牽引車も係留施設も不要。水辺まで陸地を自走できるモーターボート、フランスで誕生

プレジャーボートなどの船舶を購入する際、ボート置き場の確保と陸上での移動手段が悩みの種となる。しかしフランスで開発されている『TRENGA』なら、そんな悩みから解放してくれるかもしれない。なにしろこのボートは、船底から生えた3つの車輪と27馬力のガソリンエンジンにより、自宅の庭から水辺までの陸地を走行することが可能なのだ。

どうやら地上では16km/hほどの非常にゆっくりした走行速度であるようだが、ひとたび水辺に到着すればワンボタンで車輪が収納され、正真正銘のモーターボートへと変貌する。

地上・水上モードの切り替えにかかる時間はたったの1分ほど。開発元によれば水陸両用車ではなく、あくまでも自走機能つきのボートであるとのことだ。

開発元曰く、今のところはフランスの道交法その他規制に準じた仕様で開発が進めているが、将来的には他国の規制にあわせたモデルも作っていきたいとのこと。また、漁船モデルを含めた各種パッケージを展開していく予定とされており、レジャー用途だけでなく業務用途で活用される可能性があるのかもしれない。

とはいえ、とにかく遅すぎる地上走行スピードなど、実用面で課題になりそうな弱点が散見される『TRENGA』。まずはフランス国内仕様が無事に完成することを祈りたい。

関連サイト

Tringaboat – roadable amphibious boat