この記事はプログラマのための英語・外国語 Advent Calendar 2017 - Qiitaの10日目の記事です。
単語学習のつらみ
言うまでもないけど、ボキャブラリーは重要だ。英単語をたくさん知っていればそれだけ文章を理解できるスピードが上がる。だがボキャビルはつらい。単調でつまらない。やっている途中で、「こんな単語覚えても役に立たねーし」ってなる。
最近は優れた学習アプリが増えていて、人間の忘却曲線を考慮した順序で出題してくれるものが多い。ただ、それだけでは「こんな単語覚えても役に立たねーし」を回避できない。英単語アプリには下記の特徴がほしい。
- 単調ではないがテンポよく使える
- 覚えきれていない単語を繰り返し出題し、覚えた単語は忘れた頃に出題してくれる
- 出題される単語の選択に納得感がある
これらすべてを満たすアプリは今までなかった。網羅的で一気に単語を覚えられるアプリはあったが、決められた順番でしか出題してくれなかったり、逆に出題順はいい感じだが登録されている単語がいまいち自分にあっていなかったり。DUO 3.0や速読速聴・英単語 Core 1900 ver.4などを買ってやってみたが、やっぱり納得感が薄い。だが、ついに自分にぴったりのアプリを見つけた。それがエンジリッシュだった。
エンジリッシュの特徴
エンジリッシュは、言語などのリファレンスから頻出する単語を抽出しているので、ITエンジニアとって非常に実践的な単語が網羅されている。エンジニアにとって最も読みたい文章から単語を抽出しているので、当然納得感は高い。 robust(強固な)、inherit(継承する)、recursive(再帰的な)などは IT エンジニアにとって必須の単語だが、一般的ではないため普通の単語帳には出てこない。逆に TOEIC 頻出単語でもエンジニアが仕事で使わない単語は多い。
機能面も優れていて、各単語に『習得レベル』があり、レベルによって「日本語4択」「英語4択」「英語タイピング」の3つの出題形式に切り替わる。脳科学に基づいたなんちゃらで、いい感じに出題されるので、何も考えず繰り返し問題を解けば暗記できるようになっている。とにかく一度使ってみてほしい。
細かいUIもエンジニア好みに設計されていて、キーボードショートカットが使えるのはありがたい。ログインせずにまず使ってみて、よければ OAuth (Twitter/Facebook) で登録・ログインできる。単語だけではなく、 Git のコミットメッセージで使えるイデオムやフレーズなどもある。 Web アプリなので PC でもスマホでもログインすればシームレスに使える。ランキングや実績グラフなど、モチベーションを維持するための仕組みもある。開発継続中で、ちょくちょく新機能や単語集の更新などがある。
一方で同義語への対応など課題点もあるので今後に期待したい。個人的にはなくなっては困るサービスなので、課金の仕組みがほしいところ。
注意
英語上達完全マップにもあるように、ボキャビルにはやるべきタイミングがあるので、英語の学習をはじめたての初心者がまずやるべき勉強法ではない。初心者はまず英語になれるところからはじめよう。 TOEIC でいえば600くらいまでは、基礎的な文章の音読などからはじめるといいらしい。以下は過去の勉強法の記事なので、よければ読んでみてください。
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