大阪府、森友学園打診の「安倍晋三記念小学校」に難色示していた
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大阪府豊中市の旧国有地に小学校を4月に開校予定の学校法人「森友学園」(大阪市淀川区)が、府への小学校設置認可の申請前に校名を「安倍晋三記念小学校」にしたいと打診したのに対し、府側が政治的中立性を理由に難色を示していたことが1日、府への取材で分かった。学園側はその後、校名を変えて申請した。
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府私学課によると、2013年ごろ、森友学園の籠池泰典理事長から「豊中市の国有地を取得して小学校を建てたい。安倍晋三記念小学校という校名を考えている」と認可申請の方法について問い合わせがあった。
私学課は、政治的中立を定める教育基本法の規定に反する恐れがあると懸念し、「特定の政治家の個人名を校名に冠するのはどうなのか」と応じた。14年10月の認可申請時には、別の校名になっていたという。
森友学園は、安倍晋三記念小学校の触れ込みで寄付を募っていたことが2月の衆院予算委員会で判明している。
籠池氏は民放ラジオ番組で「一時期、安倍晋三記念小学校にしようとしたことがある。自民党総裁になった段階で、その話はなくなったと認識している」と説明している。