【12月13日 AFP】(更新)ツール・ド・フランス(Tour de France)通算4度の優勝を誇る英国のクリス・フルーム(Chris Froome)が、9月に行われたブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana)のドーピング検査で陽性反応を示していたことが明らかとなった。国際自転車競技連合(UCI)が13日、発表した。

 英国のチームスカイ(Team Sky)に所属するフルームの体からは、許容量の2倍のぜんそく薬「サルブタモール」が検出されたという。

 UCIはフルームに詳細な情報提供を求めているものの、出場停止などの処分は科していない。チームスカイ側は、フルームが幼少期からぜんそくを患っていたとしている。

 チームスカイは「ブエルタの最終週の間、クリスにはひどいぜんそくの症状が出ていた。チームの医師の助言に基づき、9月7日の尿検査前の期間にサルブタモールの服用量を増やしていたが、それでも許容量内だった」と主張。

 また、フルームがサルブタモールの使用を公言していたとしており、「検査結果の通知は何らかのルールが破られたということを意味するものではない」と訴えている。(c)AFP