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コンビニエンスストア大手3社が2017年11月の売上を発表し、セブンイレブンが2カ月連続で既存店売上が前年同月比マイナスとなるなど、3社いずれも既存店売上が振るわなかったことが分かった。
■客数の落ち込みを客単価がカバーできず
セブン‐イレブン・ジャパンは11日、11月の既存店客数が-0.2%(前年同月比、以下同じ)、客単価が+0.1%、売上が-0.1%だったと発表。
期初より既存店売上は前年を上回ってきたものの、7月に客数が前年同月比でマイナスとなって以降、それに引っ張られる形で既存店売上も下がり、10月には既存店売上が-0.5%(客単価:+4.2%、客数:-4.5%)と久々の前年割れとなった。
11月は客数こそ回復したものの、客単価の伸びが鈍ったことで、売上がわずかながらも前年同月を下回った。ただしチェーン全店の売上は、前年同月比で+3.1%と好調を維持している。
■チケット販売の反動で既存店売上がマイナスに
ローソンは11日、11月の既存店客数が-1.4%(前年同月比、以下同じ)、客単価が-0.1%、売上が-1.6%。全店売上高が+4.0%だったと発表。
同時に発表した営業概況によると、昨年行われた大型興行によるチケット売り上げの反動により既存店売上高が2%弱減ったものの、その他は、ほぼ平年並みの売上だったとのこと。
具体的に好調だったカテゴリーとして、リニューアルしたおにぎり、気温の低さによる中華まんやおでん、季節限定の新商品アイスクリームや高級アイスクリーム、電子たばこ関連商品などをあげている。
■中華まんなどファーストフードがけん引
ユニー・ファミリーマートホールディングスは11日、11月のファミリーマート、サークルK・サンクスの売上を発表。ファミリーマートは、既存店客数が-1.7%(前年同月比、以下同じ)、客単価が+1.3%、売上が-0.4%、サークルK・サンクスは、既存店客数が-4.8%、客単価が+1.3%、売上が-3.5%、両チェーンを合わせた全店売上は+0.9%だった。
同社の発表した概況によると、テレビ番組で取り上げられたことをきっかっけとして「ベーコンたっぷり ファミマプレミアムピザまん」などの中華まんを含めたファーストフードが前年を上回ったとのこと。
マイナス面には特に触れていないが、惣菜を始め、飲料や日用品も前年比プラスとなったことで、「既存店日商伸び率の基調改善」が進んでいるという。確かに8月既存店売上の前年同月比:-2.3%から、9月:-2.0%、10月:-1.2%、そして、11月の-0.4%、と回復傾向にあるようだ。(県田勢)
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