貴乃花親方が支援者に送った決意表明のメール全文 「角界を取りもどす」と逆襲宣言
大相撲の元横綱日馬富士による平幕貴ノ岩への暴行事件で、鳥取県警は11日、日馬富士を書類送検した。
鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)は同日、東京都江東区の貴乃花部屋を訪れたが、同親方とは連絡が取れず、危機管理委員会の貴ノ岩に対する聴取協力を依頼する文書などを郵便受けに入れ、立ち去った。
だが、事件がこれで解決するはずもない。貴ノ岩の師匠である貴乃花親方の怒りは収まらず、「“角道の精華”陛下のお言葉をこの胸に国体を担う団体の役割を明確にする」と逆襲宣言した。
貴乃花親方の後援者の一人がこう語る。
「親方の怒りは今も解けていません。特に、貴ノ岩がまだ話をしていないのに相撲協会が日馬富士らの言い分を前提に中間報告をしてしまったことに『貴ノ岩が悪いような話になっている。うちは被害者じゃないか』と激怒している」
日本相撲協会の危機管理委員会による中間報告では、日馬富士の注意中に貴ノ岩がにらみ返したことが暴行の引き金になったと説明。貴ノ岩にも非があったととれる内容が、貴乃花親方を怒らせているという。
相撲協会は暴行問題について、貴乃花親方が鳥取県警に被害届を出しながらも協会に報告しなかったことを問題視している。だが、貴乃花親方はこの点にも、不満を抱いているという。
「協会に報告していないと言われますが、貴乃花親方は加害者側の伊勢ケ浜親方側で協会に対応するという理解だったそうです。それが、貴ノ岩は初日から休場しているのに日馬富士は出場。どういうことなんだ、と不信感が爆発したようです。日馬富士の引退会見についても『被害者への思いがない会見だ』と憤ってる」(前出の後援者)
横綱白鵬との確執も、さらに深まっているという。
「日馬富士の暴行をすぐ止めなかった白鵬こそ共犯、黒幕なのに、なぜ処分されないのかと親方は憤っている。白鵬は『貴乃花親方の下では巡業ができない』とまで言った。許されない発言なのに、理事長らは処分もなく黙認。白鵬を甘やかし、暴行問題を白鵬と親方の対立にすり替えて来年の理事・理事長選のために利用していると疑っている。今や暴行問題以上に怒りの原因になっています」(同)