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米原・関ケ原境に風力発電 東京事業者、山林で計画

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 米原市と岐阜県関ケ原町にまたがる鈴鹿山脈の山林で、東京の事業者が風力発電施設の建設を計画していることが分かった。事業者は、環境アセスメントの初期段階に当たる「環境配慮書」を経済産業省と両県や両市町など関係自治体に既に提出した。

 事業者は、再生可能エネルギーの発電施設を全国に持つ「ジャパン・リニューアブル・エナジー」(東京)。環境影響評価法に基づく環境配慮書によると、名神高速道路伊吹パーキングエリア(PA)から南に一~四キロの範囲内の山林百六十四・四ヘクタールで、風車七基を建設、最大二万三千八百キロワットを発電する計画になっている。

 配慮書は、計画地が米原市梓河内(あんさかわち)、柏原地区に近く、住宅が一キロ圏内に九十四戸、二キロ圏内に四百八十五戸あると指摘。風車の騒音や影が住民生活に影響する可能性や、国天然記念物のイヌワシやクマタカなど鳥類が風車に衝突する「バードストライク」が発生する懸念を指摘している。

 県は、来月にも配慮書に対する知事意見を決める。県エネルギー政策課の担当者は「民間事業者の取り組みだが、地元の理解を得た上で円滑に導入されることが望ましい」と述べた。

 (角雄記)

 

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