するミスボドぷちと称して、受付から離れて、遊ぶことに専念する会を開催しています*2。
この2日間は、終わったときに二次会の居酒屋でビールを飲みながら、
「今日は、楽しかったなあ」
と、しみじみします。
同時に、毎月、参加者としてミスボドを楽しめる方を羨ましく思います。
これは母数の魅力ですよね。持ち込まれるゲーム数も、参加している人数も多いので、ミスマッチが起きる確率が低いわけです。もちろん、不幸な出会いやすれ違いもあるでしょうが、その発生確率は低いでしょう。
大人数ゲーム会としてのミスボドの消失
冒頭に記載した通り、2018年3月をもって大田区民センターが閉館します。
4月以降はJR蒲田駅の東側にある消費者生活センターでミスボドは継続予定ですが、こちらは大田区民センターと比較すると、
・部屋数が少ない。
・競争率が高い。
という問題があります。
首尾よく複数部屋を抑えることができれば、150名くらいは募集できるかもしれませんが、運が悪いと100名を割り、50名ほどしか募集できなくなる可能性があります。
こうなるとミスボドの在り方と言うか、その価値は、大きく変わることでしょう。
大局的には影響はない、と信じています。
現在は、参加者がミスボドに取られるので、ミスボドと同じ日にゲーム会は開催しない、という方がおられる様子ですが、ミスボドの募集人数が減ることによって、ミスボドに行けなかった方が来られるように会を開催しよう、となることでしょう。
ゲームカフェの類も増えていくことでしょうし、その日、遊べる場所に困ることはないです。
しかし、おそらく、ここから先、毎月、150名以上が集まる大人数ゲーム会は、もう生まれ得ないのでは? と思い、そのことを少しだけ残念に感じます。
残り3ヶ月、よろしくお願いします
約3年ほどの期間ではありましたが、毎月、150名以上が集まる大人数ゲーム会を提供して、日本のボードゲームの流れに貢献できたかもしれないことを誇りに思うと同時に、参加してくださった方、応援してくださった方に感謝するばかりです。
この場を借りて厚く御礼申し上げます。
大田区民センターの閉館まで残り3ヶ月となります。
1月20日、2月10日、3月24日。
是非、多くの方にお越しいただき、おそらくは最盛期となるでしょうミスボドを目に焼き付け、思い出として大事にしていただければ幸いです。
なんか……このように書くと、まるでミスボドが終わってしまうみたいですが、前述の通り、2018年4月以降もミスボドは、消費者生活センターで続いていきます。どれくらい応募人数が減ってしまうかは分かりませんが、その後もミスボドをご愛顧いただければと願います。