D・カーネギー先生の名著「人を動かす」は1937年の発売以来、日本で430万部、世界で1500万部以上を売り上げ、現在も売れ続けている超ロングセラーである。
気になってアマゾンの2017年ビジネス書売上ランキングを見てみると、9位にランクインされていた。80年前に出版された本が未だに売れ続けているのだから、これがどれだけスゴイことか言うまでもないだろう。
余談だが、原書の「人を動かす」は古すぎて著作権が切れているらしく、いろんな出版社から翻訳された本が今年も出版されている。どこの出版社とは言わない。緑色のやつが元祖で創元社の「人を動かす」である。
アンニョイな午後。ワタクシが処女作として送り出した絵本「ピーマン」の売上を確認しながら頭を抱えている。未だに3冊しか売れていない。おかしい。
予定では今頃、正月をハワイで過ごす計画を立てているハズだった。何がいけなかったのか?
名著「人を動かす」を開きながらワタクシはひらめいた。閉鎖的な日本を飛び出し世界に打って出よう!昔からアメリカは日本の10年先を行っていると言われる。斬新なデザインのピーマンは、日本には早すぎたのだ。
高能力者のワタクシは、すばやくピーマンの原文をグーグル翻訳にかけて、英語版を作成した。が、誰が読んでも明らかにおかしい文章になってしまい、また頭を抱えた。
しょうがないので、海外に住んでいる友達に見てもらいながら直してもらい、ネットで工作員に相談するなどしてなんとか英語版「P-man」を完成させた。
翻訳のポイント
原書の雰囲気を残したまま、かつ子供でもわかるカンタンな文章にすることを心掛けた。例えば、
原文「ピーマンはからをやぶった。みなかったことにした。」
グーグル翻訳「P-man broke out of his shell. P-man decided not to see it.」
修正後「He took everything off. But it was a mistake.」
そして、なんとなくスゴイことが書いてある雰囲気を出したつもりでもいる。
原文「ピーマンはまたおちこむこともあった。でも、ピーマンだった。」
グーグル翻訳「P-man was sometimes depressed again. But P-man was P-man.」
修正後「Sometimes things were not easy. But he stayed himself.」
この部分の原文には、この絵本で唯一の読点「、」を「でも」の後に使っている。つまり「でも」の後ろの文章を、絵本の中でも特に強調したいという意図を持って使っているのだ。
そんな著者の繊細な意図をグーグル翻訳は完全に無視して、P-man was P-manなどと挑戦的な翻訳をされワタクシは赤ピーマンになりかけた。
最後のポイントは、著者なら誰しも頭を抱えるシメの文である。この一文を読者に伝えるために、作者は心血を注ぐのである。
原文「そのままでいることにした。」
グーグル翻訳を修正「P-man decided to live the way P-man was.」
⇒強い決心をした感じになってしまう。まぁいいかって感じでピーマンになったからおかしい。
ネット工作員訳「P-man goes still as he was.」
⇒ちょっとキレイ過ぎる。もっとピーマンらしくありたい。
駒場周辺にいたネット工作員訳「I prefer what I have been.」
⇒IをHeとして、一番雰囲気が近い。が、全体の子供向けの雰囲気から外れる。
マストドンで遊んでた工作員訳「I decided will be sonomama myself.」
⇒思い切って日本語を取り入れた訳。冒険的で好きだが外国人には意味不明になる。
修正後「Let's P-man Go Go!!」
⇒レリゴーからヒントを得て決定。これがいいのか悪いのか、すでに世界に発表してしまったので、読者の皆さまにお任せしたいと思う。批判は甘んじてホビヲ画伯が受けると思う。
世界で好評発売中!
そんなワケで、すでにピーマンは海を渡って全米デビューしました。
現状、全米が無視している状態ですが、ジャスティン・ビーバーに見つかって急にブレイクすると思います。
流行り出してからP-manについて知ったかぶりすると恥ずかしい思いをしますので、ぜひ今のうちにゲットしてください。
無料キャンペーンもやってます
日本語版同様、無料キャンペーンも開催中ですのでどうぞP-manをもらってやってください。アマゾンUSでも日本のアマゾンでも英語版が無料ダウンロードできますので。12月16日まで無料です。
本家アマゾン.comの販売ページ
アマゾンco.jpの販売ページ
ちなみに無料キャンペーンが終わってしまった日本語版は千円で売ってますよ!
ということで、次回作もお楽しみに。画伯がまったく仕事をする気がないのでいつになるかは知りません。