コンテンツマーケティングの基本概念と活用シーン
デジタルマーケティングの重要な構成要素となるコンテンツマーケティングには、大きく3つの捉え方があります。一つは「コンテンツマーケティングの概念」、二つ目は「活用できるシーン」、三つめは「広告との違い」です。今回は、これらが意味することについて、明らかにしていきます。
目次
1.コンテンツマーケティングとは何か
2.どんなときに役立つのか
3.コンテンツマーケティングと広告との違い
1.コンテンツマーケティングとは何か
あらためて「コンテンツマーケティングの概念」を、簡単にまとめてみたいと思います。
コンテンツマーケティングとは、メディアではなく「コンテンツを中心に、見込み客や顧客と向き合いつながっていくもの」と定義することが出来ます。
もう少し具体的に表現すると「有益で説得力のある情報(コンテンツ)を提供し、見込み客に“自社のビジネスに繋がる行動”を起こしてもらうこと」です。ここでのポイントは、公開するコンテンツを「ユーザーにとって価値のある情報」だと思ってもらうことです。
人は、自分自身の生活に役立つと感じないとコンテンツを見ないですし、そのコンテンツを提供している企業とつながろうとも思いません。ましてや、商品を買おうとはならないのです。
まずは、見込み客にとって有益である、役立つと感じてもらえるコンテンツを提供していきましょう。コンテンツの提供の仕方は別の記事で詳しく述べていきます。
2.どんなときに役立つのか
コンテンツマーケティングの概念が「見込み客や顧客にとって、役立つ情報を提供すること」であるとお伝えしました。それではどんな場面・課題があるときに役立つのでしょうか。一言で言うと「見込み客を獲得する」ときに役立ちます。
見込み客とは、まだ自社商品やサービスを購入していない(けれども、今後購入する可能性のある)顧客を指します。自社商品に少し興味がある・もしくは他社商品も含めて情報収集している顧客と定義することも出来ます。
彼らに対して、自社発信で役立つ情報を提供していくことで、やがて自社商品の購入に繋げることができます。見込み客を獲得する以外にも、自社のファンを増やすことにも役立ちます。再度商品を購入してもらう、サービスを定期的にご利用頂きたいときにもコンテンツ提供は役立ちます。
3.コンテンツマーケティングと広告との違い
最後に、コンテンツマーケティングと広告との違いについてを見ていきましょう。
コンテンツマーケティングの目的が、購入の可能性を引き上げるためであるとするならば、広告を出せばよいのではないかと考えるのではないでしょうか。しかし、コンテンツマーケティングと広告には大きな違いが有ります。それは、前者は顧客との関係性の構築が目的であるのに対して、後者はあくまで売上が目的となる点です。
広告の場合、直接的な売上に繋げるために、何人の人に見てもらうのか、何人の人が店に来てくれたのか、どれくらいの注文を頂けたか、などの事柄が目標となります。
一方、その一つ手前の段階で、自社商品やサービスに興味を持ってもらう、理解を深めたもらうために提供していくのが、「コンテンツ」です。また、これを上手くマーケティングの手法に取り入れたのが「コンテンツマーケティング」なのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。直接的にブランディング・集客する広告だけで効果的に集客することは難しくなってきています。コンテンツマーケティングの概念を正しく理解した上で、自社のマーケティングに取り入れていくことで効果的に見込み客を獲得していきましょう。