蹴球探訪
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【格闘技】新世界王者・尾川堅一が帰国 調子ノリノリ2017年12月13日 紙面から
米ラスベガスで9日(日本時間10日)に行われたボクシングのIBFスーパーフェザー級王座決定戦を12回判定2-1で制し、日本勢36年ぶりとなる米国での王座獲得を果たした尾川堅一(29)=帝拳=が12日、羽田空港に帰国。真新しいベルトを巻いて快挙をアピールした。 WBAミドル級王者・村田諒太、浜田剛史代表-。帝拳ジムの面々が異口同音に口にした「尾川、調子に乗るだろうな」というせりふ、そのままの帰国だった。新王者は午前6時、ベルトを巻いて到着ゲートに現れると、これ見よがしにふんぞり返ってポーズ。歩き出してからも笑いが絶えない。気持ちいいぐらいはしゃいでいた。 それも当然だ。米国での日本人の戴冠は36年ぶり。ラスベガスのブックメーカーも、技巧派の対戦相手ファーマー(米国)が圧倒的優位という予想だった。そんな中、尾川は右の強打でペースを握り、歴史的勝利を手にしたのだ。 「右を効かせてビビらせたのは予定通り。倒したかったですけどね。ベルトが手元に来たときは抱きしめました」。日本で留守番をしていた4歳の長男・豹くんはテレビ電話で見たベルトに「カッコいい」と喜んだそうで、「早く直接見せたい」と、父親の顔で目尻を下げた。 だが、満足はしていない。「ベルトはスタートライン。これからはベルチェルト(WBC同級王者)やバルガス(同前王者)と戦って、来年は全勝全KOしたい。ラスベガスを経験したのでどこでも戦える。(帝拳・本田明彦)会長にも『次もラスベガスがいいです』と言ったぐらい、腹はすわっています」。ボクシングの聖地で世界を取った29歳は、ここから一気にスターへの階段を駆け上がっていく。(藤本敏和) 尾川の帰国便は大リーグ・エンゼルスと契約した大谷翔平と同じだったが、到着までそれを知らなかった。「カメラが僕の方を向いてるのを確認してポーズを取りました」と、ちゃっかり。 尾川にはこうした変な巡り合わせがあり、昨年9月の日本タイトル2度目の防衛戦の際、会場となった後楽園ホールの周囲を多くの人たちが取り囲んだ。だが、実は尾川目当てではなく、隣の東京ドームで広島カープのセ・リーグ優勝が決まり、カープファンが詰めかけていた-。尾川の初防衛は来春になる見込みだが、また野球のビッグイベントと重なるかも!?
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