2017.12.10

勝利のために理想のプレーを捨てた本田、予想していた「大一番でのあるある」とは

本田圭佑
後半途中から右FWに回った本田。状況に合わせたプレーでチームをコントロールした [写真]=Getty Images
サッカー総合情報サイト

 MF本田圭佑が所属するパチューカが、120分の死闘を制して準決勝へと進んだ。

 9日にFIFAクラブワールドカップUAE 2017準々決勝が行われ、北中米カリブ海王者として参戦したパチューカ(メキシコ)はアフリカ王者のウィダード・カサブランカ(モロッコ)と対戦。延長戦の末に1-0の完封勝利を収めた。本田が有料メルマガコンテンツ『CHANGE THE WORLD by KSK』で試合を振り返った。

 トップ下で先発した本田は、すぐにチームの異変に気づいたという。「想像はしていたんですよ。『大一番でのあるある』ってやつなんですけど、普段の力の半分も出せないっていう。みんなこういう大舞台は初めてなんで。僕もそういう経験があって、そういうプレーをしたことが何度もあった。案の定それが起こったんですね」。序盤は特に、緊張やプレッシャーから普段通りのプレーができないでいた。そして、その質は本田が想定していたよりも「さらに下回っていた」と話す。

 チームが本来の力を発揮できない状況で、勝つために何をすべきか。31歳のMFは「自分が準備していた理想のプレーを、前半のうちに全部捨ててしまって、やれることから着実にやろうっていうスタンスにした」とこれまでの経験値をいかんなく発揮する。「起点になったりとか、ボールを受けるために後ろに下がったりとか。いろいろやれる範囲でやろうと、前半の途中から考えを切り替えましたね」。本田はボールをキープしながらチームに落ち着きや間(ま)を生み出していった。

 本田は120分間ピッチに立ち続け、勝利に貢献。次戦、南米王者のグレミオ(ブラジル)に勝てば決勝の舞台が待っている。疲労は否めないが、パチューカにはすでに1試合を消化した強みがあると本田は言う。

「硬くならずに、次はイケイケでプレーして、むしろ硬いグレミオの隙を突けるかどうかで、五分五分の勝負に持ち込めるかが決まる。もし硬い試合をまたやったら、隙をどんどん突かれる。今日は相手が相手やったから失点しなかったですけど。そんなしょうもないミスをしていたら絶対にダメですよね」

 チームとしての勝負強さを見せた初戦。次は「僕の勝負強さを見せますよ」と不敵に語った。

※本田圭佑オフィシャルメルマガの承認を得て一部抜粋、掲載しています。

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