自宅や贈答用にワインやお酒を購入することの多い季節です。
でも、そもそもワインやお酒の知識があまりないので、シーンや好みに応じて選ぶのはなかなか難しいものです。かと言って、デパートやリカーショップで店員さんに細々と説明してもらうのもちょっと・・・・・。
そんな時、簡単な質問に答えるだけで、人工知能(AI:Artificial Intelligence)がおすすめのワインや日本酒を紹介してくれるネット上の無料サービスがあります。
「バーチャルソムリエ(仮想ソムリエ)」、「バーチャルコンシェルジュ(仮想コンシェルジュ)」、「AI ソムリエ」、「AI コンシェルジュ」などと呼ばれます。
自宅飲みや贈答用のワイン・お酒を選ぶ場合や、会合やデートの酒席で選定に困った場合などに、一流のソムリエや利き酒師の知識やノウハウを利用することができます。
有名どころでは、「わたしワイン」、「ワインすき!」、そして「近鉄バーチャルコンシェルジュ」があります。
早速、3つのサービスを使ってみました。
「わたしワイン」
「わたしワイン」は、8つの簡単な質問に答えるだけです。
8問すべて、どちらが好きかを答える2択の質問であり、お茶、焼き肉のタレ、肉料理、スープ、ケーキ、麺類、サラダなどの好みを答えていきます。
回答には1分と掛かりません(あまり深く考えずに答えるのが良いと思います)。
すべての質問に答え終わると、会員登録画面が現れますので、会員登録をすると、自分好みのワインを教えてくれます。
食べ物の好みを答えるだけですので、贈答(進物)用ではなく、「わたしワイン」という名の通り、自分に合ったワインを見つけるのに適していますね。
「ワインすき!」
「ワインすき!」では、オフィシャルアシスタント(バーチャルアシスタント)の「みのりさん」が待っています。
以下のような3つのスキルがある「みのりさん」に、 チャット形式で色んなことを質問できます。
- ワインの紹介 : 以下3つのモードのいずれかを選ぶと、それぞれにピッタリのワインをおススメしてくれます。
- おすすめモード
- こだわりモード
- 料理合わせモード
- レシピの紹介 : 以下2つのモードのいずれかを選ぶと、300以上の公式レシピから、ピッタリの料理をおススメしてくれます(さらに、毎週1品追加)。
- ワインと合わせるモード
- 食材と季節で選ぶモード
- ワインの「?」を解決 : 「ワインの開け方」や「ワインのマナー」など、ワインに関する様々な疑問に答えてくれます。
ワインのことを勉強しながら、自分にピッタリの商品をおススメしてもらうのに適していますね。ワインに合うレシピの情報もうれしいです。
ちなみに、この「みのりさん」、ワイン以外の適当な質問を投げかけてみると、勝手に自己紹介を始めます。東京都中野区出身で、サッカーファンで、天気は「晴れ」が好き、というところまで分かりました。
気になる方は、どんどん話し掛けてみてください。
「近鉄バーチャルコンシェルジュ」
上の2つはワインのおススメサービスでしたが、「近鉄バーチャルコンシェルジュ」では、ワインと日本酒のそれぞれについて、用途別(進物用 or 自宅用)におススメを教えてくれます。
「近鉄バーチャルコンシェルジュ」は、「達人」の知識をデータベース化したチャットボット(自動会話プログラム)を通じ、「達人」がコンシェルジュとなって、貴方の好みに応じた商品やサービスなどをご提案するサービスです。スマートフォンやパソコンなどがあれば、いつでもどこからでも「達人」の知識の一端に触れていただけます。
達人とは、志摩観光ホテル チーフソムリエの杉原正彦さん、あべのハルカス近鉄本店 利き酒師の青山修一さんです。
早速、ワインコンシェルジュを試してみました。
最初の質問は、進物用か自宅用かの選択です。
■「進物用」の場合
最初の質問で「進物用」を選択すると、次の質問では、贈る相手(おまかせ、上司、両親など)を聞かれますので、希望を入力します。
その後は、予算、ワインの種類などに答えていくと、最後におススメのワインを教えてくれます。
■「自宅用」の場合
最初の質問で「自宅用」を選択すると、次の質問では、シーン(アウトドア、レストラン、自宅ランチ、ディナー、パーティなど)を聞かれますので、希望を入力します。
次に、料理に合わせて決めるか、ワインのタイプで決めるか、が質問されます。
その後は、「料理」を選択した場合は料理の詳細を、「ワインのタイプ」を選択した場合はワインの詳細を選択形式で答えていくと、最後におススメのワインを教えてくれます。
こちらも、数分あれば答え終わる簡単なものです。進物用で何を贈るか迷う場合などに、プロのアドバイスを聞けるのは、決断の参考になりますね。
さて、これで終わっては面白くないので、意地悪な回答をして、人工知能の実力を簡単に試してみることにしました。
「自宅用」の場合の「シーン」の質問で、「宇宙」「トイレ」という2通りの回答を入力し、その他の質問にはすべて同じ答えを選択するようにしました。
すると・・・
まったく同じ4種類のワインがおススメとなりました。
もし異なる結果になっていたら、「人工知能にどんな学習をさせているんだろう」と考え込んでしまうところでしたので、同じ結果で良かったです(もし、異なる結果なら、それはそれで、「宇宙」と「トイレ」それぞれに合うワインがどんなものか、すごく気になりますが・・・)。
まとめ
以上、3つのバーチャルソムリエ(コンシェルジュ)サービスを簡単に紹介しました。
自分好みのワインを簡単に探すなら「わたしワイン」、料理と合わせて自宅用のワインを探すなら「ワインすき!」、特に進物用のワインか日本酒を探すなら「近鉄バーチャルコンシェルジュ」という使い分けもできそうです。
ボクが試した結果では、それぞれのサービスでまったく異なるワインをおススメされましたので、人工知能(AI)との相性もありそうです。こればかりは、実際に使ってみないと分からないですね。