「オーケストラ(笑)はお前の指揮なんか見てねぇよ!」、いやいや、プロ奏者が指揮者をかぶりつきで見るかい!と、またド素人の戯言に付き合ってしまって萎えたのだが、もう一回自分の指揮を見直す。
いやぁ、ダメだね。
細かすぎる。
朝比奈御大がこれを見たら、怒るだろうね。
「無駄な動きが多すぎる!」と。
やっぱりアンサンブルのずれが一番怖いから、細かく振ってしまう。
そうすると奏者が窮屈に感じて、自然な流れや盛り上がりに欠けて、小さな音楽になってしまう。
日本のちょっと腕のいい指揮者にありがちなことだ。
2年前の鹿野君、江原君のリサイタルで振らせてもらった時も、同じようにしてしまった。
指揮者は交通整理じゃいけない。
今度チャンスをもらったら、ちゃんと「音楽」にしないとね。