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「サラブレッド」力尽く 閣僚スキャンダル相次ぎ

9月12日16時46分配信 産経新聞

 安倍晋三首相は母方の祖父に岸信介元首相、父に安倍晋太郎元外相をもつ政界きってのサラブレッドといわれてきた。

 政治家になってからも「人脈は父の遺産」と指摘されるのを意識してか、独自の人脈を開拓。中西輝政京大教授や岡崎久彦元駐タイ大使らのブレーン的存在の文化人は自らがネットワークを築き上げた。

 また、米国のシーファー駐日大使やグリーン前国家安全保障会議アジア上級部長らとは日常的に連絡を取り合う間柄だ。

 政界では、石原伸晃政調会長ら3人と政策グループ「NAIS」を結成したほか、中川昭一元農水相らとともに自主憲法制定を訴えてきた。

 財界では、大林組会長の大林剛郎氏と家族ぐるみのつきあい。安倍氏の衆院選初出馬には応援演説に駆けつけるほど。JR東海会長の葛西敬之氏らによる「四季の会」のメンバーでもある。経済財政諮問会議の民間議員である前日本経団連会長の奥田碩氏とも懇意だ。

 昨年9月26日、戦後最年少、戦後生まれの初の首相に就任すると、直後に中国、韓国を歴訪。小泉純一郎前首相の靖国神社参拝で冷えきっていた両国関係の改善に着手した。

 「美しい国」を目指す政治姿勢はタカ派的だが、懸案となっている靖国参拝については「行くか行かないか表明しない」という“あいまい戦術”をとってきた。

 衆院での与党の圧倒的多数を背景に、政治課題を次々に処理。教育基本法改正、憲法改正のための国民投票法制定など、「戦後レジーム(体制)からの脱却」に取り組んだ。

 しかし、昨年12月に政治資金問題で佐田玄一郎行政改革担当相が辞任。今年5月には事務所の光熱費問題などを問われた松岡利勝農水相が自殺。さらに原爆投下発言で久間章生防衛相、松岡氏の後任である赤城徳彦農水相がそれぞれ辞任するなど、閣僚のスキャンダル、失言が相次いだ。

 年金記録紛失問題への対応への批判もあって、7月29日投開票の参院選で自民党が歴史的な敗北を喫した。起死回生を目指して、改造内閣を発足させたが、再び遠藤武彦農水相が「政治とカネの問題」で辞職、懸案のテロ特措法の延長も厳しい状況に陥っていた。

by deracine69 | 2007-09-12 16:46 | 政治  

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